二重窓(内窓)リフォームで快適になる?費用やメリット・デメリットを紹介

「窓からの冷気で足元が冷えてしまう」「冬でも薄着で過ごせるポカポカのリビングにしたい」そう思っていても、古い家だから仕方ないと諦めていませんか?

実は窓のリフォームで断熱性を高めると、冷暖房が効きやすくなり、結露や騒音といった悩みも軽減できる場合があります。

この記事では、二重窓リフォームの基礎知識や二重窓のメリット・デメリット、そして気になる費用相場と補助金制度まで分かりやすく解説します。

窓のリフォームを検討している方、家の暑さ・寒さを根本から解決したい方は必見です。ぜひ最後までご覧いただき、快適に過ごせる住まいを実現してください!

記事監修者

安藤

建築士の安藤です。リフォーム業界歴20年。住まいを通じ、豊かな暮らしをお届けいたします!!ゆうネット公式YouTubeでリフォームお役立ち情報も配信中。

二重窓(内窓、二重サッシ)リフォームとは?

「冷暖房が効きにくい」とお悩みの方から注目されている二重窓リフォーム。まずはその基本的な仕組みを知ることから始めましょう。

二重窓リフォームは大掛かりな壁の工事が必要ないため、とても手軽に断熱性能(お部屋の保温能力を高める性能)を向上できるリフォームです。

ここでは、二重窓リフォームの特徴についてご紹介します。

二重窓リフォームの特徴

二重窓リフォームとは、今ある窓の内側に新しくもうひとつの窓(内窓)を設置して、窓を二重にするリフォームのことです。

家の断熱性を高めたい場合は、窓の性能を上げることがおすすめです。というのも、屋根・外壁・床・換気口・窓やドアなどの家の外側の部分の中で、最も熱の出入りが多いのは窓やドアだからです。

夏は窓からの熱の出入りが全体の約7割、冬は約6割とも言われています。

参考:一般社団法人 日本建材・住宅設備産業協会「開口部からの熱の出入りは、どの位あるのですか?」

断熱性能が上がると、冷暖房の効きが良くなり、光熱費の節約にもつながります。

また、二重窓リフォームは壁を壊さずに今の窓枠を生かして新しいサッシを取り付けられるため、工事はとてもシンプルです。窓枠の状態にもよりますが、1窓あたり約1時間で工事が終わることも多く、生活への影響もほとんどありません。

手軽に家の断熱性能を上げたい方は、ぜひ内窓の設置を検討してみてください。

使用される窓の主なメーカー

二重窓リフォームで使われる内窓は、以下の大手メーカーの製品が主流です。

  • LIXIL(インプラス)
  • YKK AP(プラマードU)
  • 三協アルミ(プラメイクEⅡ)

どのメーカーも品質が非常に安定しており、断熱性能や使い勝手も良好です。

窓選びで迷ったら、信頼できる大手メーカーの製品を選んでみてください。メーカーの商品保証期間も2年程度付いているので、長く安心して使い続けられます。

二重窓リフォームがもたらす4つのメリットと効果

二重窓にするメリットは、ただ「温かくなる」だけではありません。生活の質をグンと上げてくれる、嬉しい効果がいくつもあります。

ここでは、二重窓リフォームの主なメリットについてご紹介します。

  • 断熱性が向上して快適な温度で過ごしやすくなる
  • 省エネ性が向上して冷暖房費が下がる
  • 結露の軽減によりカビの抑制が期待できる
  • 防音効果の向上により騒音の悩みを解消しやすくなる

順番に詳しく解説します。

断熱性が向上して快適な温度で過ごしやすくなる

二重窓にすると、外窓と内窓の間に空気層が生まれ、室内の温度が外気温の影響を受けにくくなります。そのため、冬に窓際で感じていたヒヤッとした冷気がやわらぎ、夏も外の暑さが室内に入り込みにくくなるのが特徴です。

外気の影響が抑えられることで、冷暖房が効きやすくなり、少ないエネルギーで室内を快適な温度に保ちやすくなります。「冷房をつけてもなかなか冷えない」「暖房をつけても部屋が温まらない」といった悩みも軽減されるでしょう。

なお、内窓に複層ガラスを選ぶことで、断熱性能をさらに高めることも可能です。室内の環境を改善したい人は、複層ガラス窓の設置も検討してみてください。

省エネ性が向上して冷暖房費が下がる

二重窓によって断熱性が向上すると、エアコンの効きが良くなるため、冷暖房にかかる電気代を節約できます。

断熱性の高いお部屋は、魔法瓶のように温度変化が少なくなるのが特徴です。たとえば冬場は、窓から出て行く熱が少なくなり、弱目の暖房でも部屋が暖まりやすくなります。

冬だけでなく、夏の冷房効率も上がるため、1年を通してお財布に優しい暮らしが送れます。

二重窓リフォームの初期費用こそかかりますが、光熱費の削減効果を考えると、長期的には快適さと経済性を両立できるリフォームといえるでしょう。

結露の軽減によりカビの抑制が期待できる

二重窓にすると、窓ガラスの表面温度が下がりにくくなり、結露が発生しにくくなります。結露は室内の湿った空気が冷たい窓に触れることで発生しますが、断熱性が高まることでその温度差が小さくなるためです。とくに冬場は、外気で冷やされた窓に水滴がびっしりと付くケースが多いですが、二重窓にすることで結露の発生を抑えやすくなります。

結露が減れば窓拭きの手間が軽減されるだけでなく、カビの発生を防ぎ、住まいの衛生環境を保ちやすくなる点もメリットです。

防音効果の向上により騒音の悩みを解消しやすくなる

二重窓は、外の騒音や家の中からの音漏れを抑制してくれます。二重の窓と密閉性の高いサッシが、音の振動を二段階でカットしてくれるためです。

たとえば近くの道路を走る車の音が静かになったり、夜間に落ち着いて眠りやすくなったりと、生活音のストレス軽減につながります。また楽器やオーディオの音漏れも抑えられるので、ご近所への配慮という点でも安心です。

なお、防音性能をより重視したい場合は、特殊フィルムを貼った「防音ガラス窓」や、遮音性の高い「異厚複層ガラス窓」を選ぶと、さらに効果を高められます。

参考:YKK AP「かしこいガラス選び」

後悔しないために知っておきたい二重窓のデメリットと対策

メリットが多い二重窓ですが、注意点もあります。設置したあとに「思っていたのと違う」とならないよう、両面を知っておきましょう。

あらかじめデメリットも理解しておけば、納得感のあるリフォームができます。ここでは、二重窓の主なデメリットについてご紹介します。

  • 開け閉めや掃除の手間が2倍になる
  • 部屋が狭くなったように感じる場合がある
  • 構造上取り付けができない場合がある

順番に詳しく解説していきます。

開け閉めや掃除の手間が2倍になる

二重窓は窓が2つになるため、開け閉めの手間が少し増えます。お掃除のときも、拭くガラスの面積が2倍になることを覚えておきましょう。

特にベランダの窓は、洗濯物を干すために頻繁に出入りすることが多く、手間を感じやすいかもしれません。

二重窓を設置する際は、開閉の手軽さと室温の快適さのバランスを考えることが大切です。開閉のしやすさを優先したい窓は、サッシごと複層ガラス窓に取り替える方法も検討してみてください。

部屋が狭くなったように感じる場合がある

二重窓にするとき、今ある窓の内側にもうひとつ窓を設けるため、室内側に少し圧迫感が出ることがあります。

とくに今の窓枠の奥行(以下の写真参照)が5~7cm未満と狭い場合には注意が必要です。内窓を設置するために、専用の材料(ふかし枠)を使って窓枠を室内側へせり出させる必要があり、圧迫感が強くなることがあります。

事前にどれくらい出っ張るのか、リフォーム会社にメジャーなどで示してもらうと安心です。出っ張りが大きい場合は、窓枠と壁の色を合わせるなどして、目立ちにくくすると良いでしょう。

構造上取り付けができない場合がある

すべての窓が二重窓にできるわけではありません。外側の窓の開き方や窓枠の状況によっては、内窓を取り付けられない場合があります。

たとえば、外側の窓が以下のタイプの場合は、内窓を設置できない可能性が高いです。

  • 内倒し窓
  • 内開き窓
  • 回転窓
  • チェーンで開閉を操作する窓
  • ハンドルで開閉を操作する窓
  • 換気扇やエアコンが付いている窓

このような窓は、外側の窓を開けるときに内窓にぶつかったり、開閉操作に支障をきたしたりするおそれがあるため、注意が必要です。

また内窓を取り付ける窓枠についても以下の条件を満たしている必要があります。

  • 窓枠が正方形または長方形であること
  • 内窓製品の対応サイズの範囲内であること
  • 内窓を設置するための十分な奥行(スペース)があること
  • 内窓の重さを支えられる強度があること

これらは見た目だけでは判断しにくいため、専門のリフォーム会社に確認してもらうほうが安心です。

「うちの窓でも大丈夫かな?」と感じたら、まずはリフォーム会社に相談し、内窓の取り付けが可能かどうかを確認してもらいましょう。

二重窓リフォームの費用相場はどれくらい?使える補助金はある?

理想のプランが見えてきたら、やはり気になるのがリフォームにかかる費用ですよね。

予算内で理想を実現するためには、相場を知り、賢くコストを調整する必要があります。

ここでは、費用相場と補助金について見ていきましょう。

費用相場(目安)と工事期間

今ある窓の内側にもう1枚窓を取り付けて、二重窓にするにはいくらくらいの費用がかかるのでしょうか?

費用相場の目安は、以下のとおりです。

窓の種類費用の目安工事期間
掃き出し窓15~20万円/1ヶ所約1時間/1ヶ所
腰高窓7~10万円/1ヶ所約1時間/1ヶ所

窓枠の下端が床の位置にある窓を「掃き出し窓」、腰の高さくらいにある窓を「腰高窓」と言います。内窓の設置費用は、掃き出し窓のほうが面積が大きい分だけ高くなります。

掃き出し窓腰高窓

工事はおおよそ「1ヶ所あたり1時間」で完了します。ただし、今の窓枠の奥行きが浅い場合は「ふかし枠」と呼ばれる部材を取り付けて奥行きを増やす必要があり、30分程度追加になります。

なお二重窓にする場合は、リフォーム会社が事前に現地調査と採寸をおこないます。その際に「工事の時間はどれくらいかかりそうですか?」と聞いておくと良いでしょう。

二重窓リフォームの費用を抑える方法

二重窓にするリフォームは、「補助金制度」を賢く活用すると費用を抑えられます。省エネリフォームを国が応援しているため、断熱性の高い窓を選ぶと工事費の一部が戻ってくる場合があります。

たとえば「先進的窓リノベ事業」などの補助金制度を使えば、実質の負担額を大きく減らせるでしょう。2026年度の詳細は発表されていませんが、継続される予定です。

参考:環境省「先進的窓リノベ 2025事業」

参考:環境省「断熱窓への改修促進等による住宅の省エネ・省CO2加速化支援事業(先進的窓リノベ2026事業)について」

ただし、補助金には期限や予算があります。早めにリフォーム会社に相談して、リフォームプランを立てましょう。

二重窓リフォームに関するよくある疑問【Q&A】

Q1:二重窓にしても効果を感じられない場合がありますか?

窓ガラスの性能や施工の質によっては、効果が薄く感じられる場合があります。

たとえば非常に寒い地域で断熱性能の低いガラスを選んでしまうと、期待したほどの効果が出ません。

またせっかく二重窓にしても、取り付け方が悪いと隙間から夏場の暖気や冬場の冷気が入り込んでしまいます。

お住まいの環境に合った適切な製品選びと、丁寧な施工をしてくれるリフォーム会社選びが重要です。

Q2:一部の窓だけ二重化にしても効果はないですか?

効果はありますが、お部屋全体の断熱性や省エネ性を上げたい場合は、お部屋のすべての窓を二重にするのがベストです。1ヶ所だけ断熱しても、他の窓から熱がどんどん出入りしてしまうからです。

たとえばLDK(リビング・ダイニング・キッチン)がつながっている場合。LDKのすべての窓を二重窓にすると、冷暖房の効きやすさが格段に変わります。

夏は涼しく冬は暖かく過ごしたい方には、まずは家族が長く過ごすお部屋をまるごと二重窓にすることをおすすめします。

Q3:どんな窓ガラスを選べば、目的の対策になりますか?

目的によって、以下のガラスとサッシを選んでいただくと良いでしょう。

  • 断熱性の向上:複層Low-Eガラス、樹脂サッシ
  • 紫外線カット:複層Low-Eガラス
  • 結露を減らす:複層ガラス、樹脂サッシ
  • 防音性の向上:防音ガラス、または異厚複層ガラス

とくに、「複層Low-Eガラス+樹脂サッシ」を選ぶと、断熱・紫外線・結露・防音の対策が一度にできます。

Low-Eガラスとは、ガラスに特殊な金属膜をコーティングしたもので、太陽から届く日射熱や紫外線をブロックしてくれます。夏は室内が暑くなりにくく、冬は室内の暖かさを保ちやすくなるのが特徴です。

参考:AGC「Low-E金属膜」

Q4:二重窓にするとカーテンは要らなくなりますか?

二重窓にすると断熱性は高まりますが、プライバシー保護やインテリアのためにカーテンはあったほうが良いでしょう。

窓が二重になっても、夜間に外から中が見えてしまうことには変わりありません。断熱は窓に任せ、カーテンは「目隠し」や「装飾」として活用しましょう。

なお、内窓を取り付けることでカーテンレールの位置が変わる場合があります。今使っているカーテンが合わなくなることもあるので、取り付け前に位置を確認しておくことをおすすめします。

Q5:外から見えない二重窓はありますか?

はい。「型板ガラス」と呼ばれる不透明なガラスを選べば、外からの視線を遮れます。

型板ガラスは表面が加工されており、外からお部屋の中の様子が見えません。一方、光の透過率(お部屋に取り込める明るさ)は透明ガラスとほとんど変わらないため、お部屋が暗くなることはありません。

型板ガラスをお風呂場やトイレ、通りに面したリビングの窓に使うと、カーテンなしで過ごせるようになります。お部屋の使用目的に合わせて、ガラスの種類を選択してみてください。

まとめ:二重窓(内窓)リフォームで温度も居心地も快適に

今の窓を残したまま手軽に窓の断熱性能を上げたい場合は、内窓を設置するのがおすすめです。

今回ご紹介したメリット・デメリット、そして費用相場を参考に、まずは二重にしたい窓を選ぶことから始めましょう。

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