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駐車場を1台から2台に増やせる?庭を駐車場にするリフォーム

【この記事は約4分で読めます】
執筆:二級建築士 安藤勉
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「子どもが車を購入したので、駐車場をもう1台分増やしたい」
「使っていない庭を駐車場に変更できないだろうか?」

このように、家族の車が増えて駐車場が足りなくなることがあります。

庭に十分な広さがあり、道路から安全に出入りできるなら、駐車場を1台から2台に増やせる場合があります。

しかしながら、庭と道路に高低差があったり、塀や擁壁が出入りを妨げていたりすると、大きな工事が必要になることがあります。

この記事では、庭を駐車場にする方法や必要な広さ、工事前に確認したい注意点を解説します。

駐車場を1台から2台に増やす方法

庭を撤去して横並びの駐車場にする

現在の駐車場の隣に庭がある場合は、その部分を駐車場に変更する方法があります。

庭木や花壇を撤去し、地面を整えて2台を横並びにできれば、それぞれの車を出し入れしやすくなります。

ただし、門柱や塀が邪魔になる場合は、撤去や移設が必要になることがあります。

駐車場を奥に延ばして縦列駐車にする

敷地の横幅が足りない場合は、庭を利用して駐車場を奥へ延ばす方法があります。

2台を前後に並べれば、横並びにできない敷地でも駐車スペースを確保できます。

ただし、奥の車を出すには、手前の車を移動させなければなりません。毎日2台とも使う家庭では、車の入れ替えが負担にならないか考えましょう。

門柱や塀を移動して駐車スペースを広げる

庭を大きく変更しなくても、門柱や塀の位置を変えることで、2台分の駐車スペースを確保できる場合があります。

ただし、門柱にインターホンや電気配線がある場合は、移設工事が必要です。

また、塀が土を支える擁壁を兼ねている場合は、簡単に撤去できません。

車を2台停めるには、どのくらいの広さが必要?

必要な広さは、車の大きさや駐車方法によって異なります。

国土交通省の駐車場設計・施工指針では、普通乗用車の駐車場の推奨寸法として、幅2.5m、奥行の長さ6.0mが示されています。

ワンボックスのような大きな車になると、さらに広いスペースが必要になりますが、実際に駐車する自家用車のサイズを確認されることをおすすめします。

横並びなら車の間隔も必要

小型乗用車2台を横並びにする場合、参考寸法を単純に合わせると幅5mです。

しかし、実際にはドアを開けるスペースや、隣の車との間隔も必要です。

そのため、幅5mあれば、必ず2台を無理なく停められるわけではありません。

縦列駐車なら奥行きが必要

縦列駐車では、2台分の車の長さに加え、車同士の間隔や駐車操作のための余裕が必要です。

また、敷地内に十分な広さがあっても、前面道路が狭いと車を入れにくい場合があります。

駐車場の寸法は、車の大きさだけでなく、道路からの出入りも考えて決めましょう。

庭を駐車場にするときに必要な工事

庭木・花壇・芝生を撤去する

駐車場にする部分の庭木や花壇、芝生などを撤去します。

大きな木がある場合は、根の除去も必要になることがあります。

また、地中に散水用の水道管や排水管がある場合は、移設工事が必要になる可能性があります。

車の重さに耐えられる地面をつくる

庭の土を平らにするだけでは、車の重さで地面が沈むことがあります。

そのため、必要な深さまで土を掘り、砕石などを敷いて締め固めたうえで、コンクリートなどを施工します。

地盤の状態や車の重量によって、必要な下地や舗装の仕様は変わります。

雨水がたまらないように排水する

庭をコンクリートで舗装すると、雨水が地面に浸透しにくくなります。

排水を考えずに施工すると、玄関や建物の基礎周辺に水がたまるおそれがあります。

そのため、適切な水勾配をつけたり、排水溝を設けたりする必要があります。

道路や隣地へ雨水が不適切に流れ出さないようにすることも重要です。

庭を駐車場にできないのはどんな場合?

道路から車を入れられない

庭に十分な広さがあっても、道路から車を出し入れできなければ駐車場として使えません。

特に、前面道路が狭い場合や、電柱・側溝などがある場合は注意が必要です。

図面上で車が収まっても、実際に曲がって入れるとは限りません。

庭と道路の高低差が大きい

庭が道路より高い場合、駐車場にするために地面を掘り下げる必要が生じることがあります。

ただし、掘り下げることで建物の基礎や隣地の地盤に影響する場合は、自由に工事できません。

また、勾配が急すぎると車の底を擦る可能性もあります。

擁壁の撤去が必要になる

擁壁(ようへき)とは、高低差のある土地の土が崩れないように支える壁です。

単なる塀とは異なり、地盤を支える重要な役割があります。

駐車場を広げるために擁壁を撤去する場合は、新たな土留めや構造上の対策が必要になることがあります。

擁壁は、構造を確認せずに撤去してはいけません。

駐車場を増やすときに申請や許可は必要?

庭を舗装して駐車場にするだけなら、通常は建築確認申請が必要になる工事ではありません。

ただし、工事内容によっては別の手続きが必要です。

歩道の切り下げには道路管理者の承認が必要

歩道の縁石が高く、車が出入りできない場合は、歩道を切り下げる工事が必要になることがあります。

この工事には、道路法第24条に基づく道路管理者の承認が必要です。

また、切り下げられる位置や幅にも条件があるため、希望する場所で必ず工事できるわけではありません。

カーポートを設置する場合は別途確認する

駐車場に屋根付きのカーポートを設ける場合は、建ぺい率や建築確認申請などの確認が必要になることがあります。

庭を舗装する工事と、カーポートを新設する工事は分けて考えましょう。

駐車場を増やすリフォームの費用は何で変わる?

費用は、舗装する広さだけでなく、撤去工事や地面の状態によって変わります。

工事内容費用が変わる理由
庭木・花壇の撤去木の大きさ、撤去・処分量
門柱・塀の撤去構造や配線・配管の有無
土の掘削・処分掘る深さ、残土の量
コンクリート舗装面積、下地、地盤の状態
排水工事勾配、排水溝の必要性
道路との接続歩道切り下げや側溝の改修
擁壁工事高低差、地盤、補強方法

特に、平坦な庭を舗装する場合と、擁壁を撤去して地面を掘り下げる場合では、工事内容が大きく異なります。

見積もりでは、コンクリート工事だけでなく、残土処分や排水工事まで含まれているか確認しましょう。

庭を駐車場にできない場合の代替案

軽自動車用のスペースにする

普通車2台を停めることが難しくても、1台を軽自動車にすることで駐車できる可能性があります。

ただし、軽自動車でも乗り降りや道路への出入りに必要なスペースは確保しましょう。

今の駐車場の配置を見直す

門柱や収納などを移動し、車の停め方を変更することで、2台分を確保できる場合があります。

庭全体を駐車場に変更する前に、既存スペースを活用できないか確認しましょう。

月極駐車場と費用を比較する

高低差が大きく、擁壁工事などに多額の費用がかかる場合は、近隣の月極駐車場も選択肢になります。

増設工事の費用と駐車場の賃料を比較して判断しましょう。

会社選びで大切なこと

実際にリフォームを進めるときは、どの会社に依頼するかも大切です。

会社選びでまず確認したい4つのポイントをまとめています。

→失敗しない4つのポイントを見る【約2分】

(カード化ここまで)

駐車場を増やす前に確認したいこと

工事前には、次の点を確認しましょう。

  1. 庭に2台目の車を停められる広さがあるか
  2. ドアを開けて乗り降りできるか
  3. 道路から無理なく出入りできるか
  4. 塀や庭木を撤去する必要があるか
  5. 庭と道路に大きな高低差がないか
  6. 雨水を適切に排水できるか
  7. 玄関までの歩行通路を確保できるか
  8. 歩道切り下げなどの申請が必要か

リフォーム会社には、特に次の3つを確認しましょう。

「この庭の広さで、実際に2台の車を出し入れできますか?」
「コンクリート舗装後、雨水はどこへ流れますか?」
「塀や擁壁を撤去しても、建物や隣地の地盤に問題はありませんか?」

駐車場を1台から2台に増やすリフォームのよくある質問

Q1. 庭をコンクリートにすれば、そのまま駐車場として使えますか?

庭をコンクリートで舗装すれば、駐車場として使える場合があります。

ただし、車の重さに耐えられる下地や舗装の仕様が必要です。

また、雨水の排水や道路からの出入りも確認しなければなりません。

Q2. 駐車場を2台分にするには、庭の幅は何メートル必要ですか?

必要な幅は、車の大きさや駐車方法によって変わります。

普通乗用車の駐車ます(駐車場の広さ)の参考寸法は、1台あたり幅2.5mですが、横並びではドアの開閉や車同士の間隔も必要です。

実際に停める車の寸法に合わせて確認しましょう。

Q3. 庭のブロック塀を壊して駐車場を広げられますか?

ブロック塀を撤去して駐車場を広げられる場合があります。

ただし、塀が土を支える役割を持っている場合は、簡単に撤去できません。

撤去前に、塀の構造や周囲の地盤を確認してもらいましょう。

まとめ|庭を駐車場にするなら、広さと道路への出入りが重要

庭を利用して、駐車場を1台から2台に増やすことは可能です。

ただし、車を停める広さに加え、道路から安全に出入りできることが重要です。

また、庭木や塀の撤去、地面の高さ調整、排水工事などが必要になる場合があります。

特に、庭と道路に高低差がある場合や、擁壁を撤去する場合は慎重な判断が必要です。

まずは車の大きさと庭の寸法を確認し、横並びと縦列駐車のどちらが適しているか検討しましょう。

リフォーム会社には、舗装工事だけでなく、車の出し入れや排水、必要な手続きまで確認してもらうことが大切です。

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