塗装用ハケの種類と使い方について以下の内容をご説明いたします。
1ハケの形状
2塗料別によるハケの選択
3ハケの使い方
4ローラーバケの使い方
1ハケの形状
塗装の道具には、さまざまなものがありますが、まず思い浮かべるのがハケでしょう。ハケには沢山の種類があり、塗る塗料や場所によって使い分けます。 良く使うハケの形状は、柄が途中で折れ曲がっているスジカイバケと柄がまっすぐになっているヒラバケ、柄の先にローラーが付いているローラーバケがあります。スジカイバケは細かい場所などが大変塗りやすい使用頻度の高いハケです。ヒラバケは広い面積を塗るのに適しています。ローラーバケは、ヒラバケよりも広い面積を早く塗ることが出来ます。
2塗料別によるハケの選択
ヒラバケやスジカイバケには水性用、油性用、ニス用の3種類があります。水性塗料用はヤギの毛が、主に使われています。最近では、ナイロンなどの化学繊維で作られており、低コストで塗りやすく、メンテナンスも簡単でおすすめです。油性塗料用は、水性用塗料の毛と同じ長さで、馬の毛などが使われている腰の強いハケです。ニス塗料用はヤギの毛がつかわれており、毛が短いのが特徴です。コシがやわらかく、ニスをなめらかに塗ることが出来ます。どのハケにも塗る面積に合わせて幅の広い物から狭い物まであります。塗る面積に合わせた物を選んでください。
3ハケの使い方
新しいハケは抜け毛が多く、そのまま使用すると抜けた毛が塗装面についてしまい、あまりよい仕上がりになりません。新しく使用するハケは両手で挟んで勢い良く反転させると、抜け毛が浮いてきて、抜きやすくなります。ハケを握るときは余り強く握らず、なめらかに動かすようにします。ハケに塗料を付けていきますが、この時、どっぷり付けてしまうとコシなくなり、塗りにくくなってしまうので、半分から2/3ぐらいにします。塗料をつけたら、垂れないようにする為、容器の端で軽くしごき、塗り始めましょう。広い所を塗る時は横にして塗り、細い所を塗る時は縦にして塗ります。なるべく同方向に塗るようにします。塗料が付いたハケをそのままにしておくと、固まって二度と使えなくなってしまします。油性塗料にくらべ、水性塗料は乾きが早く、固まりやすいので注意が必要です。また、油性、水性どちらの塗料であっても、ハケを水の中に付けておくことで乾くのを防ぐことが出来ます。ハケを水に付けておくことにより、空気に触れるのを防ぎ、乾燥を防止します。水性塗料を使用している場合は、ハケに含んだ水分を良く切って、再度使用すると良いでしょう。
4ローラーバケの使い方
広い面を素早く塗り進めることが出来るのが、ローラーバケです。塗るときは、ムラが出来ないようにMの字に塗って塗料を配っておき、次に、塗料を上下に塗り広げていきます。縦に塗り進めると、塗るにつれて塗膜が薄くなっていき、均一には仕上がらないことが多い為、このような塗り方をします。また、勢い良く塗ると塗料が跳ねてしまいますので、ゆっくりと動かして塗りましょう。
【まとめ】
品質が悪いハケを使用すると仕上がりに大きく影響します。粗悪品を使用してしまった為、失敗したという話をよく耳にしますので、少し高くても品質が良いものを長く使用しましょう。また、このほかにも用途に合わせてハケを選べますから、ホームセンターなどで、確認することをお勧めいたします。