外壁塗装が必要な理由とは?塗り替え時期と費用相場を解説 | 優良工事店ネットワーク(ゆうネット)|リフォーム会社・外壁塗装業者選びの専門家

外壁塗装が必要な理由とは?塗り替え時期と費用相場を解説

外壁塗装が必要な理由とは?塗り替え時期と費用相場を解説

家を建てて10年過ぎると知らない業者が訪問してきて「今すぐ塗り替えしないと大変なことになります」と言われたり、家を建てたハウスメーカーが定期点検後「外壁が劣化しているので塗装をしましょう」と勧められたりします。外壁塗装は本当に必要でしょうか?

外壁塗装は家を長持ちさせるために必要な工事

外壁塗装は、家を長持ちさせるために必要なメンテナンス工事です。外壁をお手入れしなければひび割れた所から雨水が侵入し、家の寿命が短くなってしまいます。ひび割れを直し、外壁をキレイに塗り替えると強い日差しや雨水から家を守ってくれます。外壁塗装は家を保護するバリアみたいなものです。

外壁塗装は見た目を美しく

自動車を長い間洗わずに放置すると泥だらけになってしまいます。家も5年経てば汚れてきたり、コケや藻が発生してくることもあります。家や車が汚れたままの状態は気持ちの良いものではありません。汚れなどをキレイに落として外壁を塗り替えると、まるで新築のような外観に蘇ります。

塗り替え時期とタイミング

一般的に外壁を塗り替えるタイミングは、10年から13年が目安と言われています。建物の状態が良ければ、塗装の時期を先延ばしにしても問題ありませんし、台風や地震などの災害が起これば早めにメンテナンスが必要になります。外壁が劣化していないか?まだ塗装しなくても大丈夫なのかを知っておく必要があります。

外壁劣化の見分け方

外壁を手で擦ると白い粉のようなものが手に付くことがあります。白い粉は、塗料の成分が劣化してチョークのように粉状になったものです。建築業界ではチョーキング現象と呼んでいます。このような状態が続いてしまうと、外壁が水を含み、破損してしまうのは時間の問題です。
また、外壁がひび割れてくることがあります。細かな髪の毛くらいの細いヒビであれば、雨水が侵入して家の構造体を腐られてしまうことはほとんどありません。塗料が剥がれ、外壁材の断面が見えてしまうような大きなひび割れが発生している場合は、早めのメンテナンスをオススメします。

外壁塗装の費用相場

外壁塗装の費用相場

自宅の外壁塗装はいくら位必要か?相場を知っておくとメンテナンス費用の積み立てる目安になります。一般的な戸建て住宅の外壁を塗り替える費用を坪数別に一覧にしています。実際の建物形状や外壁材によって金額が変わってきますが、参考にされてください。

施工別の早見表

坪数費用相場工事日数
25坪60~75万円10日
30坪65~80万円10日
35坪70~85万円10日
40坪75~90万円10日
45坪80~95万円12日
50坪85~100万円12日

外壁:モルタル壁 塗料:シリコン樹脂 として算出

屋根も一緒に塗装した場合の費用相場

屋根も一緒に塗装した場合の費用相場

外壁塗装と一緒に屋根の塗り替えをすると、別々に塗装するよりも費用を安く抑えることができます。屋根塗装の費用相場は、一坪あたり3万円から4万円が相場です。30坪の戸建て住宅で外壁と屋根を塗装すると80万円から120万円位が相場です。

外壁塗装の流れと期間

外壁塗装の必要性や劣化のサイン、費用相場をお伝えしてまいりました。ここでは、外壁塗装が具体的にどのような工程で進んでいくか?解説します。

1.外壁の点検診断について

外壁工事の前に「外壁がどのような状態か?」点検や診断を専門家に必ず依頼しましょう。点検診断の結果、まだ数年メンテナンスしなくても大丈夫な場合もありますし、外壁塗装では困難な場合は外壁を張り替えるなど別のメンテナンス方法が必要になることもあります。

2.最適なメンテナンス方法を決める

外壁材や状態、ご予算に合わせて最適な塗料やメンテナンス方法を決めましょう。塗料の色やデザイン、工程の確認を行い、塗装会社と契約を結びます。

3.近隣挨拶

外壁塗装工事が始まる前に、近所の方々にご挨拶をオススメします。近隣挨拶の際、工事車両の出入りの他、足場を掛けるときや高圧洗浄の作業時に音が出ることを近所の方にお伝えしましょう。

4.塗装工事前の準備

外壁を塗装するには、足場が必要です。足場を掛け終わった後に、高圧洗浄の水や塗料が飛び散らないようにネットで家全体を包み込みます。外壁がひび割れていたら補修した後に高圧洗浄を行います。玄関のドアや窓サッシなどに塗料が付かないようにビニールで養生します。

5.外壁塗装工事

外壁塗装は一般的に下塗り、中塗り、上塗りの3工程で行います。下塗りは、仕上げ塗料の密着を良くするために行う工事です。下塗り塗料が乾いたら仕上げ塗料を2回塗ります。1回目を中塗り、2回目を上塗りと呼びます。中塗りが乾いたら上塗り塗料で仕上げます。選ばれる塗料によっては4回目にコーティング剤で仕上げたり、透明な塗料を2回塗って仕上げるクリアー塗装などもあります。

6.外壁まわりの木部や鉄部の塗装

外壁塗装に合わせて、付帯部と呼ばれる庇や軒天井、雨樋も一緒に塗装すると見た目がキレイになります。

7.完了チェックと足場解体

最後に塗り残しがないか?チェックをして足場を解体します。足場解体時も音が出ますので、なるべく9時以降に作業をお願いしましょう。工事完了後、引き渡し書にサインして外壁工事が完了します。

外壁塗装工事の期間

外壁塗装工事の期間は、一般的に7日から10日前後が目安とお考えください。雨や雪が降ったり、強風時や気温が5度を下回る場合は、塗装工事ができないため工期が伸びます。

外壁塗装に使われる塗料の費用相場と耐用年数について

外壁塗装に使われる塗料の費用相場と耐用年数について

住宅の外壁塗装に使われる塗料は、その成分によって4つに分類することができます。

施工内容費用相場耐久年数
アクリル塗料1,400~1,800円/㎡5~8年
ウレタン塗料1,700~2,000円/㎡8~10年
シリコン塗料2,000~2,800円/㎡10~15年
フッ素塗料3,000~3,800円/㎡15~20年

アクリル塗料

アクリル樹脂から作られるアクリル塗料は、ひび割れしやすく、耐久性があまり高くないため、最近は外壁の塗り替えに使われることが少なくなりました。

ウレタン塗料

ウレタン塗料は、アクリル樹脂に比べると耐久性、耐候性に優れているため、これまで外壁塗装で一番よく使われてきた塗料でした。価格や性能のバランスは良い塗料ですが、シリコン塗料に比べると耐久年数が短いため、シリコン塗料が主流になりました。

シリコン塗料

戸建て住宅の塗り替え工事に使われる塗料のほとんどがシリコン塗料です。価格と性能のバランスが良く、ウレタン塗料に比べ耐久性、防カビ性、防汚性などが優れています。

フッ素塗料

フッ素塗料は、他の塗料に比べると耐久性が抜群に高いのが特徴です。以前に比べると価格は下がってきていますが、それでも他の塗料に比べると高価です。

最近注目されているラジカル塗料とは?

最近使われ始めた「ラジカル塗料」と呼ばれるものがあります。ラジカル塗料は正確には「ラジカル制御型塗料」と言います。ラジカル塗料のベースとなる樹脂の大半は、シリコン樹脂です。シリコン塗料に「プラスアルファの機能」が加わった塗料とお考えください。

ラジカル塗料の耐用年数は、シリコン塗料とフッ素塗料の中間位で15年程度と言われています。一般的なシリコン塗料と価格がさほど変わらないため、近年塗装業界で注目されている塗料です。

遮熱塗料・断熱塗料・光触媒塗料について

遮熱塗料や断熱塗料、光触媒塗料と呼ばれるものがあります。これらはラジカル塗料と同じ「プラスアルファの機能」が加わった塗料です。遮熱塗料や断熱塗料は、大きな工場や住宅の屋根を塗り替える場合には効果あるためオススメですが、一般的な戸建て住宅の外壁塗装の場合は効果が低いため、あまりオススメではありません。また、光触媒塗料は、光が当たらないと効果が無いため、外壁には不向きです。

予算別外壁リフォームの施工事例

ここでは外壁リフォームの事例や施工のポイントをご紹介します。

外壁塗装1
工事日数 10~14日

こちらは、2階建ての一戸建て住宅の外壁塗装の事例です。ラジカル制御ハイブリッド塗装を採用しました。

この塗料は、シリコン樹脂塗料を上回る耐候性やツヤ・防藻・防カビ機能が特徴です。特に、チョーキング現象を抑える効果が高まります。

高性能でありながら塗料の費用は一般的な塗料と変わらないため、リフォーム費用がかさむ心配もありません。

この事例を見る

外壁塗装2
工事日数 10~14日

主なリフォーム箇所は、外壁塗装と防蟻工事です。外壁に目立った亀裂などはないものの、築10年経過していたため、再塗装を行いました。

外壁の色は、ベージュ系の元色からトーンを上げたホワイト調の落ち着いた色合いを選択しています。

また、木材を餌にするシロアリが家の中に侵入しないようにするため、防蟻工事も施しました。

この事例を見る

外壁塗装3
工事日数 10~14日

主なリフォーム箇所は、2階建てアパートの屋根全体の塗装と外壁塗装工事です。

集合住宅は、一戸建て住宅よりも施工範囲が広くなりますので、工事日数は10~14日を要しました。

壁が白色の塗料で塗り替えられ、太陽の光が反射して明るい印象を与えます。

この事例を見る

コーキング(シーリング)工事
工事日数 10~14日

リフォーム箇所は、外壁塗装とシーリング工事です。外壁の元色は白ベースでしたが、レンガ色の塗料を使用し、イメージを大きく変更しました。

塗装と同時にシーリング工事も行っています。

シーリング工事は、劣化の兆候が見られたら早期に実施することを推奨します。

この事例を見る

外壁と屋根を両方塗装1
工事日数 10日

サイディングの目地の劣化が目に付き始め、家の裏側の外壁に少し剥がれが生じていた住宅の塗装リフォームを行いました。

元の色はイエローベージュでしたが、今回はブラウン系の塗料を使用しています。

建物全体に重厚感が出て、落ち着いた印象に仕上がりました。

この事例を見る

外壁と屋根を両方塗装2
工事日数 10~14日

リフォーム箇所は、屋根と外壁の塗装工事です。リフォーム前の外壁は全体的に汚れやひびが目立っていました。

洋風の住宅でしたので、外壁にはホワイト色の塗料、玄関のサイディング壁は一部に濃い青色の塗料を使い、モダンでおしゃれな建物に仕上げました。

一部に入れた濃い青色がアクセントカラーとなり、外観に変化が生まれています。

この事例を見る

外壁塗装の費用を抑える方法

外壁塗装の費用を抑える方法

家を長持ちさせるには定期的な外壁塗装やメンテナンスが欠かせません。自分で塗料を買ってDIYで外壁塗装もできますが、時間と手間暇が掛かり、高所作業はとても危険です。ここでは、外壁塗装の費用を抑える方法をまとめています。

地元の塗装店に依頼する

家を建てたハウスメーカーや、リフォーム会社に外壁塗装を依頼しても実際に外壁塗り替え工事を行うのは地元の塗装工事店です。外壁塗装の費用を抑えるには、地元の塗装工事店に依頼するのが一番です。

塗料のグレードを下げる

予算オーバーした場合は、塗料のグレードを下げると費用が抑えられます。しかし、安い塗料は、耐用年数が短いため、5年程度で塗装工事が必要になってきます。耐用年数、価格と性能のバランスが良い塗料を選びましょう。

外壁塗装の依頼が少ない時期を選ぶ

外壁塗装は一般的に春と秋が忙しく、真夏や梅雨時期、冬が閑散期と言われています。春と秋は、気温、湿度ともに安定しているため、人気のシーズンです。閑散期に外壁塗装工事を依頼すると費用を抑えることが可能な場合があります。ただし、天候不順で通常の工事日数よりも伸びてしまう可能性があるため注意が必要です。

外壁塗装の業者選びのポイント

外壁塗装の業者選びのポイント

外壁塗装の受付窓口や依頼先は、家を建てたハウスメーカーや工務店、地元のリフォーム会社、塗装工事店など様々です。ここでは、外壁塗装の業者選びのポイントをまとめています。

外壁塗装の実績豊富な工事店へ依頼する

外壁塗装は、外壁診断の結果、数ある塗料の中から最適な塗料を選ぶ知識と経験が必要です。塗料選びで失敗すると、塗料の膨れや剥がれが発生してくることがあります。また、下地処理が間違っていた場合は、仕上げ塗料が密着してくれません。確かな知識と経験豊富な塗装工事店へ依頼しましょう。

担当者の対応が丁寧でわかりやすいか?

信頼できる担当者は、誠実で説明もわかりやすいのが特徴です。数ある塗料の中から最適なメンテナンス方法を提案してくれます。見積書、契約内容、工事の流れや、保証についてもわかりやすく説明してくれます。

工事後のアフターフォローや保証が充実しているか

外壁塗装の後、しばらく快適に使えていても、年数が経過すると不具合が出てくることがあります。わからないことや、質問など相談できる塗装会社がオススメです。地元塗装工事店であれば小回りがきいて安心です。

まとめ

外壁塗装は、見た目をきれいにするだけでなく、家を長持ちさせるために必要なメンテナンス工事です。外壁塗装の費用相場や流れ、塗料について紹介しました。外壁塗装で失敗しないためには、信頼できる塗装工事店に依頼することが最も重要です。

優良工事店ネットワークでは、外壁塗装で失敗しないための参考書「外壁塗装の赤本」を発行しています。ご希望の方には無料でお送りしています。ぜひ、お取り寄せください。

TOP