屋根塗装の費用相場はどれくらい?30坪・40坪など坪数別の目安と実例 - 優良工事店ネットワーク(ゆうネット)|リフォーム会社・外壁塗装業者選びの専門家

屋根塗装の費用相場はどれくらい?30坪・40坪など坪数別の目安と実例

「そろそろ屋根の塗り替え時期かな?」

「でも、屋根塗装ってどれくらい費用がかかるんだろう?」

屋根のメンテナンスを検討されている方は、費用の相場がわからず不安に感じているのではないでしょうか。屋根塗装の費用は、お住まいの坪数や選ぶ塗料、屋根の状態によって大きく変わるため、具体的な費用を知ることは非常に重要です。

この記事では、延床面積30坪・40坪の場合の費用相場を坪数別に解説します。さらに、外壁塗装と同時に行う場合の費用目安や、費用を左右する要素、塗料の種類ごとの費用と耐用年数など、屋根塗装を成功させるために知っておきたい情報をご紹介します。

この記事の目次

屋根塗装の費用相場はどれくらい?【延床面積30坪・40坪の場合】

自宅の屋根塗装にはどのくらいかかるのかを知っておくことで、いざメンテナンスが必要になった時のために事前に費用を積み立てておきやすくなります。ここでは、一般的に多い、延床面積30坪と40坪の場合の屋根塗装の費用相場をご紹介します。

まずは、25坪〜45坪までのそれぞれの費用相場を表にまとめてみました。

坪数費⽤相場施⼯⽇数
25坪45〜65万円7⽇
30坪50〜70万円7⽇
35坪55〜75万円7⽇
40坪60〜80万円7⽇
45坪65〜85万円10⽇
50坪70〜90万円10⽇
※屋根:スレート 塗料:シリコン樹脂として算出

延床面積30坪の屋根塗装の費用相場

延床面積が30坪(約99m²)の住宅の場合、屋根塗装の費用相場は、約50~70万円ほどが一般的です。ただし、この金額はあくまで目安であり、様々な要因によって変動します。

まず、同じ30坪の住宅でも、平屋か2階建てかによって屋根の面積が大きく異なります。一般的に、平屋は屋根面積が広く、2階建ては屋根面積が狭くなる傾向にあります。

また、屋根の形状が複雑な場合や勾配(傾斜)が急な場合も、作業が難しくなるため費用が高くなることがあります。

費用を構成する主な要素としては、「塗料代」、「人件費・施工費」、そして「足場代」が挙げられます。

特に足場代は、屋根塗装工事全体の約20%を占める重要な費用です。安全に作業を行うためには足場の設置が必須となるため、この費用を考慮に入れておく必要があります。

延床面積40坪の屋根塗装の費用相場

延床面積が40坪(約132平米)の住宅の場合、屋根塗装にかかる費用相場は、約60〜80万円が大体一般的です。当然ながら、延床面積30坪の住宅よりも屋根の面積が広くなるため、塗料代や人件費が増え、費用も高くなります。

40坪の住宅でも、費用は一律ではありません。屋根の面積は建物の形状や階数によって変わるため、見積もりを依頼する際は、複数の業者から相見積もりを取ることをおすすめします。そうすることで、ご自宅の状況に合った適正な価格を知ることができます。

また、屋根の状態が悪く、ひび割れがひどい場合は、下地補修に費用が加算されることがあります。こうした補修費用も含めて、トータルでかかる費用を事前に確認することが大切です。

外壁も一緒に塗装した場合の費用相場【延床面積30坪・40坪の場合】

屋根の塗り替えを検討する際、外壁も一緒に塗装した方が良いのか迷う方も多いのではないでしょうか。屋根と外壁は常に紫外線や雨風にさらされており、劣化のタイミングが似ています。

同時に塗装することで、費用の節約や工期の短縮など、多くのメリットがあります。ここでは、屋根と外壁を一緒に塗装した場合の費用相場について、延床面積30坪・40坪別に解説します。

■外壁と屋根の塗装費用相場

坪数費用相場施工日数
25110〜150万円10〜14日
30120〜160万円10〜14日
35130〜170万円10〜14日
40140〜180万円10〜14日
45150〜190万円14〜20日
50160〜200万円14〜20日

延床面積30坪の屋根塗装の費用相場

延床面積が30坪の住宅で屋根と外壁を同時に塗装する場合、費用相場は120〜160万円が目安となります。

この費用には、足場の設置・解体費用、高圧洗浄費、養生費用、そして塗料代や人件費などが含まれています。

屋根と外壁を同時に塗装することで、足場の設置・解体を1回で済ませられるため、約20〜30万円といわれる足場代を大幅に節約できるのが最大のメリットです。

ただし、外壁材や屋根材の状態、選ぶ塗料のグレード、建物の形状などによって費用は大きく変動します。例えば、ひび割れや腐食が進んでいる場合は、塗装前の補修費用が別途加算されることを念頭に置いておきましょう。

延床面積40坪の屋根塗装の費用相場

延床面積が40坪の住宅の場合、屋根と外壁の同時塗装にかかる費用相場は、140〜180万円ほどが一般的です。30坪の住宅と比べて塗装面積が広くなるため、その分、塗料代や人件費も増え、費用は高くなります。

外壁と屋根の同時塗装は、長期的に見てコストパフォーマンスが高い選択肢です。別々に工事を行うと、その都度足場を設置し直す必要があるため、トータルの費用は割高になります。

一度にまとめて工事を行うことで、足場代を節約できるだけでなく、工期も短縮できるため、お客様の負担を軽減できます。

この費用相場も、使用する塗料の種類によって大きく変動します。耐用年数が長く、高機能なフッ素塗料や無機塗料を選ぶと費用は高くなりますが、塗り替えサイクルを延ばせるため、将来的なメンテナンスコストを抑えることができます。

複数社の見積もりを比較し、ご自身の予算と将来の計画に合ったプランを選ぶことが重要です。

屋根塗装の費用に影響がある要素

屋根塗装の費用は、様々な要因によって変動します。ここでは、費用の内訳を理解し、不必要な出費を抑えるために知っておきたい5つの要素を解説します。

使用する塗料

屋根塗装の費用は、使用する塗料のグレードに大きく左右されます。グレードが高いほど材料費は高額になりますが、その分耐用年数が長くなり、長期的なメンテナンスコストを抑えられます。

屋根によく使われる塗料と特徴
ウレタン塗料柔軟性はあるが耐久性に劣り、屋根塗装にはあまり適さない。
シリコン塗料費用対効果が高く、バランスの取れた性能が魅力。
ラジカル塗料シリコンよりも高耐久で、メンテナンス周期を延ばせる。
フッ素塗料防汚性が高く、光沢が長持ちする。価格は高め。
無機塗料最もグレードが高く、耐用年数も長い高性能塗料。

ご自身の予算と将来的な塗り替え計画に合わせて、最適な塗料を選ぶことが重要です。

屋根面積

屋根の面積が大きいほど、当然ながら塗装費用は高くなります。延床面積が30坪の住宅で約55~100平米、50坪の住宅では約90~165平米が屋根面積の目安ですが、これはあくまで一般的な数値です。

屋根の勾配(傾斜)が急だったり、形状が複雑だったりすると、実際の面積は変わってきます。また、見積もりを依頼した際に、業者によって屋根面積が大きく異なる場合があります。他社よりも極端に面積が大きい場合は、業者にその理由を尋ねてみましょう。

屋根の劣化状態

屋根の劣化が進行しているほど、塗装費用は高くなる傾向にあります。これは、塗装前にひび割れや雨漏り箇所の補修、高圧洗浄など、下地処理に手間と費用がかかるためです。

重度の劣化が見られる場合は、下地処理の費用だけで高額になることもあります。屋根の劣化状況はご自身で確認するのは難しいため、定期的に専門業者に点検を依頼することが大切です。

屋根塗装は、新築から約10年を目安にメンテナンスを行うことで、劣化の進行を防ぎ、費用を抑えることができます。

依頼する業者

依頼する業者によって、費用に大きな差が出ることがあります。たとえば、営業のみを行い、実際の工事は下請けの工務店に丸投げするような会社に依頼すると、中間マージンが発生するため費用が高くなる傾向にあります。

一方、自社で施工を行う業者は、中間マージンが発生しないため、費用を抑えることが可能です。ただし、安さだけで業者を選ぶのではなく、施工実績や担当者の対応、アフターフォローなどを総合的に判断して信頼できる業者を選びましょう。

屋根の角度(勾配)

屋根の勾配が急なほど、屋根の面積は広くなります。そのため、費用が高くなる傾向があります。さらに、安全に作業を進めるために屋根足場が必須となるため、追加の費用がかかることもあります。

屋根塗装に使われる塗料の費用相場と耐用年数について

住宅の屋根塗装では、さまざまな種類の塗料が使われます。ここでは、屋根塗装でよく使われる塗料を7種類ご紹介します。

塗料別費用相場と耐用年数早見表

以下に、これから紹介する塗料の種類と費用相場、耐用年数をまとめました。

塗料費用相場耐用年数
ウレタン1,800〜2,500円/平米8~10年
シリコン2,000〜3,500円/平米10〜15年
ラジカル塗料2,200〜4,000円/平米10〜15年
遮熱塗料・断熱塗料【遮熱塗料】2,500〜5,000円/平米
【断熱塗料】3,000〜6,000円/平米
10~15年
フッ素3,500〜5,000円/平米15〜20年
無機塗料3,500〜6,000円/平米20年~25年

表を見ると、耐用年数が長いものほど費用相場が高いことがわかります。

ウレタン塗料

ウレタン塗料は、これまで屋根塗装で一番よく使われてきた塗料でした。価格や性能のバランスは良い塗料ですが、シリコン塗料に比べると耐久年数が短いため、シリコン塗料が主流になりました。

シリコン塗料

戸建て住宅の塗り替え工事に使われる塗料のほとんどがシリコン塗料です。価格と性能のバランスが良く、ウレタン塗料に比べ耐久性、防カビ性、防汚性などが優れています。

ラジカル塗料

最近使われ始めた「ラジカル塗料」と呼ばれるものがあります。ラジカル塗料は正確には「ラジカル制御型塗料」と言います。ラジカル塗料のベースとなる樹脂の大半は、シリコン樹脂とアクリル樹脂です。

シリコン塗料に「プラスアルファの機能」が加わった塗料とお考えください。

屋根塗装に使われるラジカル塗料の耐用年数は、シリコン塗料とフッ素塗料の中間くらい位で12年程度と言われています。

一般的なシリコン塗料と価格がさほど変わらないため、近年塗装業界で注目されている塗料です。

フッ素塗料

フッ素塗料は、他の塗料に比べると耐久性が抜群に高いのが特徴です。以前に比べると価格は下がってきていますが、それでも他の塗料に比べると高価です。

無機塗料

無機塗料は、鉱物などの無機物を主成分とした塗料です。紫外線や風雨によって劣化しにくいため、20年以上という圧倒的な耐用年数を実現します。燃えにくく、コケやカビが発生しにくいというメリットもありますが、価格が高価な点がデメリットです。

また、高い耐久性と防汚性を持つ反面、上から塗った塗料が剥がれやすいなど、取り扱いが難しいという側面もあります。そのため、無機塗料での屋根塗装は、確かな技術力を持つ信頼できる業者への依頼がおすすめです。

塗料の寿命を迎える前に屋根材自体が寿命を迎えることもあるため、屋根材の耐用年数も考慮して選びましょう。

遮熱塗料・断熱塗料

遮熱塗料や断熱塗料、と呼ばれるものがあります。これらはラジカル塗料と同じ「プラスアルファの機能」が加わった塗料です。

遮熱塗料や断熱塗料は、大きな工場や住宅の屋根を塗り替える場合には効果があるためオススメです。

市町村によっては遮熱塗料で屋根を塗り替えると補助金が出る場合があります。

屋根塗装はなぜ必要?【3つの理由】

「屋根の塗り替えって本当に必要なの?」

「見た目がきれいなままだから、まだ大丈夫かな?」

このように考える方もいるかもしれませんが、屋根塗装は単に美観を保つためだけではありません。屋根は常に紫外線や雨風、気温の変化にさらされており、私たちの想像以上に過酷な環境に置かれています。

ここでは、屋根塗装がなぜ重要なのか、3つの理由を解説します。

見た目を綺麗にするため

屋根は建物の印象を大きく左右する部分です。時間の経過とともに色あせや汚れが目立ち、建物の美観を損ねてしまいます。屋根塗装は、そうした経年劣化をリフレッシュし、新築時のような美しい外観を取り戻すことができます。

また、屋根の色を変えることで、建物のイメージチェンジを図ることも可能です。外壁の色とのバランスを考慮して、全体の雰囲気を一新するのも良いでしょう。

屋根塗装は、住まいの美観を維持するだけでなく、住み慣れた家への愛着を深めるきっかけにもなります。

屋根を保護するため

屋根材は、新築時に塗られている塗膜によって保護されています。この塗膜は、雨水の浸入を防いだり、直射日光による劣化を遅らせたりする重要な役割を担っています。しかし、時間の経過とともに塗膜は劣化し、その防水性能や耐久性が失われていきます。

塗膜の保護機能がなくなると、屋根材そのものが直接ダメージを受け、ひび割れや反り、コケ・カビの発生といった劣化症状が現れます。これらの劣化を放置すると、最終的には雨漏りの原因となり、建物の構造体を傷めてしまうことにもつながります。

屋根塗装は、劣化した塗膜を塗り替えることで、屋根材本来の保護機能を回復させ、建物の寿命を延ばすために不可欠なメンテナンスなのです。

より快適な機能を付加するため

最近の塗料は、美観や保護機能だけでなく、私たちの暮らしをより快適にするための様々な機能を持っています。例えば、遮熱塗料は太陽光を反射し、室温の上昇を抑えることで、夏場の冷房効率を高めます。

また、断熱塗料は熱の伝導を抑えることで、冬場の暖房効率を向上させる効果が期待できます。

屋根塗装を行う際に、これらの機能性塗料を選ぶことで、住まいの快適性を向上させ、光熱費の削減にもつながります。

このように、屋根塗装は、ただ塗り替えるだけでなく、住環境を改善するための良い機会でもあるのです。

屋根塗装はいつやるべき?塗り替え時期とタイミング

屋根塗装は、適切な時期に行うことで最大の効果を発揮します。新築から最初の塗り替え時期の目安や、劣化症状から判断するタイミング、そして季節ごとの注意点について解説します。

最初の屋根塗装は新築から10年目前後が目安

新築時に施された屋根の塗膜は、一般的に10年程度が寿命とされています。そのため、最初の屋根塗装は新築から10年目前後が目安となります。

ただし、これはあくまで一般的な目安であり、屋根材の種類や立地環境によって異なります。

多くの住宅で使われているスレート瓦やセメント瓦、金属瓦は定期的な塗装メンテナンスが必要です。一方で、昔ながらの日本瓦は塗装の必要がなく、瓦のズレや破損があった場合に補修を行います。ご自宅の屋根材が何かを確認し、適切なタイミングでメンテナンスを行いましょう。

2回目以降は劣化症状から見極める

2回目以降の屋根塗装は、前回の塗装で使った塗料の耐用年数や、屋根の劣化症状から見極めることが重要です。以下の表を参考に、ご自宅の屋根に劣化のサインがないかチェックしてみましょう。

色褪せ・チョーキング塗膜の劣化が始まっているサイン。塗り替えの検討時期。
コケ・カビの発生塗膜の防水性が低下し、水分を含みやすくなっている状態。
塗膜の剥がれ・浮き塗膜の保護機能が失われ、屋根材が直接ダメージを受けている状態。
ひび割れ・欠け雨水が浸入する可能性が高く、雨漏りに繋がる危険な状態。早急な対応が必要。
金属部分のさび鉄部の腐食が進行している状態。放置すると穴があくことも。

これらの症状が見られた場合は、劣化が進行している証拠です。特に台風や地震などの災害後は、目に見えない部分に大きなダメージを受けている可能性があるため、早めに専門業者に点検を依頼しましょう。

屋根塗装で人気のタイミングは春・秋

屋根塗装に最適な時期は、春(3月〜5月)と秋(9月〜11月)です。この時期は、気温や湿度が安定しており、塗料が乾燥しやすい環境が整っています。

塗料の性能を最大限に発揮させるためには、乾燥時間が非常に重要となるため、これらの時期は工事がスムーズに進みやすいとされています。

夏・冬に屋根塗装を行う場合の注意点

春や秋が最適とはいえ、一年を通して屋根塗装は可能です。ただし、夏と冬には注意が必要です。

気温が高すぎると塗料の乾燥が早すぎてしまい、ひび割れの原因になることがあります。また、夕立などで急な雨が降る可能性も高く、塗装中の塗膜が流されてしまうリスクがあります。

気温が低すぎると塗料が乾燥せず、硬化不良を起こすことがあります。多くの塗料は5℃以上の環境での施工が推奨されているため、気温が低い日は作業が中止になることも少なくありません。 

これらの季節に塗装を行う場合は、より慎重なスケジュール管理と経験豊富な業者選びが重要になります。

屋根塗装の流れと期間

屋根塗装の必要性や劣化のサイン、費用相場をお伝えしてまいりました。ここでは、屋根塗装が具体的にどのような工程で進んでいくかを詳しく解説します。

① 屋根の点検診断

自分で屋根を点検することは困難です。屋根工事の前に「屋根がどのような状態か?」点検や診断を専門家に必ず依頼しましょう。

点検診断の結果、まだ数年メンテナンスしなくても大丈夫な場合もありますし、屋根塗装では困難な場合は屋根を葺き替えるなど別のメンテナンス方法が必要になることもあります。

② 最適なメンテナンス方法の決定

屋根材や状態、ご予算に合わせて最適な塗料やメンテナンス方法を決めましょう。塗料の色やデザイン、工程の確認を行い、塗装会社と契約を結びます。

③ 近隣挨拶

屋根塗装工事が始まる前に、近所の方々にご挨拶をオススメします。近隣挨拶の際、工事車両の出入りの他、足場を掛けるときに音が出ることを近所の方にお伝えしましょう。

④ 塗装工事前の準備

屋根を塗装するには、足場が必要です。足場を掛け終わった後に、高圧洗浄の水や塗料が飛び散らないようにネットで家を包み込みます。屋根がひび割れていたら補修した後に高圧洗浄を行います。

⑤ 屋根塗装工事

屋根塗装は一般的に下塗り、中塗り、上塗りの3工程で行います。下塗りは、仕上げ塗料の密着を良くするために行う工事です。下塗り塗料が乾いたら仕上げ塗料を2回塗ります。1回目を中塗り、2回目を上塗りと呼びます。中塗りが乾いたら上塗り塗料で仕上げます。

⑥ 屋根まわりの木部や鉄部の塗装

屋根塗装に合わせて、付帯部と呼ばれる庇や軒天井、破風も一緒に塗装すると見た目がキレイになります。

⑦ 完了チェックと足場解体

最後に塗り残しがないか?チェックをして足場を解体します。足場解体時も音が出ますので、早朝や遅い時間は避けた作業をお願いしましょう。工事完了後、引渡書にサインして屋根工事が完了します。

屋根塗装工事の期間

屋根塗装工事の期間は、7日〜10日程度が目安です。雨や雪が降ったり、強風時や気温が5度を下回る場合は、塗装工事ができないため工期が伸びます。寒い地域では霜が降りて屋根が乾くまで作業ができないこともあります。

屋根塗装の費用を抑える方法と業者選びのコツ

家を長持ちさせるには定期的な屋根塗装やメンテナンスが欠かせません。自分で塗料を買ってDIYで屋根を塗り替える作業はとても危険です。屋根塗装工事はプロにお任せしましょう。ここでは、屋根塗装の費用を抑える方法をまとめています。

自社施工している業者に依頼する

ハウスメーカーや大手リフォーム会社は、下請け業者に工事を委託することが多く、中間マージンが発生するため費用が高くなりがちです。一方、自社で施工を行う業者は、中間マージンが発生しないため、費用を抑えられます。

塗料のグレードを下げる

予算オーバーした場合は、塗料のグレードを下げると費用が抑えられます。しかし、安い塗料は、耐用年数が短いため、数年程度で塗装工事が必要になってきます。耐用年数、価格と性能のバランスが良い塗料を選びましょう。

屋根塗装の依頼が少ない時期を選ぶ

屋根塗装は一般的に春と秋が忙しく、真夏や梅雨時期、冬が閑散期と言われています。春と秋は、気温、湿度ともに安定しているため、人気のシーズンです。閑散期に屋根塗装工事を依頼すると費用を抑えることが可能な場合があります。

ただし、天候不順で通常の工事日数よりも伸びてしまう可能性があるため注意が必要です。

補助金・助成金を活用する

自治体によっては、屋根塗装工事に対して補助金や助成金制度を設けている場合があります。特に遮熱塗料や断熱塗料を使用する場合、適用されるケースが多いです。お住まいの自治体のホームページなどで、事前に制度の有無を確認してみましょう。

外壁塗装と同時施工する

屋根塗装と外壁塗装は、別々に行うとそれぞれに足場代がかかってしまいます。足場代は工事費用全体の約20%を占めるため、同時に施工することで足場代を1回分に抑えることができ、大幅なコスト削減につながります。

屋根塗装の実績豊富な工事店へ依頼する

屋根塗装は、屋根診断の結果、数ある塗料の中から最適な塗料を選ぶ知識と経験が必要です。塗料選びで失敗すると、塗料の膨れや剥がれが発生してくることがあります。

また、下地処理が間違っていた場合は、仕上げ塗料が密着してくれません。確かな知識と経験豊富な塗装工事店へ依頼しましょう。

相見積もりで比較検討して選ぶ

複数の業者から見積もりを取る「相見積もり」は、費用を比較するだけでなく、業者の対応や提案内容を比較する上でも非常に重要です。

3社程度から見積もりを取り、料金の内訳や工事内容をしっかりと比較検討しましょう。

担当者の対応が丁寧でわかりやすいか?

信頼できる担当者は、誠実で説明もわかりやすいのが特徴です。数ある塗料の中から最適なメンテナンス方法を提案してくれます。

見積書、契約内容、工事の流れや、保証についてもわかりやすく説明してくれます。

工事後のアフターフォローや保証が充実しているか

屋根塗装の後、しばらく快適に使えていても、年数が経過すると不具合が出てくることがあります。わからないことや、質問など相談できる塗装会社がオススメです。地元塗装工事店であれば小回りがきいて安心です。

よくある質問(FAQ)

Q.屋根塗装はどのくらいの費用がかかりますか?

A.屋根の面積や塗料のグレードによって費用は変動しますが、大体40〜100万円ほどの費用がかかります。

Q.屋根塗装は外壁塗装と一緒にした方が良いのですか?

A.屋根塗装と外壁塗装を別々に行うと、足場代も別々に負担しなければなりません。同時に施工すれば足場代を1回分で済ますことができるので、その分費用を浮かせられます。

Q.塗料にはどんな種類があるの?

A.シリコン塗料や無機塗料など、さまざまな種類があります。種類によって金額や耐用年数が異なります。耐用年数が長いものほど金額が高い傾向にあります。

Q.屋根塗装はいつやるべきでしょうか?

A.新築から10年前後、それ以降は塗料の耐用年数や劣化症状に合わせて塗装を検討しましょう。塗装時期がわからない方は、専門業者に屋根点検をしてもらうことをおすすめします。

Q.屋根塗装の費用を抑えるコツはありますか?

A.補助金・助成金を使ったり、塗料のグレードを下げたりといった方法があります。業者選びで相見積もりを取ることで、金額の比較検討もできます。

さらに別の方法として、自社施工体制を持つ塗装店に依頼するのも有効です 中間マージンをカットできる分、総費用が抑えやすくなります。

まとめ

この記事では、屋根塗装の費用相場や必要性、塗り替えのタイミングについて解説しました。屋根塗装は、建物の保護と美観維持に不可欠なメンテナンスです。

費用を抑えるには、外壁と同時施工したり、補助金活用や閑散期に依頼したりする方法があります。

また、相見積もりを取り、実績やアフターフォローが充実した信頼できる業者を選ぶことが重要です。まずは専門業者に点検を依頼し、適切な時期に計画を進めましょう。

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