今回が住居の防犯対策の最終回「合い鍵による侵入対策」を解説します。侵入者が合い鍵を入手する方法として代表的なケースは以下の2つです。
- 家の屋外「郵便受け」や「玄関マットの下」に隠した鍵を入手
- 鍵に刻印された番号を入手して合い鍵を作る
この記事の目次
家の外に鍵を置かないor一時的に屋外保管なら「キーボックス」
「郵便受け」や「玄関マット」など家の外に鍵を隠すことは、避けるべきです。プロの侵入者は、人が物を隠す場所をよく知っています。相手が合い鍵を作り、元の場所に戻してしまえば、家主は気づきません。空き巣は、いつでも侵入できる状況になります。
どうしても一時的に屋外に鍵を保管しなければならない場合は、鍵を収納するケース「キーボックス」を使いましょう。キーボックスは、暗証番号でフタが開閉できて、シャックルと呼ばれる金具を家に引っ掛け、簡単に設置でます。購入費用も数千円程度と負担になりません。心配であれば、キーボックス2つ設置して一方にダミーキーを入れ、鍵の入手を遅らせる方法もあります。
鍵番号を盗まれない対策4選
続いて2つ目の「鍵に刻印された番号で合鍵を作られる」場合ですが、鍵には、それぞれ番号が振ってあります。番号さえ分かれば、誰でも鍵を複製できます。
ひとり暮らしの若い女性が鍵番号を盗み見られ、複製した鍵で侵入されたという事件がテレビで度々報じられています。鍵番号の漏洩を防ぐ対策は以下の4つです。
①鍵番号が無いスペアキーを持ち歩きマスターキーは自宅に保管
外出するときは、鍵番号が付いていないスペアキーを持ち歩き、マスターキーは自宅に保管しておきましょう。
②キーカバーを付けて鍵番号を隠す
鍵番号を他人に見られないように、鍵にカバーを付けることができます。シリコン製のキーキャップであれば、数百円で買うことができます。
③鍵の所有者登録制シリンダー
誰でも鍵が作れないように、鍵の所有者をメーカー登録して、登録者本人だけが合鍵を作成できるというシステムがあります。鍵所有者本人の情報やパスワード、鍵番号を鍵の製造メーカーへ登録することで、第三者による無断複製が防止できます。
④鍵不要の電動式施錠に変更
暗証番号入力、ICカードやスマホアプリで解除でき、後付け可能な商品もあります。電池式で配線工事が不要なタイプもあり、自身で取り付けも可能ですが、電池切れの際は自宅に入れないデメリットもあります。
日ごろから防犯意識を持った行動を
4回にわけて主に物理的な防犯対策を解説してきました。日ごろから、防犯意識を持って行動することが大切です。例えば自宅付近ではスマホを見ながら歩くのではなく、周辺に不審な人物がいないか?など周りを見渡し、警戒を怠らないことも心掛けてください。