マンションの浴室をユニットバスにリフォーム!費用・工期・選び方を解説

「マンションの古い浴室を、最新のユニットバスに変えて、快適なバスタイムを過ごしたい」
「でも、マンション管理組合への手続きが面倒そう……」

このように感じて、浴室リフォームをためらっていないでしょうか。

浴室を今より快適にしたいと思っていても、マンションならではの制約が気になり、なかなか一歩を踏み出せない方は少なくありません。
古くて寒い浴室を使い続けていると、ヒートショックのリスクが高まったり、お風呂掃除の負担が増えたりすることもあります。

実は、マンションの浴室リフォームを検討する多くの方が、同じような不安を抱えています。
マンションのリフォームでは、管理規約の確認や搬入経路のチェックなど、戸建てとは違った注意点があるため、「何から始めればいいのか分からない」と感じるのも無理はありません。

そこでこの記事では、マンションの浴室をユニットバスにリフォームする際に確認しておきたいポイントや、費用の目安、ユニットバス選びのポイントまで、分かりやすく解説します。

マンションの浴室リフォームを検討している方や、快適で安全なバスルームを実現したい方は、ぜひ参考にしてください。

この記事を書いた人

安藤

建築士の安藤です。リフォーム業界歴20年。住まいを通じ、豊かな暮らしをお届けいたします!!ゆうネット公式YouTubeでリフォームお役立ち情報も配信中。

マンションのユニットバスリフォームの費用相場と工期目安

ユニットバスとは、工場で成形された浴槽・床・壁・天井などのパーツを、現場で組み立てて仕上げる浴室のことです。
防水性や断熱性に優れ、工期が短く安定した品質で施工できるため、マンションの浴室リフォームで広く採用されています。

マンションの浴室をユニットバスにリフォームする場合、現在の浴室の種類(ユニットバスか在来浴室か)や、工事内容・ユニットバスのグレードによって、費用や工期は大きく変わります。

現実的なリフォーム計画を立てるためにも、あらかじめおおよその相場を把握しておきましょう。

リフォーム費用の目安工期の目安工事内容
ユニットバス→ユニットバス70~140万円4日前後古いユニットバスの撤去
水・湯・排水の配管接続 
新しいユニットバスの設置
在来浴室→ユニットバス80~200万円7日前後浴室全体の解体工事
床や壁の下地づくり
水・湯・排水の配管のやり直し
新しいユニットバスの設置

マンションの浴室をユニットバスにリフォームする方法

マンションの浴室リフォームには、今のユニットバスを新しくする方法と、在来浴室からユニットバスに変更する方法の大きく2種類があります。
それぞれの特徴を理解した上で、ユニットバスリフォームを行うことが大切です。
ここでは、マンションのユニットバスリフォーム方法について解説します。

ユニットバスから新しいユニットバスへ

古いユニットバスを新しいものに交換する工事は、マンションの浴室リフォームにおいてもっとも一般的です。
最新のユニットバスは掃除がしやすく断熱性能に優れているため、リフォームで一新すれば毎日のバスタイムがぐっと快適になります。
特に寒い季節は、ヒートショック(急激な温度変化によって血圧が大きく変動し、体に負担がかかること)が心配されます。
その対策として、リフォームを機に保温浴槽や浴室暖房を設置するご家庭も増えています。

今のユニットバスを新しいものに交換する場合のリフォーム費用は、70万円から140万円程度が相場です。
スタンダードグレードのユニットバスを選択すればリフォーム費用を抑えられますが、最新機能を搭載したハイグレードになると、その分費用も高くなります。

工事日数の目安は約4日前後です。
ただし、水道・お湯・排水などの配管の移設や、浴室の防水工事が必要な場合は、7日以上かかるケースもあります。

そのため、リフォーム前にはリフォーム会社による現地調査(工事前に住まいの状態を詳しく確認すること)を行い、工事内容や日数をしっかり確認してもらうことが大切です。

在来浴室からユニットバスへ

在来浴室とは、タイルやモルタルを使った昔ながらの方法で作られた浴室のことです。
この在来浴室をユニットバスに変更する場合は、既存の浴室を解体し、新しく下地を整える工事が必要になります。
浴室の状態によって工事内容が異なるため、リフォーム費用の相場は80万円から200万円程度と幅が広くなります。

特に古いマンションの在来浴室では、土台や壁などの下地が傷んでいることがあります。
下地の補強工事が必要な場合は、5万円から15万円程度の追加費用が発生することも考慮しておきましょう。

在来浴室からユニットバスに変更する工期の目安は、7日前後です。
ただし工事内容によっては、さらに日数が延びる可能性があります。

在来浴室からユニットバスへ変更する最大のメリットは、お手入れのしやすさと快適性が大きく向上することです。
タイルの目地がなくなるとカビが発生しにくくなり、風呂掃除の負担を軽減できます。
また、床や壁に断熱材が入るため浴室内が冷えにくくなり、ヒートショックのリスクを抑える効果も期待できます。

一方で、既存の浴室を解体する費用がかかることはデメリットといえます。
また、水道・お湯・排水などの配管スペースを確保するため、現在より浴室が少し狭くなる可能性がある点にも注意が必要です。

解体工事の際に浴室の状態をしっかり確認し、必要な補修を行うことで、長く安心して使えるユニットバスにつながります。

マンションに設置できるユニットバスの種類と選び方

ユニットバス選びではサイズやグレード、機能性など、さまざまな要素を検討する必要があります。
多くの選択肢から我が家に合うユニットバスを見つけるために、おおまかな種類と選び方のポイントをおさえておきましょう。
ここでは、マンション向けユニットバスについて紹介します。

サイズと必要なスペース

マンション用のユニットバスには、共通の規格サイズがあります。
例えば「1216」は奥行き120cm・幅160cmを表しており、「1418」なら奥行き140cm・幅180cmです。

注意しなければならないのは、記載の数字はユニットバスの内寸(内側のサイズ)であることです。
今のユニットバスと同じサイズでも、外寸(壁の厚みなどが加わった外側のサイズ)はメーカーごとに異なります。

ユニットバスの外寸が浴室のサイズに合わないと、設置できなかったり追加工事が発生したりする可能性がある点には注意が必要です。
リフォーム会社による現地調査で、設置可能なユニットバスを確認してもらいましょう。

サイズアップ・ダウンの可否

浴室のサイズ変更は、建物の構造や管理規約(マンションでの決まりごと)によって、できるケースとできないケースがあります。

まずはどのような変更が可能なのか、リフォーム会社の事前調査を受けたり、管理組合(マンションの居住者が集まって組織する団体で、建物全体のルールや設備を管理しています)に確認したりすることが大切です。

拡張リフォームで浴室をサイズアップすると、ゆったりとした入浴空間を実現できます。

また入浴介助が必要になった際にも対応しやすいため、将来を見据えた浴室リフォームとしても人気です。

ただし浴室の拡張リフォームは工事費用が高額になったり、洗面・脱衣所や他の居住スペースが狭くなったりすることがあるため、しっかりと計画したうえで行いましょう。

一方でマンションの制約や建物の構造によっては、今よりも浴室をサイズダウンしなければならないこともあります。

  • 柱や梁などの構造上の制約がある
  • 共用配管の位置によって移動が制限されている
  • 管理規約で浴室の位置移動が禁止されている

浴室の大規模な変更はマンションの管理規約で禁止されていることが多いため、事前に管理組合の許可を得ることが必須です。

グレード別の機能

ユニットバスには、スタンダードグレード・ミドルグレード・ハイグレードの大きく3種類があります。
グレードごとに性能や追加できるオプション、価格が大きく異なります。

価格帯保温性能清掃性デザイン特殊機能
スタンダードグレード50~90万円台標準普通シンプルなし
ミドルグレード90~130万円台高い良い豊富一部選択可
ハイグレード130~200万円以上最高非常に良い最高級充実

スタンダードグレードは、50万円台から90万円台が目安です。
基本的な性能を備え、日常使いに十分な機能性があります。
シンプルで飽きのこないデザインと、コストパフォーマンスの良さが魅力です。
リフォーム費用を抑えながら浴室を一新したい方に最適なグレードです。

ミドルグレードは、90万円台から130万円台が目安です。
スタンダードグレードよりもデザインバリエーションが多く、浴室のイメージや好みに合わせて選択できます。
高い断熱性能に加えて、多くの製品に保温浴槽や節水シャワーなどが標準装備されています。
浴室の快適性を高め、予算と機能性のバランスを重視する方に人気のグレードです。

ハイグレードは、130万円台から200万円以上です。
デザインも性能も幅広い選択肢があり、オーダーメイド感覚で浴室をカスタマイズできます。
最高レベルの断熱・保温性能を有した高級浴槽や浴室暖房乾燥機、ミストサウナや浴室テレビなど、さまざまなオプションから自由に選ぶことが可能です。
浴室にかける予算に余裕があり、高級感と快適性を求める方におすすめのグレードです。

マンションのユニットバスリフォームのポイント

ユニットバスリフォームにおいて、特に重視したいのが安全性・快適性・メンテナンス性です。
心地よく使い続けられる設備選びが、長く安心して暮らせる住まいづくりのカギです。
ここでは、ユニットバスリフォームのポイントについて確認していきましょう。

安全性を重視した設備

浴室は滑ったり、転んだりといった転倒事故が起こりやすい場所です。そのため、床材は滑りにくさを最優先に選択します。
クッション性のあるものや撥水性の高いものなど、ショールームで滑りにくさを体感したうえで床材を選択しましょう。
さらに浴室の出入口は段差のないフラット設計にすると、つまづきによる転倒リスクを軽減できます。

また浴槽の高さは、足を大きく上げなくても安全に出入りできる45cm以下が理想的です。
加えて浴槽内にベンチや握りバーがあれば、楽な姿勢で入浴できるうえ、立ち座りのサポートにもなります。

さらに浴室内の手すりは立つ・座る・またぐ・移動するといった、使う人の動作に合わせて適切な位置に設置しましょう。
実際に手で触れてみて、握りやすい形状や太さのものを選ぶことも大切です。

加齢とともに浴室での事故リスクが高まるため、将来的な体の変化も見据えて安全性を重視した設備を選びましょう。

保温機能で快適性を高める

脱衣所と浴室の温度差が大きいと、ヒートショックのリスクが高まります。
リフォームを機に脱衣所に床暖房を導入したり、浴室暖房を設置したりすると、温度差が小さくなりヒートショックの予防に効果的です。

また保温性能に優れた浴槽にするとお湯が冷めにくくなり、気温が低い季節でも温かい湯温を保てます。
追い焚きの回数も減らせるため、光熱費を抑えられるのも嬉しいポイントです。

風呂掃除が楽になる性能

汚れが付きにくい素材の浴槽や、水をはじく床材、溜まった髪の毛やゴミを簡単に捨てられる排水溝を備えたユニットバスなら、清潔な状態を保ちやすくなります。
なかには浴槽の自動洗浄機能を備えたものもあるため、最新の機能性にも注目しましょう。

また取り外して丸洗いできるカウンターや、カビの発生を抑える換気乾燥機能なども、日々のお手入れを楽にしてくれます。
お風呂清掃の手間を減らしたい方には、お手入れがしやすい素材や構造のユニットバスがおすすめです。

マンションのユニットバスリフォームの注意点

マンションには多くの制約があるため、リフォームを始める前に確認しておく必要があります。
マンションリフォームならではの注意点を事前に知っておくことで、スムーズに工事を進められます。
ここでは、マンションリフォームの注意点についてまとめています。

管理規約の確認

マンションでは、管理規約(マンションごとの決まりごと)によってリフォーム可能な範囲や方法が細かく定められています。
特に共用部分(マンションの居住者全員で共有する部分)に関わる工事は、多くの制限があります。
たとえ専有部分(自分だけが所有する部分)のリフォームであっても、事前申請が必要なマンションがほとんどです。
また、申請内容の審査には時間がかかる場合もあるため、余裕を持ったスケジュールで計画することをおすすめします。

リフォーム範囲の制約

マンションでは、基本的に共用部分に影響する工事はできません。
特に水道・お湯・排水などの配管や、換気扇と屋外の排気口をつなぐ換気ダクトは、共用部分を通っていることが多くあります。
そのため、例えば浴室の位置を変更したいと思っても、管理組合(マンションの居住者が集まって組織する団体で、建物全体のルールや設備を管理しています)の承認が必要で、希望通りにできないケースもあります。

浴室リフォームを始める前に、必ず管理組合にできること・できないことを確認しましょう。

搬入経路の確認

マンションのユニットバスリフォームでは、設備や資材の搬入経路を事前に確認しておくことが重要です。
廊下の幅や曲がり角が狭いと、大きなユニットバスを運び込めない可能性があります。

またエレベーターがないマンションでは、階段での搬入となるため運搬費用が追加されるケースもあります。
エレベーターがある場合でも、管理規約(マンションごとの決まりごと)で使用できる時間帯が制限されていることがあるため注意が必要です。

スムーズに工事を進めるためにも、搬入経路のサイズや共用部分を使用できるタイミングを事前に調整しておきましょう。
ただ、廊下やエレベーターのサイズなどの確認はご自身だけでは難しい場合もあります。その場合は、リフォーム会社に確認してもらうと安心です。

マンションのユニットバスリフォームの費用を抑える方法

ユニットバスのリフォームにはまとまったお金が必要となるため、できるだけ費用を抑えたいと思うのは当然のことです。
しかし、安さだけを優先すると、使い勝手に不満が残ったり、工事の仕上がりが十分でなかったりすることがあり、後から後悔することもあります。
費用相場を正しく理解し、コストダウンのポイントを押さえることで、満足度の高いユニットバスリフォームを実現できます。
ここでは、マンションのユニットバスリフォームの費用を抑えるポイントについて見ていきましょう。

必要な機能と不要な機能を見極める

ユニットバスにはさまざまな機能やオプションが用意されていますが、追加すればするほど費用も加算されます。
最新機能を導入したものの、実際にはあまり使わない・使いこなせないというケースも少なくありません。

そこで家族のライフスタイルや予算に合わせて、優先順位をつけて選択することが大切です。
例えば保温浴槽や滑りにくい床などは、浴室の快適性・安全性を高めるために優先する価値があります。

複数のメーカーのユニットバスを比較検討し、リフォーム会社と相談しながら必要な機能やオプションを見極めましょう。

補助金を活用する

マンションの浴室をユニットバスにリフォームする際は、国や自治体の補助金制度や介護保険を利用できる場合があります。
補助金制度や介護保険を上手に活用すれば、リフォームにかかる費用負担を軽減することが可能です。
リフォーム計画の初期段階で自治体の窓口やケアマネージャーに相談し、利用できる制度があるか確認しましょう。

リフォームで使える補助金制度について、さらに詳しく知りたい方はこちらもご覧ください。

マンションのユニットバスリフォームのよくある質問【Q&A】

マンションのユニットバスリフォームを検討していると、さまざまな疑問や不安が出てくるものです。
できるだけ早く疑問や不安を解消しておくことで、安心してリフォームを進められます。
ここでは、マンションのユニットバスリフォームでよくある質問についてまとめています。

Q1:古いマンションでもユニットバス交換はできる?

古いマンションであっても、ユニットバスの交換は可能です。
ただし築年数が経過したマンションでは特殊なサイズの浴室も多く、設置できるユニットバスが限られることがあります。
事前にリフォーム会社へ現地調査を依頼し、設置可能なユニットバスの種類やサイズを把握しておきましょう。

Q2:ショールームで確認するポイントは?

ショールームではユニットバスの質感や使い勝手を、実際に目で見て触れることができます。
特に浴槽の大きさや形状は、実物がないと実感しにくいものです。
実際に浴槽に入り、足を伸ばせるか、深さは適切かなどを確かめましょう。

また、素足で床材の触り心地や滑りにくさを確認すると、入浴時の快適さや安全性をイメージしやすくなります。

Q3:工事中にお風呂は使えますか?

ユニットバスのリフォーム工事中は、お風呂を使うことができません。
工事期間は通常4日から7日程度ですが、この間の入浴方法を事前に考えておく必要があります。

リフォーム工事中は、近くの銭湯や入浴施設を利用しましょう。
親族や友人宅で、入浴させてもらうという選択肢もあります。

またトイレや洗面所などの水回りも、一時的に使えなくなる可能性があります。
しっかりと工事スケジュールを確認し、生活への影響を最小限に抑える工夫をしましょう。

まとめ

マンションの浴室をユニットバスにリフォームする際は、費用相場や工期、管理規約の確認など、事前に把握すべきポイントが数多くあります。
これらをしっかりと把握したうえで、リフォーム計画を進めることが大切です。

ユニットバス選びは、サイズやグレード、機能性を慎重に検討することが重要です。
特に安全性を重視した滑りにくい床材や、保温性能が高い浴槽、清掃性に優れた設備を選ぶことで、長く快適に使い続けられます。
また必要な機能と不要な機能を見極め、補助金制度もうまく活用すれば、費用を抑えながら満足度の高いユニットバスリフォームが実現できます。

ユニットバスリフォームの成功は、マンションリフォームの経験が豊富で、管理規約への対応や現地調査を丁寧に行ってくれる、信頼できるリフォーム会社を選ぶことが不可欠です。

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