サイディング壁のコーキング補修について、次の項目を説明します。
1道具の準備
2下地確認、調整
4コーキング材を充填する
【道具の準備】
使用する道具は、下記の6つです。
?ウレタン系充填剤
?カッターナイフ
?ワイヤーブラシ(歯ブラシでもOK)
?プライマー
※ホームセンターで購入できます。
【下地確認、調整】
外壁には、主にサイディングの壁と、モルタルの壁があります。
サイディングの場合、窓枠廻りの隙間や、壁と壁の間の隙間にコーキングという充填材が使われていて、雨水の浸入を防いでいます。
これを劣化したまま放っておくと、雨水が入り込んで、壁の内側の見えないところで、柱などの腐食が進んでしまいます。
まず、充填材の両側に、カッターナイフで切り込みを入れていきます。
しっかりと切り込みを入れたら、手で引っ張るだけで、簡単に剥がすことができます。
剥したあとはカッターナイフで残った充填剤を丁寧に削り落としていきます。
【養生作業、プライマー塗り】
次に、その周りをマスキングテープで保護します。
まず、両端に貼り、上下にもしっかりと貼り付けておきましょう。
そして、プライマーを目地の切断面に塗って行きます。
プライマーとは、壁とコーキング材の密着をよくするためのものです。
【コーキング材を充填する】
マスキングが終わったら、充填材とコーキングガンを準備します。
充填材には、アクリル・ウレタン・シリコン・変成シリコンなど、その成分や使用箇所によって、いくつも種類があるので、注意が必要です。
アクリルは、主に室内で、壁紙の継ぎ目などに使います。シリコンは、お風呂やキッチンなど、水廻りで使います。変成シリコンは、屋根や外壁などの屋外で使いますが、乾いた後、塗り替えができない場合があるので、あまりお勧めはできません。今回は、乾いた後に上から塗装ができるウレタンコーキングを使用します。
まず、カートリッジのノズルの先端をカットします。充填材を埋める箇所に当ててみて、
幅より少し小さめに、斜めにカットするのがポイントです。
次に、カットしたノズルの先端を指し込み、中の密閉フィルムを破ります。
ノズルを付け直したら、コーキングガンのシャフトを一杯に引き、ガンに取り付けます。
さあ、いよいよ注入です。
レバーを引くと充填材が出てきます。
レバーを引きながら、ゆっくりと埋めていきましょう。
少し盛り上がるくらい多めに乗せていきます。
うまく出なかったら、何度か往復しても構いません。
続いて、ヘラで充填材を奥まで押し込み、空気を抜いていきます。
ヘラについた余分な充填材は紙に取るなどして、表面をならしましょう。
表面をならし終えたら、充填材が乾かないうちに、手早くマスキングテープを剥がします。
剥がす順序は上から。万が一、充填材がたれても、下のマスキングがカバーしてくれるからです。
一日ほど置いて乾かしたら、完了です。