最近の新築住宅、屋根がめちゃくちゃ気になりませんか?福岡エリアでも分譲住宅で軒の出が少ない家が増えています。軒の出が無い=軒ゼロ、このようなデザインを建築業界では軒ゼロ住宅(軒なし住宅)と呼んでいます。
軒の出が無い住宅が増えた理由は、流行っているからではなく、ハウスメーカーや工務店が流行らせているのです。
軒ゼロ住宅のメリット
家を建てる顧客側からすると、軒ゼロ住宅のメリットは、見た目がスッキリすること、住宅の購入が安くなること位です。家を建てるハウスメーカーや工務店にはめちゃくちゃメリットがあります。屋根の出が少なければそれだけ屋根材が少なくなり、屋根を支える垂木木材も短くなり、軒天を張る面積も無くなり、コストを抑えて建てることが可能です。
軒ゼロ住宅のデメリット
軒ゼロ住宅のデメリットを挙げてみます。
- 外壁が劣化しやすい
- 直射日光が窓に入りやすくなる
- 雨漏りしやすい
- 夏場の光熱費が高くなる
- 室外機・給湯器などが劣化しやすい
軒の出が無い場合、太陽光や雨風が外壁に当たりやすくなります。外壁の劣化が進み、雨漏りしやすい家に。台風や災害時には、様々な方向から雨風が吹き込むことも。軒が出ていれば夏場の日差しを屋根で受けることができますが、軒が出ていないと窓に直射日光が窓から入り込むため、エアコンなど冷房の費用が高くなります。
給湯器やエアコンの室外機にも太陽光や雨風が直接当たるため、劣化が早まります。後から軒の出を深くするリフォームも困難です。新築を計画されている方には、正直なところ、軒ゼロ住宅はデメリットが多いため、おすすめできません。見た目のデザインや、使い勝手の良い間取りばかり考えがちですが、メンテナンスが楽な家づくりをしましょう。