在来浴室からユニットバスへ|工事の工程と期間を解説

執筆:二級建築士 安藤勉
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「在来浴室からユニットバスにすると、工事は何日かかる?」
「どんな順番で工事するの?」

タイル張りなどの在来浴室からユニットバスへリフォームする場合、工事期間は6~8日程度が一つの目安です。

工事は、既存浴室の解体から始まり、配管・配線、土間工事、ユニットバスの組み立て、内装仕上げ、試運転という流れで進みます。

ただし、浴室の状態や工事内容によって、必要な工程や日数は変わります。

私たちは20年以上、全国のリフォーム会社選びやお客様からのご相談に携わってきました。浴室リフォームでは、工事期間だけでなく「何日お風呂に入れないのか」「どんな工事をするのか」といったご質問も多く寄せられます。

この記事では、在来浴室からユニットバスへリフォームする工程を、工事の順番に沿って分かりやすく紹介します。

在来浴室からユニットバスへリフォームする工程

在来浴室からユニットバスへのリフォームは、一般的に次のような流れで進みます。

工程主な作業
1.養生玄関から浴室までの通路などを保護
2.解体工事浴槽・床・壁・天井などを解体
3.配管・配線工事新しいユニットバスに合わせて給排水・電気・換気設備を調整
4.土間工事ユニットバスを設置するための床下地を整える
5.ユニットバス組立床・壁・天井・浴槽などを組み立てる
6.入口・洗面脱衣室の仕上げドアまわりや壁・床・クロスなどを仕上げる
7.試運転給湯・排水・照明・換気扇などを確認

工事期間は6~8日程度が一つの目安ですが、浴室の状態やユニットバスの仕様、配管工事などによって前後します。

1.養生

浴室を解体する前に、まず養生(ようじょう)を行います。

養生とは、工事をしない場所に傷や汚れが付かないよう、シートやクッション材などで保護する作業です。

在来浴室を解体すると、タイルの破片や細かなホコリが出ます。そのため、玄関から浴室までの通路や廊下、洗面脱衣室などを保護してから解体工事を始めます。

2.解体工事

養生が終わったら、既存の浴室を解体します。

まず、水道を止め、照明器具や換気扇などを取り外します。その後、新しいユニットバスを設置するスペースを確保するため、浴槽や床、タイル壁、天井などを解体していきます。

ユニットバスの出入口をつくるため、浴室のドアや枠、洗面脱衣室との間の壁を一部解体することもあります。

浴室の窓は、新しいユニットバスに対応できる場合、そのまま利用することも可能です。

3.配管・配線工事

浴室を解体すると、床や壁の中にある給水・給湯・排水管や、天井裏の電気配線などが見えるようになります。

新しいユニットバスの位置や仕様に合わせて、給水・給湯・排水管を調整します。

あわせて、照明やスイッチなどの電気配線、換気扇のダクトなども、新しいユニットバスに接続できるよう準備します。

浴室暖房乾燥機などを設置する場合は、必要に応じて電気配線や換気設備の工事も行います。

4.土間コンクリートなどで設置する床を整える

在来浴室を解体した後は、新しいユニットバスを設置できるように床下を整えます。

在来浴室からユニットバスへ交換する場合は、ユニットバスを安定して設置するため、土間コンクリートを打つことがあります。

土間コンクリートを打った場合は、ユニットバスを設置できる状態になるまで養生期間が必要です。

ただし、必要な下地や施工方法は、建物の構造や既存の床の状態、設置するユニットバスによって異なります。

ユニットバスの重さはどのくらい?

ユニットバスの重量は、浴室の大きさや浴槽、床、壁、天井、設備などの仕様によって異なるため、一概に「何kg」とはいえません。

また、実際に使用するときには、ユニットバス本体の重量に加えて、浴槽のお湯や入浴する人の重さも加わります。

そのため、リフォームでは重量だけで判断するのではなく、建物の構造や床の状態を確認し、設置するユニットバスに適した方法で施工することが大切です。

5.ユニットバスを組み立てる

設置する床の準備が整ったら、ユニットバスの組立工事を行います。

ユニットバスは完成した状態で運び込むのではなく、床や壁、天井、浴槽などの部材を搬入し、現場で組み立てます。

まず床を設置し、壁を支える骨組みや壁パネル、天井、浴槽などを順番に組み立てます。その後、水栓や換気扇、手すりなどの設備を取り付けます。

最後に、パネルの継ぎ目などをパッキンやコーキングで仕上げ、給水・給湯・排水管、電気配線などを接続します。

ユニットバス本体の組み立ては、一般的に1日程度で行われることが多いですが、商品や現場の状況によって異なります。

6.浴室の入口・洗面脱衣室を仕上げる

ユニットバスの組み立てが終わったら、解体した浴室の入口や洗面脱衣室を仕上げます。

ユニットバスのドアまわりに枠を取り付け、解体した間仕切り壁を復旧します。

必要に応じて、洗面脱衣室の床材や壁紙(クロス)なども仕上げます。

工事範囲によって異なりますが、浴室の入口まわりの大工工事と内装工事を行い、浴室と洗面脱衣室をきれいにつなげます。

7.試運転・最終確認

内装工事や設備の接続が終わったら、最後に試運転と確認を行います。

主に次のような点を確認します。

  • シャワーや水栓から水・お湯が正常に出るか
  • 排水に問題がないか
  • 浴槽へのお湯はりが正常にできるか
  • 照明や換気扇が正常に作動するか
  • リモコンなどの設備が正常に使えるか

問題がなければ、ユニットバスのリフォーム工事は完了です。

お風呂に入れない期間は何日?

在来浴室からユニットバスへリフォームする場合、基本的に工事中は自宅のお風呂を使用できません。

この記事で紹介した工事では、全体の工事期間は6~8日程度が一つの目安です。

ただし、実際に入浴できるようになる時期は、工事内容やユニットバスの施工状況によって異なります。

工事を依頼する際は、「何日から何日までお風呂が使えませんか?」と事前に確認しておくと安心です。

入浴できない期間は、近くの銭湯や入浴施設を利用するなど、あらかじめ対応を考えておくとよいでしょう。

解体後に土台や柱の傷みが見つかることも

タイル張りの在来浴室では、解体して初めて、壁や床の内部の状態を確認できることがあります。

水がまわっていた場合には、土台や柱などの木部に腐食や傷みが見つかることもあります。また、シロアリ被害が確認されるケースもあります。

このような傷みが見つかった場合は、ユニットバスを設置する前に、必要な補修を行います。そのため、当初の予定より工事期間が延びたり、追加費用がかかったりすることがあります。

在来浴室からユニットバスへリフォームする場合は、見積りの段階で「解体後に傷みが見つかった場合はどうするのか」も確認しておくと安心です。

まとめ|在来浴室からユニットバスへの工事は6~8日程度が目安

在来浴室からユニットバスへのリフォームは、6~8日程度が工事期間の一つの目安です。

工事は、養生・解体から始まり、配管や配線、床下の準備、ユニットバスの組み立て、内装仕上げ、試運転という流れで進みます。

ただし、建物の状態や工事内容によって、必要な工程や日数は異なります。特に在来浴室では、解体後に土台や柱などの傷みが見つかり、補修が必要になることもあります。

工事を依頼する前に、工事期間・お風呂を使えない期間・追加工事が必要になった場合の対応を確認しておくと安心です。

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