悪徳業者による外壁塗装の営業方法

名刺を渡す営業マン

日差しや雨風、空気中のほこりや有害物質などでどうしても汚れたりカビが生えたり、色あせたりして劣化してしまう建物の外壁や屋根は、時間の経過とともに劣化し、ひび割れや雨漏りの症状が出始めます。放置すればするほど、修復が大変になり費用もかかってしまうので、そうなる前に外壁の塗装工事を行います。築年数も10年~15年で外壁や屋根が劣化してくるので、このタイミングで外壁塗装を行う方が多いのですが、この頃になると外壁塗装業者がセールスで訪問してくることがよくあります。

外壁塗装の営業マンのセールストーク

「そろそろ塗装を考えているけど、どの業者に依頼をすればよいのかわからない」

という人は良いタイミングなので訪問販売のセールスマンの次のようなセールストークに耳を傾けてしまうかもしれません。

「キャンペーン中なので足場代が無料にさせていただきます!」

しかしちょっとよく考えてみましょう。

一般的な2階建ての住宅の場合、足場代だけでも15万円から25万円ほどかかります。その費用が無料になるのでしょうか?ボランティアでもない会社がその費用を全額負担する?そんなことは考えにくいでしょう。

また、こんなセールストークもあります。

「地域モニターとして工事をお願いしたいので半額させていただきます!」

高い見積を半額にしているケースや本来行わないといけない塗装工事を省いて値段を下げているケースなどがあり、いずれも誠実な塗装店とは言えません。使う塗料にしても様々なものがあり、安いものほど耐用年数も少ないものです。また、作業代金を極端に安くすると、手抜きや雑な仕事になりかねません。

手抜き作業をされると、またすぐに塗料が剥げたりひび割れができたりして再塗装することになってしまいますが、通常の塗装工事よりも手間が大幅に増えてしまうため、高額な工事費になってしまうのです。本当に地域のモニターを探している塗装店は、ほぼいないと言ってよいでしょう。

また、塗装工事は少しでも安い塗装業者に頼みたいという方も大勢いらっしゃいます。高額な代金を支払う作業だからといって少しでも安い業者に頼みたいという気持ちは分かりますが、ちょっと待ってください。
安い塗装工事にはやはり「それなり」の所が多いのです。それなりの塗装工事だったらまだ良いのですが、悪質な業者に引っかかってしまうと大変です。悪徳営業会社は消費者のこのような心理に付け込み、少しでも安い価格を提示し、手抜き工事をするのです。だからこのように少しでも安く見積もって契約を取りたいという悪徳業者に引っかかってはいけません。そのためには依頼をする人も少しは塗装に関する知識を持つことが大切です。

どうやって悪質な塗装業者を見抜く?

塗装に関する知識といっても外壁塗装のスペシャリストにならなくても良いのです。使う塗料の量と作業に関する費用は塗装部分の面積によっておよその相場があります。それを知ることで見積額が適正かどうかを知ることができます。

下地の処理が何より大事
また塗装を行うにはまず汚れた壁を全部きれいにする作業が必要になります。手作業で行われる下処理ですがこの作業を怠って新しい塗料を塗り重ねても見た目はきれいに仕上がります。しかし少しの期間で剥がれてしいます。

その作業代がきちんと含まれているかどうかを見ること、また下処理の後に新しい塗料を塗る場合には「下塗り」「中塗り」「上塗り」と3回塗り重ねていくことが必要になるのですが、それらの作業についての作業代金が提示されているかどうかを確認することも必要です。また「下処理」「下塗り」などの作業別に示されていない場合には、塗装する部分別に費用が示されているなど見積もり額の内訳が細かく提示されているほど丁寧に作業を行ってくれる業者です。そのような業者は大幅に値下げをするようなことはありません。悪徳業者によくあるようないい加減な仕事をするのではなく、適切な塗料を使って丁寧な作業をするために値下げをしてもせめて5%前後になることでしょう。このようなことを知ることが悪徳業者かどうかを見極めることになります。契約を取ることだけを考える営業方法を行うセールスマンは「塗装に関しての知識はないだろう」と費用を安くすることだけを主張してきます。正しい塗装の知識を身に付けて悪徳業者の営業方法に騙されないようにしましょう。

外壁塗装の職種にはこのように「素人は塗装の知識がない」ことをよいことに営業をし、大幅に値下げをするということで安い費用を宣伝します。また悪質な営業方法の一つとして、隠れた部分をわざと壊して「ここも安く修理をします」と持ちかけ外壁塗装を施工してもらうという業者も存在します。

「大切な家だから一刻も早く修理をしてもらいたい!」
という消費者心理をついた最も汚い手口です。

このような業者がいることも知っておくと塗装業者がセールスで回ってきてもよい業者かそうでないかを判断する一つの基準になります。

まとめ

塗装の知識や悪徳業者の営業方法を知っておき、実際に施工を依頼する際には複数の業者に見積もりを提出してもらい、適切な見積もり額で丁寧に仕事をしてくれそうな業者を比較検討して選ぶことが大切です。地元の業者なら自分の目で施工後の様子を見ることができたり評判を聞いて良し悪しを判断できますが、費用の面や業者の雰囲気など人によって合う人も合わない人もいるものです。それらのことを知るためにも評判が良いとされる一つの業者ではなく複数の業者に見積もりを取ってもらって比較検討をすることが大切です。高い費用を出して大切な家の工事をしてもらうので、品質の良い材料を使って丁寧に作業をしてくれ、なおかつ少しでも安く、そして少しでも長くきれいな状態でいられるような屋根や外壁塗装をしてもらいたいものです。

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