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執筆:二級建築士 安藤勉
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私たちは20年以上にわたり、全国のお客様からリフォームのご相談をお受けしてきました。
その中でも、
「予算はいくら用意すればいいですか?」
「予算が決まらず計画が進みません。」
「できるだけ費用を抑えたいのですが……。」
というご相談はとても多くあります。
リフォームの予算は、「いくら使えるか」だけで決めるものでも、「やりたいこと」だけで決めるものでもありません。
大切なのは、使える予算と実現したい暮らしの両方を整理し、バランスを取りながら考えることです。
この記事では、リフォームで後悔しないための予算の決め方について、建築士が分かりやすく解説します。
予算は「いくら使えるか」と「何を実現したいか」の両方から考えましょう
リフォームの予算の考え方は、人によって異なります。
「300万円以内で考えたい」というように、使える予算が決まっている方もいれば、
「キッチンを使いやすくしたい」
「冬の寒さを改善したい」
「将来に備えて段差をなくしたい」
というように、実現したい暮らしから考える方もいます。
どちらの考え方でも問題ありません。
ただし、使える金額だけで決めると、必要な工事まで省いてしまうことがあります。
反対に、希望だけを優先すると、予算が大きく膨らんでしまうことがあります。
そのため、予算と希望のどちらか一方だけで決めるのではなく、両方を整理しながら計画を進めることが大切です。
リフォーム予算を決める3つのポイント
リフォームの予算は、一度で決めるものではありません。
希望を整理し、優先順位を付け、相談しながら少しずつ固めていくものです。
次の3つのポイントを意識すると、自分たちに合った予算を考えやすくなります。
① やりたいことを書き出す
まずは、
- 古くなったキッチンを交換したい
- 冬の寒さを改善したい
- バリアフリーにしたい
- 掃除や手入れをしやすくしたい
- 外壁や屋根の傷みを直したい
など、気になっていることや希望を書き出してみましょう。
この段階では、最初から予算に合わせて希望を減らす必要はありません。
まずは「何に困っているのか」「どのような暮らしにしたいのか」を整理することが、納得できるリフォームへの第一歩です。
② 優先順位を決める
希望を書き出したら、次のように3つ程度に分けてみます。
- 今すぐ必要
- できれば今回行いたい
- 将来でもよい
例えば、雨漏りや腐食など建物の傷みに関わる工事は、早めの対応が必要です。
一方で、設備のグレードアップや収納の追加などは、予算に応じて後回しにできる場合があります。
すべてを一度に行う必要はありません。
優先順位が決まると、限られた予算でも満足度の高い計画を立てやすくなります。
③ 予備費も考えておく
リフォームでは、工事を始めてから建物の傷みが見つかることがあります。
例えば、床や壁を解体したところ、
- 下地が腐食していた
- 配管が劣化していた
- シロアリ被害が見つかった
- 断熱材が入っていなかった
というケースです。
事前の現地調査である程度確認できますが、解体しなければ分からない部分もあります。
そのため、使える予算のすべてを当初の工事に充てるのではなく、多少の余裕を持って計画しておくと安心です。
予算はリフォーム会社に相談しながら決めても大丈夫です
「予算が決まっていないと、リフォーム会社には相談できないのでは?」
と思われる方もいらっしゃいますが、そのようなことはありません。
例えば、
「300万円以内でできる範囲を知りたい」
「希望はあるけれど、優先順位が決められない」
「予算内でどこまでできるのか提案してほしい」
という段階でも、十分相談できます。
リフォームは、相談や現地調査を通して必要な工事が具体的になり、それに合わせて予算を調整していくケースも多くあります。
最初から細かな金額まで決めておく必要はありません。
ただし、使える予算に上限がある場合は、できるだけ早い段階で伝えておきましょう。
予算を伝えることで、工事の優先順位や設備の選び方など、現実的な提案を受けやすくなります。
「安いこと」だけを基準にしないようにしましょう
予算を抑えたいと思うのは当然のことです。
しかし、価格だけで会社や工事内容を決めてしまうと、
- 必要な工事が省かれる
- 希望していた内容が含まれていない
- 使用する材料や設備の品質が低い
- 工事後に追加費用が発生する
といったケースがあります。
見積金額が安い場合は、すぐにお得だと判断するのではなく、
「必要な工事がすべて含まれているか」
「他社と工事内容や範囲が同じか」
「追加費用が発生する可能性はないか」
まで確認しましょう。
大切なのは、「安さ」だけではなく、予算と工事内容のバランスです。
何を優先し、どこに費用をかけるのかを整理したうえで計画を進めることが、満足度の高いリフォームにつながります。
まとめ
リフォームの予算は、「いくら使えるか」と「何を実現したいか」の両方から考えることが大切です。
まずは希望を書き出し、
- 今すぐ必要な工事
- できれば今回行いたい工事
- 将来でもよい工事
に分けて、優先順位を整理しましょう。
また、予算は最初から細かな金額まで決める必要はありません。
相談や現地調査、見積りを通して工事内容を具体化しながら、少しずつ固めていくことで、自分たちに合ったリフォーム計画を立てやすくなります。
リフォーム全体の進め方を知りたい方へ
この記事では、リフォームの予算の考え方についてご紹介しました。
「何から始めればいいの?」「相談はいつから?」「現地調査では何を確認するの?」など、リフォーム計画全体の進め方については、こちらの記事で詳しく解説しています。
→ リフォームは何から始める?会社探しの前にやるべきことを建築士が解説
リフォームの優先順位について知りたい方へ
予算を考えるときは、どの工事を優先するかを決めることも大切です。
建物の傷みや安全性、暮らしの不便さなどから優先順位を決める方法については、こちらの記事で詳しく解説しています。
→ リフォームの優先順位はどう決める? reform-priority
予算や希望が整理できたら、次は信頼できるリフォーム会社選びです。
会社選びで後悔しないために確認したいポイントを、こちらのガイドでまとめています。
リフォームの依頼先で失敗を防ぐためには、会社選びも大切です。
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