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執筆:二級建築士 安藤勉
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階段の下に空間があると、収納として活用したいと考える方もいるでしょう。
階段下は掃除道具や日用品、季節家電などをしまう場所として活用できます。
ただし、階段の形や入口の位置によって、奥行きが深すぎたり、天井が低くて物を出し入れしにくかったりすることがあります。
この記事では、階段下収納に向いている家と使いにくい家の違い、リフォーム前に確認したいポイントを解説します。
階段下は収納にできる?まず確認したいこと
階段下の空間を収納にできるかどうかは、階段の形や壁の構造によって異なります。構造上、壁を自由に開口できない場合もあるため、現地での確認が必要です。
まずは、次の3点を確認しましょう。
- 階段下にどれくらいの空間があるか
- どこから出し入れできるか
- 壁を加工しても問題ない構造か
空間があることと、使いやすい収納にできることは別です。収納したい物まで考えて判断しましょう。
階段下収納が使いやすい家・使いにくい家の違い
1. 階段の横から出し入れできるか
階段下収納は、入口の位置によって使い勝手が大きく変わります。
階段の横側に入口を設けられる場合は、比較的高さを確保しやすい部分から出し入れできます。
一方、階段の上り下りする方向から入口を設けると、奥へ進むにつれて天井が低くなる形になりやすく、奥の物を取り出しにくい場合があります。
階段の横側に十分な開口を確保できるかは、使いやすさを左右するポイントです。
2. 収納の高さを確保できるか
階段下は、場所によって天井の高さが異なります。
入口付近では立って作業できても、奥に進むと腰をかがめなければならないことがあります。
そのため、収納できる床面積だけで判断すると、実際には使える場所が限られてしまう可能性があります。
例えば、掃除機やモップなど高さのある物を収納したい場合は、立てて置ける高さが必要です。
反対に、低い部分は収納ケースや季節物を置く場所として活用できます。
高さに合わせて収納する物を分けることが、階段下を使いこなすコツです。
3. 奥行きが深すぎないか
階段下は、入口から奥までの距離が長くなることがあります。
収納量が多くても、奥の物を取り出すために手前の物を動かさなければならないと、使いにくくなります。
奥に棚を設け、手前に出し入れするための空間を確保する方法もあります。
大切なのは、床面積を無駄なく埋めることではありません。
奥まで無理なく手が届くか、しまった物を簡単に取り出せるかを考えましょう。
階段下には何を収納すると使いやすい?
階段下収納は、家の中でどこに位置しているかによって、向いている物が変わります。
玄関や廊下に近い場合
掃除機、モップ、日用品のストックなど、家の中で使う物をしまう場所に向いています。
買い置き品や掃除道具など、使う場所が複数ある物をまとめておくと便利です。
リビングに近い場合
日用品や季節家電、子どものおもちゃなど、リビング周辺で使う物の収納場所として検討できます。
ただし、奥行きが深い場合は、奥にしまった物を忘れないよう、収納ケースや棚で整理するとよいでしょう。
高さが低い部分が多い場合
高さのある物を無理に収納しようとせず、低い収納ケースや、使用頻度の低い物を置く場所として使う方法があります。
ただし、出し入れしにくい場所に物を詰め込むと、使わない物がたまりやすくなります。
「空いているから何かをしまう」のではなく、何をしまう場所にするのかを先に決めましょう。
階段下を収納にリフォームするときの注意点
壁を壊しても問題ないか確認する
階段下を収納にするために壁を開口する場合は、壁の構造を確認する必要があります。
建物を支える壁や柱などが関係している場合、希望する大きさで入口をつくれないことがあります。
特に、鉄骨造や特殊な工法の住宅では、構造や施工方法の確認が欠かせません。
自己判断で壁を壊さず、図面や現地の状態を確認できるリフォーム会社に相談しましょう。
扉を付けるかどうか考える
階段下収納には、扉を付ける方法と、扉を付けずに使う方法があります。
扉があれば収納物を隠せるため、廊下やリビングをすっきり見せやすくなります。
一方、扉を開くためのスペースが必要になったり、入口が狭いと大きな物を出し入れしにくくなったりすることがあります。
収納の位置や通路幅に合わせて、開き戸や引き戸、カーテンなども含めて検討しましょう。
湿気や換気にも配慮する
階段下は、位置や構造によって空気がこもりやすい場合があります。
衣類や紙類などを長期間収納する場合は、壁や床の状態を確認し、必要に応じて湿気対策も考えましょう。
収納内部に物を詰め込みすぎず、整理や掃除ができる状態を保つことも大切です。
階段下収納が難しい場合はどうする?
階段下の形や構造によっては、収納として使うための工事が難しい場合もあります。
その場合は、無理に大きな収納をつくるのではなく、既存の空間を活かす方法も考えましょう。
例えば、階段下の一部だけに棚を設ける、低い部分に引き出しを設ける、入口を新設せずに近くの収納を見直す、といった方法があります。
すべての空間を収納にする必要はありません。
工事費用に対して十分な使いやすさが得られるかを考え、必要な範囲だけ整えることも大切です。
まとめ
階段下は収納に活用できる場合がありますが、使いやすさは階段の形や入口の位置、高さ、奥行きによって変わります。
特に、入口から奥まで無理なく物を出し入れできるかは、事前に確認したいポイントです。
リフォームを検討するときは、次の点を確認しましょう。
- 入口をどこに設けられるか
- 収納内部の高さは十分か
- 奥の物も取り出しやすいか
- 壁を加工しても構造上問題ないか
- 工事費用に見合う使いやすさが得られるか
階段下に空間があるからといって、必ず収納にする必要はありません。
しまいたい物と使い方を先に決め、自宅の構造に合った方法を選びましょう。
リフォーム会社に相談するときは、収納をつくれるかだけでなく、別の方法も含めて提案してくれるかを確認することが大切です。
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