トイレリフォームでよくある失敗を2つ紹介します。
「ショールームで確認したのに・・・」
トイレリフォームを検討していたAさん。
実際に取付け予定のトイレを確認するためにショールームへ。「この大きさで大丈夫」と、ゆったりした大型便座に決めたAさん。ところが、実際にトイレリフォームをすると、問題が出てきました。普通便座のトイレから大型便座にリフォームしたため、入口のスペースの余裕がなくなってしまった様子。便器の前に立ったときにスペースが狭いことが、ご主人とっては使いづらいという意見が出て、Aさんは困ってしまいました。
もうひとつ困ったのが、毎日の掃除です。掃除をしていると、洗浄便座の操作部に頭をぶつけてしまいます。また、便器の後ろ側に手が届かなかったりして、隅々まで充分に掃除ができません。これにはまいってしまいました。
ショールームで座ってみたら「ゆったりして快適だからいいね……」と、その場の気分で決めてしまっては後から後悔することになります。ショールームは広いスペースに商品が展示されています。そのため、便座の大きさだけ見て決めると失敗します。トイレの広さに対して便器がどのくらいを占めるのか、よくシミュレーションしてみましょう。また、便器だけでなく手摺や紙巻器などのアクセサリーの位置、サイズにも気をつけて、よく採寸してから決めましょう。
「手すりを取付けたら・・・」
何もプランを立てずにリフォームしてしまったことが原因で、不便になることがあります。
今後、衰えていく体などを考えてBさんは両側に大きな手すりを取り付けました。実際に使ってみると立ち上がる時に手すりにぶつかってしまい、さらに、掃除中に手すりに頭をぶつけるしまつ・・・
何も考えずに手すりを多く設置したために、逆に不便になるがあります。
手すりのリフォームをするときは、実際に使用する人が使い勝手を考えながら選定しましょう。また実際に取付ける際は、トイレに座った状態で取付け位置を決めましょう。
元々、手すりがない壁に手すりを取り付ける場合、希望の位置に手すりを固定する下地がない場合があります。トイレの内装を扱う際は、将来のことを考えて手すりの下地工事をおすすめします。
以上の事例の他に、も様々な失敗事例があります。リフォームで失敗しないためには、水まわりの専門知識のある、現場経験豊富な工事店に相談することが大切です。