【この記事は約3分で読めます】
執筆:二級建築士 安藤勉
→詳しいプロフィールはこちら
子どもが独立して夫婦2人になると、
「今の対面キッチンは大きすぎる」
「リビング側のスペースをもっと広く使いたい」
「昔のような壁付けキッチンに戻したい」
と感じることがあります。
対面キッチンを壁付けに戻すリフォームは、基本的には可能です。
ただし、給排水や換気、電気・ガスの配線、壁や柱の位置などを確認する必要があります。
また、夫婦2人の暮らしなら、対面キッチンを完全に壁付けへ戻さなくても、今より使いやすくできる場合があります。
対面キッチンを壁付けに戻すことはできる?
対面キッチンから壁付けキッチンへ戻す工事は、基本的には可能です。
ただし、注意したいのが配管の劣化状況です。
「キッチンを元に戻すだけ」と簡単に判断するのではなく、現地で配管や床下などを確認してもらうことが大切です。
壁付けキッチンに戻すときに確認したいこと
対面から壁付けに戻す場合は、次のような部分を確認します。
給水・給湯・排水
キッチンの位置が変わると、給水や給湯、排水配管の移動が必要です。
給水管や給湯管は、経年劣化によって傷んできます。また排水管に汚れが溜まり、流れにくくなっている可能性もあるため、チェックが必要です。
換気・レンジフード
レンジフードの位置も変わるため、空調ダクトの工事が必要です。
ダクトの経路などを確認する必要があります。
電気・ガス
キッチンの位置や向きが変われば、コンセントや照明、ガス配管などの変更が必要になる場合があります。
冷蔵庫や電子レンジなどの位置も含めて計画しましょう。
夫婦2人なら「完全に壁付け」に戻さなくてもいい
ここが、キッチンリフォームを考えるときに意外と重要なポイントです。
夫婦2人になってキッチンが使いにくいと感じても、その原因が「対面式だから」とは限りません。
例えば、
「キッチンが大きすぎる」
「カウンターが邪魔になっている」
「収納が多すぎて使わない」
「リビング側のスペースを広くしたい」
という不満なら、キッチン全体を壁付けに戻さなくても解決できる場合があります。
対面部分のカウンターや収納を小さくしたり、キッチン自体をコンパクトなものに交換したりする方法もあります。
今のキッチンをすべて変える前に、「何が邪魔なのか」を整理してみましょう。
夫婦2人のキッチンは「広さ」より使いやすさを考える
子どもがいた頃は、大きなキッチンや多くの収納が便利だったかもしれません。
しかし、夫婦2人になると、使う食器や調理器具が減ることがあります。
料理をする時間や頻度も変わるかもしれません。
そのため、以前は便利だったキッチンが、今の暮らしでは持て余すことがあります。
例えば、
「大きな収納を減らしてリビングを広くする」
「2人で料理しやすい通路幅にする」
「冷蔵庫とキッチンの距離を短くする」
など、夫婦2人の使い方に合わせて考えることが大切です。
将来さらに年齢を重ねたとき、キッチンまでの移動や掃除が負担にならないかも考えておきましょう。
リフォーム会社には「壁付けにしたい理由」まで伝える
現地調査を依頼するときは、「対面キッチンを壁付けにしたい」だけでなく、
「子どもが独立して夫婦2人になったので、リビングを広くしたい」
「キッチンが大きすぎて使っていない収納が多い」
など、理由も伝えましょう。
理由が分かれば、壁付けへの変更以外の方法を提案してもらえる可能性があります。
まとめ|夫婦2人なら「戻すこと」より暮らし方から考える
対面キッチンを壁付けに戻すリフォームは、給排水、換気、電気・ガス、壁や柱、冷蔵庫や収納の位置などを確認できれば基本的には可能です。
しかしながら、夫婦2人になったからといって、必ず壁付けに戻す必要はありません。
「リビングを広くしたい」
「キッチンを小さくしたい」
「使わない収納を減らしたい」
など、今の暮らしで困っていることを整理すれば、別の方法が見つかることもあります。
まずは「壁付けに戻す」ことを目的にせず、夫婦2人になった今、キッチンとリビングをどう使いたいのかを考えてみましょう。
そのうえで現地調査を依頼し、希望する方法と、それ以外の選択肢を比較することが、後悔しにくいリフォームにつながります。
会社選びで迷う方へ
リフォームで失敗しないための知識は「青本・赤本」にまとめています。

※NHKでも紹介された冊子です
※累計100万部発行