塗料の保存方法や塗装用具の清掃方法など、作業終了後の後片付けについて、次の項目を説明します。
1ハケの洗い方(油性)
2ハケの洗い方(水性)
3塗料の処分、保存
塗装後の後片付けをしっかり行っておくと、次回の塗装時に最適な状態で作業を開始することが出来ます。塗装後の片付けをしっかり覚えておきましょう。
【1ハケの洗い方(油性)】
油性塗料を使用したハケを洗うときは、手に塗料が付くと荒れてしまうので、ビニール手袋をしましょう。
ハケを洗う前に割り箸で、余分な塗料を絞りだし、塗料が新聞紙に付かなくなるまで塗りつけます。
次に、ハケを洗っていきますが、ペイント薄め液は、灯油である程度代用できますので、まず灯油で粗方あらって、ペイント薄め液で洗うと経済的でしょう。
そして、台所用中性洗剤で洗い、すすぎます。
最後に、ハケをビンなどに立てて陰干しをします。
【2ハケの洗い方(水性)】
水性塗料が付いたハケを洗うときも割り箸で、余分な塗料を絞りだし、
塗料が新聞紙に付かなくなるまで塗りつけます。次に、ハケを水洗いしていきますが、意外とハケの中には塗料が残っていますのでしっかりと洗い流しましょう。そして、台所用中性洗剤を使って残った塗料を完全に落として行きます。最後に、流水ですすぎ、ビンなどに立てて陰干しをします。
3塗料の処分、保存
塗料を処分するときは新聞紙などに塗り広げ、完全に乾かしてから一般ゴミとして捨てます。量が多い場合は塗料の処理剤を使用し、燃えるゴミとして処分します。
※処理剤を廃棄する塗料に入れる
※次に水を加える
※処理剤と塗料を混ぜ合わせる
ただし、自治体によっては捨てられない場合がありますので、その時は条例に従ってください。塗料を保存するときはしっかりと蓋を閉め、
火気のない、涼しい暗所に保存します。また、希釈した塗料は、長期保存に適さないので、なるべく使い切ってください。塗料には使用期限がありますので、それまでには使い切るように心がけましょう。
塗料を新聞紙に広げる
【まとめ】
ハケを洗った水等を下水道が完備されていないところで流すと、河川や海などの自然に悪影響をあたえてしまうおそれがあります。塗料の後始末には適切な処理が必要です。