
新築時にはピカピカだった外壁も、年月が経つと色褪せや小さなひび割れが出てくるなど、少しずつ傷みが進みます。
この時期になると、突然訪問してきた業者から「今すぐ塗り替えないと大変ですよ」と不安をあおられることがあります。また、家を建てたハウスメーカーなどの会社から、定期点検の後に「外壁が傷んでいるので塗装をしましょう」と提案されるケースも少なくありません。
「本当に外壁塗装は必要?」「費用はどれくらいかかるの?」と不安に感じる方も多いでしょう。
この記事では、外壁塗装が必要な理由や塗り替えのタイミング、費用相場、費用を抑えるコツ、リフォーム会社選びのポイントまでまとめて解説します。

この記事の目次
外壁塗装の費用相場【早見表】

自宅の外壁塗装には、どれくらい費用がかかるのか気になりますよね。相場を知っておくと、将来のメンテナンス費用を計画しやすくなるというメリットがあります。
ここでは、一般的な戸建て住宅の外壁を塗り替える際の費用を、坪数別に一覧でまとめました。建物の形や外壁材の種類によって実際の金額は変わりますが、まずは目安としてチェックしてみてください。
| 坪数 | 費用相場 | 工事日数 |
|---|---|---|
| 25坪 | 60〜75万円 | 10日 |
| 30坪 | 65〜80万円 | 10日 |
| 35坪 | 70〜85万円 | 10日 |
| 40坪 | 75〜90万円 | 10日 |
| 45坪 | 80〜95万円 | 12日 |
| 50坪 | 85〜100万円 | 12日 |
なお、この金額はあくまで目安です。外壁塗装では、足場の設置や飛散防止ネット、高圧洗浄といった付帯作業にも費用がかかります。そのため、建物の形や状態によって総額は前後します。正確な金額は、リフォーム会社に見積もりを依頼して確認しましょう。

屋根も一緒に塗装した場合の費用相場

外壁塗装と屋根塗装を同時に行うと、別々に工事するより費用を抑えやすくなります。屋根塗装の費用相場は、1平米あたり3,000〜4,000円が一般的です。
たとえば、延床30坪(約100平米)の戸建て住宅で、外壁と屋根をまとめて塗装する場合の費用相場は120〜160万円ほどになります。
外壁と屋根を同時にリフォームすれば、足場を組む費用を一度で済ませられるため、ぐっとお得になります。
外壁塗装の流れと期間

外壁塗装がどのような工程で進むのかを、わかりやすく説明します。
一般的な30坪2階建て住宅の場合、外壁塗装にかかる期間は約7〜10日です。外壁と屋根を同時に塗装する場合は、約10〜14日ほどと少し長めになります。住宅が大きくなるほど塗装面積も増えるため、50坪以上の住宅では2〜3週間ほどかかることもあります。
ここからは、外壁塗装の流れを順番に見ていきましょう。
【1:事前の点検と準備】
外壁を塗り替える時期は、新築からおよそ10〜15年が目安です。
まずは、ご自宅の外壁が今どのような状態か、プロに点検してもらうと安心です。建物の状態が良ければ、塗装の時期を遅らせても問題ありません。ただし、早めに点検してもらうことをおすすめします。
【2:近隣挨拶】
外壁塗装工事が始まる前には、必ずご近所の方々にご挨拶を済ませましょう。外壁塗装は塗料の臭いや足場の設置などで、近隣の方にどうしてもご迷惑がかかってしまいます。
工事期間も10日前後と少し長めになることが多いです。ご挨拶の際には、工事車両の出入りや、足場設置・高圧洗浄時の音が出ることを丁寧にお伝えしましょう。
工事前の近隣への挨拶は、近隣トラブルを防ぐためにもとても重要なので、忘れずに行いましょう。
【3:足場設置・高圧洗浄・養生】
塗装工事を始めるには、安全に作業するための足場が必要です。足場を設置した後には、高圧洗浄の水や塗料の飛び散りを防ぐため、家全体をネットで覆います。
外壁にひび割れが見られる場合は、補修を行ってから高圧洗浄※-1で汚れを徹底的に洗い流します。その後、玄関ドアや窓サッシなど、塗料をつけたくない箇所にビニールで養生(ようじょう)※-2を行います。
※-1:高圧洗浄とは、強力な水流で外壁についた汚れを洗浄する掃除方法のこと
※-2:養生とは、塗料がついてほしくない場所を保護すること
【4:外壁塗装工事(3度塗り)】
外壁塗装は、一般的に「下塗り」「中塗り」「上塗り」の3工程で進められます。まず行う下塗りは、仕上げに使う塗料を外壁にしっかり密着させるための大切な工程です。下塗り塗料が乾いた後、仕上げ塗料を合計2回塗ります。
| 工程 | 役割(例え) | 目的・効果 |
|---|---|---|
| 下塗り | 接着剤のような役割 | 仕上げに使う塗料を外壁にしっかり密着させます。塗料が外壁に吸い込まれるのを防ぎ、仕上がりを良くする土台作りです。 |
| 中塗り | 仕上げの1回目 | 下塗りの上に、選んだ色の塗料を塗ります。塗膜(塗料の層)に厚みを持たせ、耐久性を高めるとともに、色ムラを防ぎます。 |
| 上塗り | 仕上げの2回目 | 中塗りの上にもう一度同じ塗料を塗る最終工程です。色ムラをなくし、光沢や防水性など、塗料本来の機能を発揮させます。 |
1回目を中塗り、2回目を上塗りと呼び、中塗りが乾いてから上塗りをして仕上げます。選ぶ塗料によっては、さらに4回目にコーティング剤で仕上げたり、透明な塗料を2回塗るクリアー塗装などもあります。
【5:付帯部(ふたいぶ)の塗装】
外壁塗装を行うタイミングで、付帯部と呼ばれる木部や鉄部も一緒に塗装します。付帯部とは、家を守る大切な役割を担っている、外壁以外の細かな付属品のことです。
これらの部分も一緒に塗り替えることで、家全体の見た目がより一層美しく、バランスよく仕上がります。
代表的な付帯部には、以下のような箇所があります。
| 付帯部 | 役割と場所(身近な説明) |
|---|---|
軒天井(のきてんじょう)![]() | 屋根の裏側にある、外壁よりも外に出ている部分の天井 |
破風(はふ)![]() | 屋根の先端の、雨風を直接受ける切り口の部分 |
雨樋(あまどい)![]() | 屋根に降った雨水を集めて、地上に流すためのパイプ |
庇(ひさし)![]() | 窓や玄関の上についている、小さな屋根のような部分 |
水切り(みずきり)![]() | 基礎部分と外壁の間などにある、雨水を地面に流す板金 |
これらの付帯部も、外壁と同じように劣化が進みます。外壁だけを塗り替えて付帯部をそのままにしておくと、見た目の美しさが損なわれるだけでなく、そこから雨水が侵入し、家の構造を傷めてしまう原因にもなりかねません。
【6:完了チェックと足場解体】
塗装工事が終わったら、塗り残しや不備がないか、お客様ご自身の目でも細部までしっかりチェックしましょう。チェックが完了したら、足場を解体しますが、この際も大きな音が出ます。
近隣への配慮として、できれば早朝や遅い時間は避けてもらうよう会社にお願いしましょう。足場の解体後、引き渡し書にサインをすることで、外壁塗装工事が完了となります。

外壁塗装に使われる塗料の費用相場と耐用年数

外壁塗装では様々な種類の塗料が使われています。ここでは、主な塗料を7種類紹介します。
| 塗料の種類 | 費用相場 | 耐久年数 |
|---|---|---|
| アクリル塗料 | 1,400〜1,800円/平米 | 5〜8年 |
| ウレタン塗料 | 1,800〜2,500円/平米 | 8〜10年 |
| シリコン塗料 | 2,000〜3,500円/平米 | 10〜15年 |
| フッ素塗料 | 3,500〜5,000円/平米 | 15〜20年 |
| ラジカル塗料 | 2,500〜4,000円/平米 | 10〜15年 |
| 遮熱塗料・断熱塗料 | 【遮熱塗料】2,500〜5,000円/平米 【断熱塗料】3,000〜6,000円/平米 | 10〜15年 |
| 光触媒塗料 | 3,500〜5,500円/平米 | 15〜20年 |
上記のように、耐久年数の長い塗料ほど、費用相場も高い傾向にあります。そのため、高額な塗料ほど初期費用が高額になりがちですが、長期的に見るとコストを抑えることが可能です。
アクリル塗料
アクリル塗料はかつて外壁塗装の主流でしたが、現在では使用されることがほとんどありません。その大きな理由は、ひび割れしやすく耐久性が低いため、より耐用年数の長い塗料が多く登場したからです。
しかし、他の塗料と比べて発色が良く色が鮮やかというメリットがあります。「数年持てば良い」といった期間限定の建物や、短いサイクルで何度も塗り替えたい方にはおすすめです。
ウレタン塗料
ウレタン塗料は、現在主流の塗料と比べると耐用年数が短いため、外壁に使われるケースは少なくなっています。
ただし、塗膜に柔軟性があり、塗装する素材への密着力に優れているため、雨樋や庇などの付帯部には今もよく使われています。
メリットは、価格は比較的安く、光沢感や艶のある仕上がりになる点です。見た目の仕上がりに満足される方も多い塗料でもあります。
ただし、紫外線に弱く耐用年数が短いため、定期的な塗り替えが必要です。長期的にはコストが高くなる傾向があり、その点がデメリットといえるでしょう。
費用を抑えたい方や、10年以内に退去・解体を予定している方には向いています。
逆に、10年以上住む予定がある方は、より耐久性の高い塗料の選定をおすすめします。
シリコン塗料
シリコン塗料は、現在の外壁塗装において最も多く使用されている種類です。その理由は、低コストでありながら耐用年数がそれなりに長く、価格と性能のバランスが優れている点にあります。
ウレタン塗料と比べても、耐久性や防カビ性、防汚性が高いため、戸建て住宅の塗り替え工事で広く選ばれています。
フッ素塗料
フッ素塗料は、塗料の中でも耐久性・耐候性が高く、紫外線や雨風による劣化に強いのが特徴です。一般的に耐用年数は約15〜20年とされており、汚れが付着しにくく、美観を長期間保ちやすい点もメリットといえます。
フッ素塗料はとても丈夫な反面、塗膜が硬い性質を持つ塗料です。
そのため、建物の揺れや下地の動きに十分対応できず、外壁に塗った塗膜にひび割れが生じる場合もあります。
その結果、想定していた耐用年数よりも早く塗り替えが必要になるケースも多いです。費用に対して「思ったほど長持ちしなかった」と感じる方もいるかもしれません。
一方で、屋根は外壁に比べて動きが少なく、紫外線や雨風の影響を強く受けるため、高い耐候性をもつフッ素塗料の特長を活かしやすい部位です。
そのため、フッ素塗料を使うのであれば屋根におすすめします。外壁に使用する場合は、デメリットも理解したうえで、住まいの状態に合わせて慎重に選ぶことが大切です。
ラジカル塗料
最近注目を集めているのが、「ラジカル制御型塗料」と呼ばれるラジカル塗料です。この塗料は、塗膜(とまく)※の劣化を引き起こす「ラジカル」と呼ばれる成分の発生を抑える働きがあります。
主成分はシリコン樹脂がベースとなっており、コストパフォーマンスに優れているため、近年人気の高い塗料です。
※塗膜とは、塗料が乾いてできる表面の膜のこと
遮熱塗料・断熱塗料
遮熱塗料・断熱塗料は、暑さ・寒さ対策といった機能を持つ塗料です。
遮熱塗料は太陽光を反射して熱の侵入を抑えるのに対し、断熱塗料は熱の出入りそのものを抑え、夏は涼しく、冬は暖かく保つ効果が期待できます。
省エネ性能が評価され、国や自治体の補助金の対象となる場合がある点も特徴です。
ただし、「塗るだけで室内が大きく快適になる」といったイメージには注意が必要です。
実際には、夏に室内へ入る熱の約7割、冬に逃げる熱の約6割は「窓」からとされており、室温に最も影響するのは屋根や外壁よりも開口部(窓)です。
遮熱塗料についても、「屋根の表面温度が大きく下がる」という効果は確認されていますが、室温の低下は限定的です。
大手塗料メーカーの検証では、屋根に遮熱塗料を施工することで、真夏の2階室内温度が約2℃下がったという結果が報告されています。
そのため、遮熱・断熱対策を考える場合は、まず窓の対策(遮熱ガラス、内窓、日よけなど)を行い、そのうえで屋根に遮熱塗料を使用するといった組み合わせが効果的です。
断熱塗料についても、窓の断熱性能が低いままでは、大きな保温効果は期待できません。
このような理由から、遮熱塗料・断熱塗料は窓が少ない建物、屋根面積の大きい工場や倉庫などでは、効果を発揮しやすいとされています。しかし、一般的な戸建て住宅の外壁塗装では、費用に見合う効果を実感しにくいケースもあります。
導入する際は、専門業者とよく相談することが大切です。
光触媒塗料
光触媒塗料には、「セルフクリーニング機能」という大きな特徴があります。これは、日光(紫外線)の力を使って外壁についた汚れを分解し、雨で洗い流す機能を持たせた塗料です。耐久性も魅力ですが、施工できる業者が限られ費用も比較的高めです。
また、日当たりが悪い面や外壁材との相性によっては効果を十分に感じにくいこともあるため、検討する際は専門業者に相談しながら慎重に選びましょう。

外壁塗装によるリフォームが家にとって重要な理由

結論からお伝えすると、外壁塗装のリフォームは数十年後の家の安心を守り、トータルコストを抑えるうえで重要な役割を担います。
大切なマイホームで長く快適に暮らすためにも、適切なタイミングでの外壁塗装をおすすめします。ここでは、外壁塗装によるリフォームが家にとって重要である3つの理由をご紹介します。
理由1:紫外線や雨風から家を守り住まいの寿命を延ばす
お住まいの外壁は、日々紫外線や雨風の影響を受けています。その外壁を保護しているのが、外壁塗装によってできる「塗膜(とまく)」です。
外壁材自体にも一定の耐久性はありますが、塗膜があることで雨水や湿気の侵入を防ぎ、外壁へのダメージを抑えています。
しかし、時間が経つにつれて塗膜は徐々に劣化し、防水性能も少しずつ低下していきます。
塗膜が弱ると、外壁に生じた小さなひび割れや塗装の剥がれから雨水が入り込みやすくなります。その結果、壁の内部に水分がたまり、下地の腐食やカビの発生につながることもあります。こうした状態が進行すると、建物全体の寿命を縮める原因になりかねないため注意が必要です。
外壁塗装工事では、傷んだ箇所を適切に補修したうえで、新たな塗膜をつくり直します。
それにより外壁の防水性が回復し、大切なお住まいを長く安心して守れます。
理由2:家の美観を保ち、資産価値を維持する
新築から10年以上経つと、経年劣化により外観が古びて見えるようになり、新築当時の美しさが損なわれてしまいます。
劣化が目立ってきた住まいに外壁塗装を施せば、まるで新築時のような美しい外観に生まれ変わらせることが可能です。また、新築時の輝きを取り戻したり、違う色に塗り替えて家のイメージチェンジを楽しむことも外壁塗装の大きな魅力といえるでしょう。
定期的な外壁塗装などのメンテナンスを行っている住まいは、見た目が美しいだけではありません。建物の状態も良好にキープできる点もメリットです。
その結果、将来売却を考える際に評価が下がりにくくなる場合があり、家の資産価値の維持にもつながります。
理由3:暮らしを快適にする新しい機能を付加する
外壁塗装は、住まいの外観をきれいに整えるだけでなく、塗膜によって外壁を守る重要な役割があります。
さらに、塗料の種類を選ぶことで、住まいにさまざまな快適機能を付加することも可能です。
たとえば遮熱性のある塗料を選べば、夏の強い日差しによる室内温度の上昇を抑えやすくなります。
その結果、冷房が効きやすくなり、夏場の電気代を抑えられることも期待できます。ただし、熱の出入りが大きい窓の対策とあわせた検討が大切です。
そのほかにも、防水性に優れた塗料や、汚れが付きにくい機能を持つ塗料などがあり、住まいの状態やお悩みに応じて選べます。
外壁塗装のタイミングで塗料の性能を見直すことで、今の暮らしに合った、より快適で安心できる住環境を目指せるでしょう。

外壁塗装は10〜15年ごとが目安|必要になる3つのタイミング
外壁塗装のタイミングは、建物の状態や使用している塗料によって多少前後しますが、目安は10〜15年ごとの塗り替えです。
とくに新築から10年程度が経過した頃や、前回の塗装から塗料の耐用年数が近づいた頃は、点検・見積もりを検討しやすい時期といえます。
また、チョーキングやひび割れなどの劣化症状が見られる場合は、年数に関わらず早めに専門家へ相談しましょう。
ここでは、外壁塗装を検討するべき主なタイミングを3つご紹介します。
1. 新築から10年が経過した頃
外壁塗装を行う目安の一つは、新築から約10年が経過した頃です。
近年、日本の住宅で最も多く使われている窯業系(ようぎょうけい)サイディング※は、工場であらかじめ防水性を持たせる塗装がされています。
しかし、この防水性能は5〜7年ほどで徐々に低下していきます。
そのため、新築から10年頃を1回目の外壁塗装の目安と考えるのが一般的です。
※窯業系サイディングとは、セメントを主な原料として作られた、板状の外壁材のことです。
工場で模様や形を作ってあるので、レンガ調や石目調など、さまざまなデザインがあります。
2. 塗料の耐用年数が過ぎる頃
すでに一度目の塗装を終えている場合は、前回使用した塗料の耐用年数を目安にするとよいでしょう。
塗料には種類があり、それぞれ耐用年数は異なります。
もし使用した塗料の耐用年数が分からない場合は、一般的に10~15年経過した頃に外壁をチェックしてみましょう。塗料の劣化や傷みが目立つため、この頃が適切な塗り替え時期となります。
早めに準備をすると、劣化の進行しすぎによる高額な補修費用負担を防げます。
3. 外壁に目に見える劣化症状が出た頃
外壁に目に見える劣化症状が現れ始めたら、塗装が必要なタイミングです。たとえば、外壁を指で触ったときに白い粉がつく「チョーキング現象」が見られる場合など、劣化の度合いによってはすぐに塗装が必要になるケースもあります。
特にひび割れなど、建物の内部に水が浸入するサインが見られたら、必ず専門家に相談し、適切な処置を行うようにしましょう。

外壁塗装が必要になる劣化症状

外壁の劣化症状は、塗装による保護機能が低下しているサインです。これらのサインを見逃さず、適切な時期に対処することが家を長持ちさせる鍵となります。
ここでは、外壁に現れる主な劣化症状と、外壁塗装の緊急性の度合いをご紹介します。
| 劣化症状 | 外壁の状態 | 塗装の緊急度 |
|---|---|---|
| 色あせ | 塗料の色が薄くなり、ツヤがなくなる | 低(塗り替え準備のサイン) |
| カビ・コケ・藻の発生 | 緑や黒の斑点が見られる | 中(塗膜が湿気に負けている) |
| チョーキング | 触ると白い粉が手に付く | 中(防水性が低下している) |
| コーキングの劣化 | ひび割れ、細くなる、剥がれ | 中〜高(雨水が入りやすくなる恐れあり) |
| ひび割れ(幅0.3mm以上) | 塗膜や外壁に亀裂が入る | 高(建物内部への影響が心配) |
| 塗膜の剥がれ | 塗料がめくれたり、浮いている | 高(早めの対応が必要) |
それぞれの劣化症状については、以下を詳しく見ていきましょう。
色あせ

どんなに艶のある鮮やかな塗料を塗っても、紫外線や雨風の影響で必ず艶がなくなり、色褪せてくすんでいきます。色が褪せてくるのは、塗料の防水性能が低下していることを示す目に見える症状です。
外壁が少しずつ水を弾かなくなり、雨に弱い状態になっているため、塗り替え時期が近づいているサインと言えます。
カビ・苔・藻の発生

外壁にカビや苔(コケ)、藻が生えているのを見つけたら、湿気が原因で塗膜が劣化しているサインです。特に日陰になりやすい北側の外壁などは湿気がこもりやすく、カビや苔が発生しやすくなります。
カビや苔は見た目を損ねるだけでなく、外壁に水分が残りやすくなるため、塗膜の劣化を早めてしまう原因にもなります。
そのまま放置せず、発生に気づいたら、専門業者に相談して洗浄や防カビ処理で外壁の状態を整えるようにしましょう。
チョーキング

チョーキングとは、外壁を指で触った時にチョークの粉のような白いものが手につく状態のことです。これは、塗料の成分が分解され、粉になって表面に出てくる現象です。
チョーキングが起こり始めたとしても、すぐに塗り替えが必要なわけではありません。ただし、塗膜が弱まり、防水性が低下しているサインですので、次回の塗り替えを検討する目安になります。
シーリングの劣化

シーリング(コーキング)の主な役割は、壁材の継ぎ目や窓サッシの周囲を埋めて雨水の侵入を防ぐことです。また、地震や車の振動による外壁の揺れを軽減し、塗装面のひび割れを防ぐ効果も期待できます。
シーリングが痩せて細くなったり、ひび割れや亀裂をそのままにしておくと、すき間が大きくなり、やがて剥がれてしまうことがあります。こうなると雨水が壁の内部に侵入し、カビの発生や下地の腐食につながるため危険です。
雨水が流れやすい2階建ての1階部分や、窓の周囲などは特に注意して点検しましょう。
ひび割れ

塗装面にひび割れが発生する原因のほとんどは経年劣化によるものです。数年経ってから発生したひび割れは、劣化の可能性が高いでしょう。
ただし、塗り替え後すぐに発生した場合は、乾燥時間を守らないなど施工不良の可能性もあります。また、地震や大型トラックの振動などによって外壁に力が加わり、ひび割れが発生する場合もあります。
ひび割れの幅が0.3mm以上になっている場合は注意が必要です。その隙間から雨水が入り込み、カビやコケが発生して腐食が進む可能性があるため、早めに塗装会社に補修の相談をしましょう。
塗膜の剥がれ

チョーキングやひび割れといった初期の劣化症状を放置していると、塗膜が剥がれ落ち、外壁材が雨風や紫外線に直接さらされる状態になります。
塗膜が失われると劣化の進行が一気に早まるため、初期症状を放置しているのは非常に危険です。外壁全体の寿命を縮める恐れがあるため、塗膜の剥がれは最も早急に対処すべき症状と言えます。

外壁塗装によるリフォームの施工事例
外壁塗装で家がどのように生まれ変わるのか、具体的なイメージを持ちたい方もいるでしょう。ここでは、実際に外壁塗装のリフォームをされたお客様の「喜びの声」を一部ご紹介します。
満足の行く内容でありがとうございました!
| BEFORE | AFTER |
|---|---|
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築12年が経過し、外壁の色褪せや汚れが目立ってきたことをきっかけに、外壁塗装をご依頼いただきました。今回は単なる塗り替えではなく、思い切って外壁の色を一新し、住まいの印象を大きく変えるリフォームを実施しています。
配色は、元々の貼り分け(色分け)をベースにしながら、ネイビー×オレンジのツートンへ大胆にチェンジ。さらに玄関まわりには明るいグリーンを取り入れ、個性的な3色をバランスよく組み合わせました。白枠の出窓が差し色として効き、全体を引き締めながらも爽やかで洗練された印象に仕上がっています。
また、ツヤ消し塗料を採用したことで、派手になりすぎず落ち着いた上質感のある外観に。夏の暑さ対策として、遮熱塗料の効果も期待できる仕様です。結果として、新築時以上に美しく、おしゃれな外観へと生まれ変わりました。
お客様は、元の色構成を活かした3色の配色や、白枠の出窓・玄関まわりのグリーンによる爽やかなアクセント、ツヤ消し塗料による落ち着いた仕上がりに満足されていました。遮熱塗料の効果にも期待しているとのことです。
工事の出来栄えに感動!
| BEFORE | AFTER |
|---|---|
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元のホワイト系の外壁からシックなツートンカラーに塗り替え、落ち着いた雰囲気へとガラッとイメージが変わりました。
外壁塗装は色を塗り分けられるので、カラーシミュレーションを活用しながら家の外観を大きく変えることができます。
お客様からは「社長さんの仕事にかける情熱や知識、技術が非常に高く、説明も丁寧だった」とのお声をいただきました。色の決定に最後まで悩まれたそうですが、その分、出来栄えは「感動もの」で、大変ご満足いただけた事例です。
カッコ良すぎて、自分の家とは思えない!
| BEFORE | AFTER |
|---|---|
![]() | ![]() |
色褪せが目立っていた外観が、今回の塗装によって美しく大変身しました。破風(はふ)※-1や軒天(のきてん)※-2をブラックで塗装したことで、外観にメリハリが生まれ、より引き締まった印象に仕上がっています。
お客様からは「期待以上にキレイに仕上げてもらった」と大変ご満足いただきました。特に1階部分の外壁の色がお気に入りで、「カッコ良すぎて自分の家とは思えないくらい」と喜びのお声が届いています。
※-1破風とは、屋根の端の、雨風が直接当たる板状の部分のこと
※-2軒天とは、軒裏にある天井部分のこと

外壁塗装によるリフォームで費用を抑える方法

家を長持ちさせるためには、定期的な外壁塗装やメンテナンスが欠かせません。塗料を買ってDIYで外壁塗装をすることも可能ですが、時間と手間がかかる上、高所作業は非常に危険です。
ここでは、外壁塗装をプロに依頼しながら、費用を抑えるための方法をまとめました。
相見積もりを取って比較検討する
外壁塗装を依頼する際は、できれば2〜3社から相見積もりを取ることをおすすめします。複数の会社から見積もりを取ることで、提示された費用の適正価格が把握できるようになります。
また、価格を比較検討できるため、より安く、信頼できる業者を見つけることにもつながります。
地元の塗装店に直接依頼する
外壁塗装は、家を建てたハウスメーカーやリフォーム会社に依頼しても、実際の工事を行うのは地元の塗装工事店であることがほとんどです。ハウスメーカーなどが間に入るほど中間マージンが発生し、費用が高くなる傾向があります。
外壁塗装の費用を抑えたい場合は、中間マージンが発生しない地元の塗装工事店に直接依頼するのが一番の方法です。地元の専門店であれば、工事後のフォローやトラブル対応を迅速に行ってくれるというメリットもあります。
塗料の価格と耐久性のバランスを考える
予算が少しオーバーしてしまった場合、塗料のランクを少し下げて費用を抑えることも可能です。ただし、安価な塗料は耐用年数が短めで、一般的に5〜8年程度で再塗装が必要になるケースがあります。
塗装工事は、塗料代だけでなく足場の設置費用や作業費もかかります。何度も繰り返すと結果的に高くつく場合もあるでしょう。
そのため、価格と性能のバランスが良いシリコン塗料などの選定が、長期的なコストを抑えつつ安心して住まいを守るポイントです。
外壁塗装の依頼が少ない時期を選ぶ
外壁塗装は一般的に、気温や湿度が安定している春と秋が忙しい人気のシーズンです。一方、真夏や梅雨時期、冬は依頼が少ない閑散期(かんさんき)と言われています。
閑散期は、業者がスケジュールを確保したいために、費用を抑えた見積もりを出してくれることがあります。ただし、閑散期は天候不順で通常の工事日数よりも延びてしまう可能性があるため、スケジュールに余裕を持って依頼することが大切です。
傷んだ箇所のみの部分補修で対応する
外壁リフォームの費用を抑えたい場合、外壁全体ではなく、傷んでいる箇所だけを補修する方法があります。
例えば、「日当たりが良い面だけ色あせが目立つ場合に、その一面だけ塗装する」や「日陰でカビやコケが発生している部分だけを補修する」といった対応が可能です。
ただし、部分補修を何度も繰り返すと、その都度足場代がかかり、結果的に全体塗装より高くなる場合もあります。
まずは施工会社に相談し、部分補修か全体塗装かのアドバイスをもらうと安心です。

外壁塗装によるリフォームを検討する際の会社選びのポイント

外壁塗装の依頼先は、家を建てたハウスメーカーや工務店、地元のリフォーム会社、塗装工事店など様々です。しかし、中には手抜き工事をする業者もいるため、信頼できる会社を選ぶことが、家の寿命と費用を左右する最も重要なポイントになります。
ここでは、外壁塗装の会社選びのポイントをまとめました。
豊富な実績と確かな技術力があるか
外壁塗装業者を選ぶときは、施工実績と技術力をまず確認しましょう。
外壁塗装は、建物の状態を正しく診断し、外壁材に合った塗料や下地処理を行う専門作業です。経験が豊富な会社ほど、仕上がりや耐久性に差が出ます。
依頼前には、これまでの施工事例や写真をチェックして、どんな建物をどれだけ手がけてきたかの確認が大切です。塗料選びや下地処理を誤ると、膨れや剥がれなどの不具合につながるため、経験と知識のある施工会社を選びましょう。
さらに、国家資格の「一級塗装技能士」や、都道府県の「塗装工事の建設業許可」を持っているかも確認すると安心です。
これらは、技術力や信頼性の高い優良業者を見極める目安になります。
担当者の対応が丁寧でわかりやすいか(手抜き防止の視点)
担当者が信頼できるかどうかは、業者選びの重要なポイントです。誠実で説明がわかりやすい担当者は、数ある塗料の中から最適なメンテナンス方法を提案してくれます。
注意したいのは、「今決めれば安くなります」などと契約を急がせる営業です。
値引きの分、塗料を薄めたり、塗る回数(通常は3回塗り)を減らしたりといった手抜き工事のリスクがあるため、安易に信用してはいけません。
見積書や契約内容、工事の流れ、保証についてもわかりやすく説明してくれるかなど、総合的な観点から信頼性を確認しましょう。
工事後のアフターフォローや保証が充実しているか
外壁塗装では、「工事保証」や「アフターサービス」の有無が非常に重要です。
工事が完了した直後は問題がなく見えても、時間が経ってから塗装の剥がれや不具合が発生することもあるためです。
そのため、契約前には保証書の内容や保証の対象範囲をよく確認しておきましょう。
あわせて、「保証期間が極端に短くないか」「免責条件が多すぎないか」「定期点検などのアフターサービスが用意されているか」をチェックしておくと、施工後も安心です。
安心の工事を写真で確認できるか
信頼できる塗装会社は、個人宅の工事でも手抜きをしないことを証明する取り組みを行っています。
特に確認したいのは、塗料メーカーが定める希釈率(きしゃくりつ)※を守っているかどうかです。計測器や計量カップで希釈率を守っているか、工事前後の塗料の空き缶の写真を提出してくれるかを、契約時に確認しましょう。
これは、「契約どおりの適量を使ったか」を証明する、プロなら誰もが知っている簡単な方法です。これらの写真の提出を求めても拒否する業者は、絶対に頼まないようにしましょう。
※希釈率とは、塗料をどれくらい薄めるかの割合

よくある質問(FAQ)

Q.外壁塗装が必要な理由は何ですか?
A.住まいの見た目をきれいに保つだけでなく、外壁の劣化を防ぎ、建物を守るために必要です。
Q.外壁塗装が必要なタイミングはいつでしょうか?
A.住まいの見た目をきれいに保つだけでなく、外壁の劣化を防ぎ、建物を守るために必要です。
Q.外壁塗装が必要な劣化症状にはどんなものがありますか?
A.塗料の耐用年数が過ぎた頃や、外壁に劣化症状が現れ始めた時期が塗り替えの目安です。一般的には、10〜15年ごとに塗り替えることで、住まいを長持ちさせることができます。
Q.外壁塗装にはどんな塗料が使われますか?
A.最近は、シリコン塗料やラジカル塗料がよく使われています。
他にもさまざまな塗料がありますが、実績が少ないものや極端に高額なものは避けた方が安心です。
塗装会社とよく相談し、お住まいの状態や希望に合った塗料を選ぶことが大切です。
Q.外壁塗装で費用を抑えるにはどうすれば良いでしょうか?
A.直接工事を行う地元の塗装店に依頼したり、塗料のグレードを見直したりすることで、外壁塗装の費用を抑えることができます。
さらに、複数の会社から見積もりを取り、内容や価格を比較して検討することも大切です。
まとめ

外壁塗装は、見た目をきれいにするだけでなく、家を長持ちさせるために欠かせない重要なメンテナンス工事です。
外壁の劣化を放置すると、家の骨組みや大切な部分にダメージが生じ、後で修理費用が余計にかかることもあります。後悔しない外壁塗装を行うためには、信頼できる塗装工事店に依頼することが重要です。
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建築士の安藤です。リフォーム業界歴20年。住まいを通じ、豊かな暮らしをお届けいたします!!ゆうネット公式YouTubeでリフォームお役立ち情報も配信中。