
見積りを依頼する前に、和室リフォーム費用の相場を知っておけば、業者との打ち合わせがスムーズになります。
最近は、古い和室を掃除がラクな洋室へ変える方が増えています。
この記事では、床の張り替えなど、工事ごとの金額をまとめました。
長所や短所、出費を抑えるコツも解説しています。
後悔しない住まいづくりの基準として、ぜひお役立てください。
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この記事の目次
和室リフォーム工事別の相場一覧

和室のリフォームは、襖の張り替えや畳の表替えの部分的なリフォームから、和室を洋室にする大がかりなリフォームまで様々です。
工事別リフォーム費用・工事日数の早見表
6畳(約9.9平米)の和室を工事内容ごとに、費用相場と工事日数を一覧にしました。
| 工事内容 | 費用相場 | 工事日数 |
|---|---|---|
| 畳をフローリングへ張り替え | 18~25万円 | 1~2日 |
| 和室の壁をリフォーム | 4~20万円 | 1~5日 |
| 和室の天井をリフォーム | 3~20万円 | 1~2日 |
| 押入をクローゼットにリフォーム | 20~25万円 | 2~3日 |
| 和室から洋室へまるごとリフォーム | 60~80万円 | 5~10日 |
| 畳の表替え・新調 | 5,000~2万円/枚 | 2日~ |
| 和室のふすま貼り替え | 3,000~6,000円/枚 | 1日~ |
| 和室に掘りごたつを設置 | 20~50万円 | 5~8日 |
※畳と襖は、1枚単位です。
費用相場に幅があるのは、今の状態や選ばれる商品、仕上げ方法によって変わるからです。ここからは個別に解説します。
畳をフローリングへ張り替え
和室の畳をフローリングにする費用の目安は、6畳で約18~25万円です。
畳を撤去し、畳の下に敷いてある板材を撤去後、下地工事と断熱材の敷き込んだ後、フローリングを張って仕上げます。
YouTubeなどで畳の上からフローリングを張る「重ね張り工法」が紹介されていますが、オススメの工法ではありません。
| 工法 | メリット | デメリット |
|---|---|---|
| 張り替え | ・段差が解消・床下の状況が確認できる | ・費用が高くなる・工期が長くなる |
| 重ね張り | ・費用と工期を抑えられる・廃材が少なくなる | ・段差ができる場合がある・床下の状態が悪くてもそのまま |
和室の壁をリフォーム
和室の壁リフォームの費用相場は、6畳で「4~20万円」ほどです。
壁紙(クロス)で仕上げてある場合は、古い壁紙を剥がして下地を平らにし、新しい壁紙を貼ります。
砂壁や聚楽(じゅらく)壁の場合は、左官さんが塗り替える、またはクロスを張るために板を張って壁紙を貼って仕上げる方法もあります。
和室の天井をリフォーム
天井リフォーム費用の目安は、6畳で「3~20万円」ほどです。
和室の天井は壁紙(クロス)、竿縁(さおぶち)天井と呼ばれる板状の天井、格(ごう)天井と呼ばれる格子状に組まれた天井、目透かし天井など様々です。
| 竿縁天井 | 格天井 |
|---|---|
![]() | ![]() |
天井がクロス貼りであれば、壁紙同様、クロスの張り替えだけで済みます。竿縁天井や格天井を壁紙に変更する場合は、古い天井を解体して新たに天井を組むか方法が一般的です。
費用を抑えたい場合は、塗装で仕上げる方法もありますが、ペンキで塗ってしまうと木目が消えてしまうため、オススメではありません。木目の風合いを生かしたい場合は、そのまま使うというパターンもあります。
押入をクローゼットにリフォーム
押入をクローゼットにするには、1箇所あたり約20~25万円必要です。
襖の撤去、棚や天袋を壊して、クローゼットの内側を仕上げていきます。棚やハンガーパイプを取り付け、収納扉を設置して完成です。
クローゼットの内側は、湿気がこもりやすいので、断熱工事や仕上げ材には調湿効果のあるものがオススメです。
和室から洋室へまるごとリフォーム
「和室は今の生活スタイルに合わない」場合は、洋室へのリフォームがおすすめです。和室を洋室にする費用の目安は、6畳で「60~80万円」ほどです。
畳をフローリングにリフォーム、壁だけ改装、押入れをクローゼットなど、部分的なリフォームの場合、1回のコストは抑えることもできますが、別々にリフォームするとトータルでは費用が高くなります。
| 工事内容 | メリット | デメリット |
|---|---|---|
| 部分的に洋室化 | ・1回のコストを抑えられる・和の良さを残せる | ・古い部分が目立つ・断熱改修が難しい |
| フルリフォーム | ・使いやすさを大きく改善できる・インテリアを統一できる | ・費用が高額になる・工期が長くなる |
古い家の場合、床下や壁、天井に断熱材が入っていない可能性もありますので、快適に過ごすために断熱工事を一緒にしましょう。窓サッシが古い場合は、断熱効果の高い窓サッシや内窓設置をすると国から補助金がもらえる制度もありますので活用しましょう。
「いくら受け取れる?」「補助金対象の工事は?」知りたい方はお気軽にお問合せください。
→リフォーム補助金無料相談はコチラ

和室リフォームが人気の理由、魅力やメリットとは?

和室をリフォームする人が増えています。なぜなら、部屋が新しくなるだけではなく、生活スタイルに合った「使いやすさ」が手に入るからです。
どんなメリットがあるのかご紹介しましょう。
- お部屋の印象がガラッと変わる
- 洋室リフォームでバリアフリー化
- 人気の和モダンスタイル
それぞれ、詳しく解説します。
お部屋の印象がガラッと変わる
古くなった和室をリフォームすると、部屋が生まれ変わったように明るくなります。
和室は、砂壁や変色した畳の影響で、どうしても全体的に茶色っぽく、暗い雰囲気になりがちです。和室を洋室にリフォームすると、印象が大きく変わります。
洋室リフォームでバリアフリー化
畳は風情があり人気ですが、重いタンスを置いたり、ベッドを置くと凹んでしまいます。段差の無く、強い床にするには、床をフローリングへのリフォームがおすすめです。
年齢を重ねていくと、押入れから布団の出し入れが困難になり、介護が必要になればベッドを設置する部屋が必要になります。洋室へリフォームすることで床の段差が無くなり、バリアフリー化も可能です。押し入れだった場所をトイレにするなど、間取り変更もオススメです。
人気の和モダンスタイル
「リビングの一部に畳の小上がりを作りたい」「土間や中庭を作りたい」など洋風と和風が混ざり合った和モダンリフォームが増えています。
和モダンは、洋風と和風を現代に合わせたデザインにアレンジする人気のスタイルです。和室の良いところを残しつつ、現代の生活に合う空間が可能です。
和室だけで考えず、まわりの廊下やLDKも含め快適に過ごせる空間づくりをじっくり考えていきましょう。

和室リフォームで失敗しないポイント

和室をリフォームして「こんなはずじゃなかった!」と後悔しないために、デメリットも事前に確認しておきましょう。
- 洋室へのリフォームに比べて費用がかかる場合がある
- 畳をなくすと、遮音性や湿度調整の効果が弱くなる
- 和室ならではの柔軟な使い方ができなくなる
デメリットを理解しておくことで、事前に対策を考えることもできます。それぞれ、詳しく見ていきましょう。
洋室リフォームに比べて費用がかかる場合がある
洋室から洋室へのリフォームに比べて、和室から洋室へのリフォームは、少し費用が高くなる傾向があります。
先述のとおり、畳とフローリングの厚みの違いを調整したり、壁の下地をつくり直したりと、和室の洋室化には「見えない基礎工事」がたくさん必要です。このひと手間が、費用の差になります。
そのため、材料費だけでなく、大工さんの手間賃が追加でかかってしまいます。ギリギリの予算ではなく、少し余裕を持った資金計画を立てておくと安心です。
畳をなくすと、遮音性や湿度調節の効果が弱くなる
畳には、音を吸収する「クッション性」と、湿気を吸ったり吐いたりする「天然の調湿機能」があります。
畳からフローリングやクッションフロアに変えると、この機能が弱くなります。そのため、音が響きやすくなったり湿気を感じやすくなったりすることがあるかもしれません。
遮音性や調湿性を維持したい場合は、音を抑えられる「遮音フローリング」を選んだり、壁紙に湿気を吸うタイプのものを選んだりすることで対策できます。
また、壁や天井を洋風にする場合でも、床を正方形のデザイン畳(琉球畳)にすることで、和モダンなお部屋にすることもできます。
和室ならではの柔軟な使い方ができなくなる
畳を無くすと、床に座ってくつろいだり、ゴロゴロ寝転がったりするといった使い方がしにくくなります。畳特有の和やかな雰囲気も無くなってしまうでしょう。
たとえばフローリングは硬くて冷たいので、直接座ったり寝転んだりするのには向きません。「ちょっと横になりたいな」と思ったときに、畳の良さを改めて感じることがあるかもしれません。
リフォーム後もゴロゴロしたい場合は、ラグを敷いたり、「置き畳」で一部分だけ畳スペースを設けたりするのがおすすめです。そうすることで、洋室と和室の両方の良さを手軽に取り入れることができますよ。

和室リフォームの費用・価格を抑えるコツ

「リフォームはしたいけど、予算は抑えたい……」という方のために、ここでは費用を賢く抑えるコツをご紹介します。
主な節約のコツは以下の3つです。
- 優先順位を決めて予算内に収める
- 補助金制度を活用する
- 相見積もりを取った後にリフォーム会社を選ぶ
それぞれ、詳しく解説します。
優先順位を決めて予算内に収める
リフォーム工事では、「本当に必要な工事」と「我慢できる工事」を分けることが大切です。すべてを新品にしようとすると、どうしても予算をオーバーしてしまいがちです。
たとえば「床は絶対にフローリングにしたいけど、天井はそのまま残す」、「クローゼットの扉は無しにして、ロールスクリーンで代用する」といった工夫で、数万円単位の節約ができます。
家族で「どこを一番変えたいか」「どこなら今のままで我慢できるか」を話し合って、優先順位リストをつくってみましょう。メリハリを付けることで、予算内で満足度の高いリフォームが実現できます。
補助金制度を活用する
国や自治体の補助金制度をうまく使えば、リフォーム費用の一部が戻ってきます。
内窓の設置などの「断熱リフォーム」や段差を解消する「バリアフリーリフォーム」は、補助金がもらえます。数十万円単位で補助されることもあるので、ぜひ活用してみてください。
補助金制度は、国土交通省や経済産業省などの省庁が実施しているものと、市区町村などの自治体が実施しているものがあります。
いずれも申込期間や予算があり、期日や予算に達すると終了になります。そのため、リフォームをしようと思い立ったら、使える補助金制度がないかすぐに確認することをおすすめします。
参考:地方公共団体における住宅リフォームに係わる支援制度検索サイト
見積り依頼先に「リフォームで使える補助金はありますか?」と必ず確認しましょう。
相見積もりを取った後にリフォーム会社を選ぶ
リフォームをするときは、1社だけに相談して決めてしまうのは良くありません。少なくとも2〜3社から見積もり(相見積もり)を取るほうが安心です。
同じ工事内容でも、会社によって金額が違うことはよくありますが、安ければ良いというわけではありません。
「なぜ安いのか」「必要な工事が含まれているか」を見比べるためにも、複数の会社の話を聞くことが大切です。これは消費者トラブルの専門窓口「国民生活センター」でも推奨されています。
参考:消費者トラブルQ&A【リフォーム】契約までの流れと注意点を知りたい。
また、リフォーム会社によって工事の得意・不得意があるため、和室のリフォームが得意なリフォーム会社なら、高い施工精度やリーズナブルな見積もりが期待できるでしょう。
金額だけでなく、「説明が分かりやすいか」「質問に丁寧に答えてくれるか」といった担当者との相性もチェックポイントです。

和室リフォームでおしゃれ度アップ!施工事例3選
ここでは、実際に和室をリフォームした事例を3つご紹介します。どんなふうに変わるのか、ビフォーアフターをご覧いただき、ご自身のリフォームのヒントにしてください。
事例1:畳・ふすま・壁紙の張り替え
| BEFORE | AFTER |
|---|---|
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和室の良さを残しつつ、壁紙や畳表、ふすま紙を新しくしてリフレッシュした事例です。「洋室にするまでではないけれど、古さをなんとかしたい」という場合にピッタリです。
畳の表替え(表面だけ新しくすること)なら、費用を抑えつつ、新築のようなイグサの香りがする気持ちいい和室に戻せます。
予算を抑えて、清潔感を取り戻したい方は、この事例のようなリフォームを検討してみてください。現代風の和紙クロスや、正方形の縁なし畳に変えると、和モダンにすることも可能です。
事例2:畳と障子をフローリングと引き戸に
| BEFORE | AFTER |
|---|---|
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次にご紹介するのは、畳をフローリングに変え、障子を格子デザインの引き戸に変えた事例です。
障子紙は、和紙のような質感で、強度と燃えにくさに優れた「ワーロンシート」に変えました。和風の趣を残しつつも、引き戸の便利さを実現できます。
床材を畳からフローリングに変えたことで、日々のお掃除が簡単になりました。「家事をラクにしたい」という方におすすめのリフォームです。
事例3:畳をフローリングに+クローゼットを追加
| BEFORE | AFTER |
|---|---|
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最後にご紹介する事例は、床を畳からフローリングに、大容量のクローゼットも追加した事例です。
フローリングはナチュラルな明るい色を選ばれたので、お部屋が明るく軽やかな雰囲気に。テーブルや椅子が置きやすくなり、お部屋の用途も広がりました。
クローゼットができたことで、収納力が格段にアップしています。お部屋を使いやすくしたい場合は、事例のように床と収納をセットでリフォームするのが近道です。

和室リフォームでよくある質問

最後に「和室リフォームの費用」に関するよくある疑問や質問にお答えします。
Q1:和室の壁や畳がカビだらけ!リフォーム費用は上がる?
費用が上がってしまう可能性が高いです。なぜなら、表面のカビをキレイにするだけでなく、その奥にある「下地」まで確認し、状況次第では直す必要があるからです。
カビが繁殖しているということは、そこが湿っているということ。湿っている場所は、カビだけでなく、「シロアリ」や木材を腐らせる原因の「腐朽菌(ふきゅうきん)」も呼び込みます。
もし下地まで傷んでいるのに表面だけを補修してしまうと、再びカビが広がったり、床が抜け落ちたりする原因 になります。現地調査の際には、隠さず担当者にカビの状態を見せて、しっかり確認してもらうことが大切です。
Q2:戸建てとマンションで和室のリフォーム費用は変わる?
マンションよりも戸建て住宅の方が和室リフォームの費用が高くなることが多いです。
なぜなら、戸建て住宅の方がリフォーム範囲が広く、和室に使われる仕上げ材の種類が多いからです。また戸建ての場合、シロアリの被害に遭いやすいため、補修や補強工事が必要になるためです。
マンションでは、下の階に音が響かないよう「防音性能が高い床材を使いなさい」というルール(管理規約)を規定していることが多いからです。この防音床材が、普通の床材より高額になる傾向にあります。
マンションにお住まいの方は、リフォーム前に「管理規約」を一読しておくと良いでしょう。
Q3:追加費用やトラブルを避けるにはどうすればいい?
概算ではなく、詳細な見積もりをもらうと安心です。「一式〇〇万円」という見積もりだと、後から「廃材処分費は別です」「駐車場代は別です」などと言われてトラブルになることがあります。
細かい内訳を出してくれるリフォーム会社は、正直かつキッチリと計画してくれている可能性が高いです。不明な項目があったとしても、質問すれば丁寧に教えてくれるでしょう。
相見積もりで比較検討することも大切です。1社に相談するだけではなかなか気づかない問題点も、複数社を比較することで「この会社だけここがおかしい」と気づきやすくなります。

まとめ:和室リフォームは事前の費用把握と相見積もりが大切
和室のリフォームは少し費用がかかることもありますが、それ以上に「毎日の暮らしやすさ」が大幅に改善されるリフォームです。使いづらかった和室が、家族の集まる場所に変わる可能性を秘めています。
暗かった部屋が明るくなったり、掃除がラクになったり、家族みんなが快適に過ごせるようになったりと、暮らしの質が大きく向上する「未来への投資」と言えるでしょう。
まずは「どんなお部屋にしたいか」をイメージして、複数のリフォーム会社に相談することから始めてみてください。完成したら、和室が今まで以上に「心地よい場所」に変わりますよ!
相見積りは、金額だけ比較しても失敗します。
→見積りで誠実さを見極める 【3分】
優良工事店ネットワークでは、リフォームを成功させるためのポイントをまとめた小冊子をご用意しています。事前に読んでいただくと、工事の流れや注意点が分かり、失敗リスクを減らせます。
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建築士の安藤です。リフォーム業界歴20年。住まいを通じ、豊かな暮らしをお届けいたします!!ゆうネット公式YouTubeでリフォームお役立ち情報も配信中。