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2階にシャワールームを後付けできる?必要な工事と注意点

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執筆:二級建築士 安藤勉
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「2階の寝室の近くにシャワールームをつくりたい」
「子ども夫婦との同居に合わせて、2階にもシャワーを設けたい」
「使っていない部屋をシャワールームに変更できる?」

このように、2階にシャワールームを増設したいと考える方もいるでしょう。

2階に浴室がない住宅でも、シャワールームを後付けすることは可能です。

ただし、給排水管や給湯設備を接続できることに加え、床の強度や防水、換気などの条件を満たす必要があります。

この記事では、2階にシャワールームを後付けするための条件と、必要な工事、注意点を解説します。

2階にシャワールームを設置できる4つの条件

1. 給水管・給湯管を引き込める

シャワールームには、水とお湯を供給する配管が必要です。

2階に洗面台などがある場合は、その近くの配管から分岐できる可能性があります。

水道設備がない場合でも、1階から配管を延ばす方法があります。

ただし、既存の給湯器で必要な湯量を確保できるか、水圧に問題がないかも確認する必要があります。

特に、1階の浴室と2階のシャワーを同時に使用する予定なら、給湯設備の能力も重要です。

2. 排水管を適切に接続できる

シャワーで使った水を流すためには、排水管が必要です。

排水管は、水が自然に流れるよう適切な勾配を確保して設置します。

2階の床下に十分な空間がない場合は、1階の天井裏などを利用して配管する方法もあります。

ただし、梁が配管経路をふさいでいたり、排水管の接続先が遠かったりすると、希望する場所に設置できない場合があります。

また、シャワーではまとまった量の水を使うため、排水管の太さや排水能力も確認する必要があります。

3. シャワーユニットを設置できる広さと床の強度について

2階への後付けでは、浴槽のないシャワーユニットが選択肢になります。

例えば、LIXILでは、コンパクトな0808サイズや0812サイズなどのシャワーユニットを取り扱っています。

ただし、製品のサイズは室内の利用寸法を示すもので、実際の設置には周囲の施工スペースや配管スペースなども必要です。

また、シャワーユニット本体と使用する人の重さを支えられる床でなければなりません。

既存の床の状態によっては、補強工事が必要になることがあります。

4. 換気設備を設置できる

シャワールームでは大量の湿気が発生するため、適切な換気が必要です。

換気扇を設置する場合は、湿気を屋外へ排出する経路を確保します。

外壁に排気口を設ける場合は、柱や筋交いなどに影響しない位置を選ぶ必要があります。

また、換気が不十分だと、シャワールームだけでなく、周囲の壁や天井に結露が発生するおそれがあります。

換気扇の設置位置や必要な換気量も確認しましょう。

2階のどこにシャワールームを設置できる?

設置場所は、配管の通しやすさと、シャワーを使う際の動線を考えて決めることが大切です。

1階の浴室や洗面所の近く

1階の浴室や洗面所の上部は、設置を検討しやすい場所です。

既存の給排水管や給湯管を利用できれば、配管を新設する距離を短くできる場合があります。

ただし、上下階の位置が近ければ必ず工事が簡単になるわけではありません。

排水管の接続位置や梁の配置によって、工事方法が変わります。

2階の使っていない洋室

空いている子ども部屋などの一部を、シャワールームに変更する方法もあります。

ただし、シャワーユニットの設置スペースに加え、着替える場所も必要です。

また、居室の床や壁は、水の使用を想定したつくりになっていない場合があります。

シャワールームの外へ水が飛び散らないよう、出入り口付近の床材などにも配慮しましょう。

2階トイレの近く

2階にトイレがある場合、その近くにシャワールームを設ける方法もあります。

給水管を利用できる可能性がありますが、トイレの排水管にシャワーの排水をそのまま接続できるとは限りません。

配管の太さや接続位置、排水時の通気などを確認する必要があります。

2階のシャワールームで特に注意したい水漏れ対策

2階への設置で最も重視したいのが、階下への漏水を防ぐことです。

排水口や配管を点検できるようにする

シャワールームでは、髪の毛や石けんかすなどが排水口にたまります。

排水口の清掃がしにくいと、水が流れにくくなることがあります。

また、配管から水漏れした場合に備え、点検や修理ができる構造にしておくことも大切です。

工事前には、排水口の掃除方法と、床下の配管をどのように点検するのか確認しましょう。

シャワールームの周囲も水に配慮する

シャワーを使用した後は、ぬれた身体で脱衣スペースへ移動します。

そのため、シャワールームの外側の床も水でぬれる可能性があります。

特にフローリングの場合は、水が継ぎ目に入り込むことで傷むおそれがあります。

脱衣スペースには、水に配慮した床材を使う方法も検討しましょう。

2階にシャワールームを設置する費用は何で変わる?

工事費用は、シャワーユニット本体の価格だけでなく、配管や床の補強などによって変わります。

工事内容費用が変わる主な理由
シャワーユニット大きさ、設備、扉などの仕様
給水・給湯工事既存配管からの距離、給湯器の能力
排水工事排水勾配、接続先、配管経路
床の補強床を支える木材の状態、設置方法
換気工事換気扇の種類、排気経路
内装工事床・壁・天井の解体と復旧

例えば、既存の給排水管を近くで利用できる場合と、離れた部屋まで新しく配管する場合では、工事範囲が異なります。

また、2階の床を補強したり、1階の天井を一部解体したりする必要があれば、その分の費用もかかります。

見積もりでは、シャワーユニット本体だけでなく、配管・防水・換気・床の補強・内装復旧まで含まれているか確認しましょう。

2階へのシャワールームの後付けに建築確認は必要?

2階にシャワールームを設置するだけであれば、必ずしも建築確認申請が必要になるわけではありません。

ただし、設置に伴い、床や梁などの主要構造部を大きく改修する場合や、増築する場合は、建築確認申請が確認が必要な場合があります。

シャワールームを設置できない場合の代替案

1階の浴室に近い場所への変更する

2階の希望する場所に排水管を通せない場合は、配管しやすい別の位置を検討する方法があります。

設置場所を少し変えることで、床や天井の解体を減らせる可能性があります。

1階の浴室を家族が使いやすいようにする

2階にシャワーを設けたい理由が、二世帯の入浴時間の重なりであれば、1階の浴室の使い方を見直す方法もあります。

例えば、脱衣所の動線や収納を改善し、家族が入れ替わって利用しやすくする方法です。

新しいシャワールームを設置しなくても、不便さを軽減できる場合があります。

2階にシャワールームを設置する前に確認したいこと

リフォーム会社に相談する前に、次の点を確認しましょう。

  1. 設置場所に必要な広さと高さがあるか
  2. 給水・給湯管をどこから引けるか
  3. 排水管をどこへ接続するか
  4. 既存の床に補強が必要か
  5. 換気ダクトを屋外へ通せるか
  6. 1階への水漏れ対策と点検方法はどうするか
  7. 脱衣スペースを確保できるか
  8. 給湯器の能力が足りるか

特に、リフォーム会社には次のように質問してみましょう。

「この場所に設置する場合、排水管はどこを通しますか?」
「シャワーユニットの重さに対して、床の補強は必要ですか?」
「水漏れが発生した場合、配管を点検できるつくりになりますか?」
「換気設備と脱衣スペースも含めて計画されていますか?」

✓ 会社選びで大切なこと

実際にリフォームを進めるときは、どの会社に依頼するかも大切です。

会社選びでまず確認したい4つのポイントをまとめています。

2階にシャワールームを後付けするリフォームでよくある質問

Q1. 2階に水道がなくてもシャワールームを増設できますか?

はい。1階などから給水管・給湯管・排水管を延ばせれば、設置できる可能性があります。

ただし、排水管には適切な勾配が必要で、床下や壁に配管を通せるスペースがなければ設置が難しい場合があります。

Q2. 2階の洋室をシャワールームにリフォームできますか?

洋室の一部を改修してシャワールームにできる場合があります。

ただし、シャワーユニットの設置スペースだけでなく、床の強度や給排水管、換気設備などを確認する必要があります。

また、出入り口付近の床が水で傷まないようにする対策も重要です。

Q3. 2階にシャワールームをつくると、1階への水漏れが心配です。

適切な製品選びと施工によって、水漏れを防ぐことが可能です。

ただし、配管の経年劣化によって、漏水を起こすことがあるため、水道やお湯の配管が古くなっている場合は、引き直し工事を検討しましょう。

防水構造や配管の接続方法に加え、将来の点検や修理ができるつくりにすることが大切です。

まとめ|2階のシャワールームは防水・排水・床の強度が重要

2階にシャワールームがない住宅でも、後から設置することは可能です。

ただし、給排水・給湯管を接続できることに加え、床の強度や防水、換気などの条件を満たす必要があります。

特に2階では、水漏れが起きると1階の天井や壁にも被害が及ぶ可能性があるため、漏水対策と点検のしやすさが重要です。

まずは設置したい場所を決め、配管経路と床の構造を確認してもらいましょう。

リフォーム会社に依頼する際は、設備の設置だけでなく、防水や換気、将来の維持管理まで説明してもらうことが大切です。

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