東日本大震災から14年が経ちました。東北地方を中心に大変な被害を引き起こした地震。私達がやるべきことは、地震の被害を最小限におさえる工夫です。災害を減らす「減災」と呼ばれています。
家が倒れないように建物を丈夫にする耐震工事はもちろん大切です。しかし、いくら家が丈夫になっても、部屋の中が危険な状態であれば意味がありません。地震によって倒れない家具がないか?避難経路を塞いだりしないか?今一度確認されることをオススメします。
1995年(平成7年)に発生した阪神・淡路大震災では、亡くなられた半数が家具の転倒が原因と言われています。
寝ているベッドや、布団を敷く場所のまわりに、タンスや本棚といった倒れやすい家具があれば、移動するか、壁に固定しておきましょう。
家具(タンス・本棚・食器棚)を固定するには、L型の金具を付けたり、壁に穴が開けられない場合は、突っ張り棒や床にストッパーを付けるなど、自分で対策できます。
また、不要な物を減らし、低いタンスや家具に取り替えるのもオススメです。万が一、地震が起こったときに持ち出す「防災セット」や、家の中やその近くで数日過ごすための備蓄品が古くなっていないか?見直しましょう。