戸建て住宅の階段は、単に上下階をつなぐだけでなく、空間のデザインや安全性にも大きく影響する要素の一つです。階段の種類は多岐にわたりますが、代表的なものとして以下の4つが挙げられます。
直階段
直階段は、最もシンプルな形状で、上下階を一直線に結びます。

引用元:LIXIL
かね折れ階段
かね折れ階段は、途中で90度曲がる階段です。L字型に折れ曲がったところに、踊り場があるタイプもあれば、踊り場も階段になっているタイプもあります。

引用元:LIXIL
折返し階段
折り返し階段は、階段の途中で180度曲がる階段です。U字型に折れ曲がります。

引用元:LIXIL
らせん階段
らせん階段は、螺旋状にぐるぐると上り下りする階段です。

引用元:LIXIL
一番シンプルでコストを抑えられるのは、直階段です。しかし、直階段は、他の階段に比べ真っ直ぐな広いスペースが必要になります。
「かね折れ階段」と「折返し階段」は直階段に比べ省スペースで階段を設置できます。また、転落時のことを考えると、直階段より、かね折れ階段、折返し階段がおすすめです。途中に踊り場があり、階段が折れ曲がっているため、足を踏み外しても1階まで落ちる危険性が低くなります。
らせん階段は、デザイン性が高く、オシャレな雰囲気で最も狭いスペースに設置が出来ますが、使い勝手は良いものではありません。
階段の種類は、大きくわけると今回ご紹介した4種類です。階段を設置する場所は玄関近くの廊下が最も多く、リビングに設置することもあります。住宅に使われる階段の多くが踏み板を木製にしていますが、絨毯や鉄製のものまであります。戸建て住宅の階段には、手すりを付けることが義務付けられています。(建築基準法第25条)手すりのデザインによっても階段の雰囲気が大きく変わります。
新築時に設置した階段は、よほどのことがない限り、リフォームすることはありません。見た目重視で選ぶと後から後悔します。使い勝手や間取りに合った階段を選びましょう。