外壁塗装は【塗料より工事】
寿命が変わる本当の理由

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「長持ちさせたいから、いい塗料で」そう思われる方は多いと思います。しかし、塗装の寿命は、塗料だけでは決まりません。

丁寧に塗ることは当然として、乾燥時間や塗る前の工事など【工事の質】が大切です。

この記事では、塗装を長持ちさせるための【塗料と工事】について解説します。

更新:2026年4月19日

執筆:堤 猛 (リフォーム関連書籍3冊出版) | 監修:二級建築士 安藤 勉

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高い塗料でも長持ちしない
大切なのは【工事の質】

塗装の寿命は、塗料だけでは決まりません。どんなに良い塗料でも、工事が悪いと早く傷みます。つまり、大切なのは「工事の質」です。

塗装は、料理と同じです。良い素材でも、調理が悪ければ台無しです。塗装も工事によって、仕上がりも寿命も変わります。塗装の丁寧さは当然として、差が出やすいのが、次の3つです。

 

  • 下地処理
  • 下塗り
  • 乾燥時間

 

これらが正しく行われていないと、塗装はすぐに傷んでしまいます。

 

重要①【下地処理】

塗装を長持ちさせるには、塗る前の【下地処理】が大切です。

  • 高圧洗浄
  • ひび割れ補修
  • ケレン(古い塗膜を落とす)

これらを丁寧に行わないと、塗装は早く傷みます。事前に「どんな下地処理をするのか」を確認しましょう。

 

重要②【下塗り】

下塗りは、外壁と塗料をつなぐ接着剤のような役割をします。合っていないと、ふくれやはがれが起きやすくなります。そのため、外壁の状態に合わせて、選ぶことが大切です。

しかし、「いつもこの下塗りを使っているから」という理由だけで選んでいる会社もあります。

見積りのときに「なぜ、この下塗りを使うのですか?」と聞いてみてください。しっかりした会社なら、理由をきちんと説明できます。

 

重要③【乾燥時間】

外壁塗装では、乾燥時間を守って作業することも大切です。

しかし実際には、乾燥を待たずに次の工程へ進んでしまうケースもあります。乾かないうちに次の工程に進むと、早く傷んだり色ムラができたりします。

そのため無理に進めず、1日に1工程くらいが安心です。事前に、工事の進め方を確認しましょう。

 

塗装の寿命は【工事の質】で決まる

同じ塗料でも、工事が悪いと長持ちしません。塗料の性能は、正しく工事してこそ発揮されます。

 

【塗料】はどう選ぶ?
耐久性と価格の違い

塗料によって、耐久性と価格が違います。まずは全体を見ておきましょう。

 

よく使われる【塗料】の種類

主な塗料と寿命の目安は、次の通りです。

塗料の種類 耐用年数 特徴
ウレタン 8〜10年 価格が安い
シリコン 10〜15年 バランスが良い
ラジカル 12〜16年 最近人気
フッ素 15〜20年 耐久性が高い
無機 20〜25年 非常に耐久性が高い

※耐用年数は目安です。

※建物の状態や工事で変わります。

 

【シリコン・ラジカル】が主流

一般の住宅では、次の2つが多く選ばれています。

  • シリコン塗料
  • ラジカル塗料

価格と耐久性のバランスがよく、長年の実績もある塗料です。

 

【フッ素・無機】は本当に得?

耐久性が特に高い塗料は、次の2つです。

  • フッ素塗料
  • 無機塗料

価格は高めですが、傷みやすい屋根にはおすすめです。

ただし、それ以外に使うときは、費用に見合うかを考えましょう。建物は年月とともに少しずつゆがむため、ひび割れが起きると塗膜も一緒に切れてしまいます。

その結果、15年以内に塗り替えが必要になることが多く、高性能な塗料が必ずしもお得とは限りません。

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【遮熱塗料】で涼しくなる?
室温への効果は小さめ

温度はどこまで下がる?

屋根・室内の違い

太陽の熱をはね返す遮熱塗料は、屋根の温度を大幅に下げます。ただし、室内への効果は小さめです。目安は次の通りです。

 

  • 屋根表面:約13℃低下
  • 屋根裏: 約8℃低下
  • 室温:  約2℃低下

※出典:エスケー化研株式会社の検証結果(外部サイト)

つまり、屋根の温度は下がっても、室内は大きく変わらないことがあります。

 

暑さ対策は【窓】が大事

室内に最も影響するのは、屋根や外壁でなく窓です。

夏:熱の7割が窓から入る
冬:熱の6割が窓から逃げる

そのため、塗装だけでなく、窓の対策が大切です。たとえば、次のような方法です。

  • 内窓の設置
  • 複層ガラス
  • 日よけ

結局どの【塗料】がいい?
プロがすすめる選び方

実績・費用と耐久性のバランスで選ぶことが大切です。

【シリコン・ラジカル】が安心

実績・費用・耐久性のバランス

一般的な住宅では、次の2つが手堅い選択です。

  • シリコン塗料
  • ラジカル塗料

価格と耐久性のバランスがよく、多くの住宅で選ばれています。迷ったときは、まずこの2つから検討しましょう。

 

新しい塗料は慎重に

実績の少なさに注意

新しい塗料は、実績が少ない場合があり、長持ちするか分からないこともあります。そのため、実績のある塗料を選ぶと安心です。

塗料選びは、家の状態や予算で変わります。信頼できる会社と相談して決めましょう。

 

外壁塗装の【メンテナンス周期】
10〜15年が目安

外壁のメンテナンスは、10〜15年が目安です。屋根は外壁より傷みやすいため、もう少し早めが目安になります。木部や鉄部はさらに早く、5〜8年が目安です。

ただし、そのたびに足場を組むと費用がかさみます。そのため、外壁のタイミングに合わせて、まとめて塗り替えるのが現実的です。

まとめ|【塗料と工事】
長持ちする外壁塗装

  1. 1 塗料よりも、工事の質が大切
  2. 2 シリコン・ラジカルはバランスが良い
  3. 3 フッ素・無機は割高になることも
  4. 4 遮熱塗料の室温への効果は小さめ
  5. 5 暑さ・寒さ対策は、窓が大切
  6. 6 メンテナンスは、10〜15年が目安
塗料の種類だけでなく、「どう工事するか」を確認しましょう。

 

塗装会社選びの【4つのポイント】

ここまで【塗料と工事】について説明しました。会社選びでは、次の4つが大切です。

  • 手抜き予防法
  • 見積り
  • 塗料と工事
  • 保証

 

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