儚くも打ち砕かれし「20歳の夢」

体重についての話しを少々…。
私は太りにくい体質なので、これまで体重を気にしたことはありませんでした。
しかし40歳を目前にしてさすがにおなか周りの肉が気になり始めたので、
半年ほど前に体脂肪率や基礎代謝などを測れる体重計を購入しました。

その体重計では体年齢も表示されます。
基礎代謝を元に「体の年齢」を割り出す仕組みのようです。
最初に測った時は、実年齢より一つ下の37歳でした。
それから毎日少しずつ運動を始めたのですが、
運動を続けるにしたがって面白いように体年齢が若返っていくのです。
これに気を良くしてさらに半年ほど運動を続けた結果、表れた数字は何と20歳!

私は有頂天になり、妻の前で体重計にのって自慢げに
「体年齢20歳」の表示を見せつけました。ところが妻からは
「それ安物だから、あんまり当てにならないと思うよ」
と至って冷静な反応が。何とも憎たらしい限りです。
おそらく私だけ若返ったのが面白くなかったに違いありません。こうなったら意地です。
「今度は10代の表示を見せつけてやろう!」
と密かに心に誓い、引き続き運動を続けることにしました。

それからしばらくして妻の実家に行った時に体重計を発見。
わが家の体重計と違って一流メーカーのものです。
これは私の若々しさを親戚一同に示すいい機会です。
さっそく妻や義母、甥っ子、姪っ子に召集をかけました。
みんなが注目し、よちよち歩きの姪っ子まで何事かとのぞきに来たところで、
私はおもむろに体重計に足をのせました。

ところが次の瞬間、私は目を疑わずにはいられませんでした。
そこには、どういう訳か体年齢38歳との表示が。実年齢ピッタリです…。
一瞬、気が動転しましたが、
「いやいや、私がそんな中年のはずはない。なにしろ昨日まで20歳だったのだから…」
私は気を取り直して、もう一度体重計に足をのせました。
しかし何度測っても「38歳」の判定は覆りません。

改めて説明書を見たところ「体年齢」に共通の基準はなく、
メーカーが独自に決めていることが分かりました。
「38歳」が厳しすぎるのか「20歳」が甘すぎるのか、その真偽は定かではありませんが、
普通に考えれば、咳のし過ぎで肋骨にヒビが入ったり、
くしゃみをした拍子で腰痛になってしまうような私の体が「20歳」であるはずもなく、
私が思い描いてきた若返り夢は、妻の実家の体重計に儚くも打ち砕かれたのでありました。

それにしても、歳のことなど気にもしなかった私が、
これほどまでに老いの流れに抵抗し悪あがきするようになるとは…。
自分でも驚きですが、38歳という年齢はそんな微妙なお年頃なのですかね?