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2階のお風呂は老後も使いやすい?浴室を1階へ移すメリットと注意点

【この記事は約3分で読めます】
執筆:二級建築士 安藤勉
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今は問題なく使っている2階のお風呂も、年齢を重ねると「このまま2階で大丈夫かな?」と感じることがあるかもしれません。

お風呂に入るためには、階段を上り下りする必要があります。

入浴後に濡れた体で階段を移動することもあります。

今は気にならなくても、将来、階段の移動が負担になる可能性があります。

そこで選択肢になるのが、浴室を1階へ移すリフォームです。

ただし、2階のお風呂にはメリットもあります。

「老後だから1階に移すべき」と決めるのではなく、現在の暮らしと将来の生活を両方考えて判断することが大切です。

2階のお風呂が便利な家もある

まず、2階のお風呂が必ずしも使いにくいわけではありません。

例えば、

  • 寝室が2階にある
  • 洗濯機が2階にある
  • ベランダで洗濯物を干している
  • 2階を生活の中心にしている

という家では、浴室が2階にあることで生活動線が短くなります。

洗濯機と浴室が近ければ、洗濯や入浴に便利な場合もあります。

そのため、現在2階のお風呂を便利に使えているなら、無理に1階へ移す必要はありません。

将来、2階のお風呂が負担になることも

一方で、年齢を重ねると階段の上り下りが負担になることがあります。

特にお風呂は、入浴前後に階段を使う必要があります。

例えば、

1階のリビングで過ごす
 ↓
階段で2階へ上がる
 ↓
お風呂に入る
 ↓
階段で1階へ戻る

という動線です。

今は何でもない移動でも、将来は「毎日の階段」が負担になる可能性があります。

また、夜にお風呂へ入る習慣がある場合は、暗い時間帯に階段を使うこともあります。

まずは「これからも2階を使うか」を考える

浴室を1階へ移すか考えるときは、浴室だけを見るのではなく、今後の生活をどの階で送るのかを考えてみましょう。

例えば、

「今後も寝室は2階のまま」

という家なら、2階の浴室をそのまま使う方法もあります。

一方、

「将来は1階だけで生活したい」

と考えているなら、浴室も1階へまとめたほうが生活しやすくなる可能性があります。

浴室の場所を決める前に、寝室やリビング、トイレなどの位置も含めて考えることが大切です。

浴室を1階へ移すメリット

浴室を1階へ移す大きなメリットは、階段を使わずに入浴できることです。

1階を生活の中心にすれば、

寝室 → トイレ → 洗面所 → 浴室

などの動線を短くまとめることもできます。

将来、階段の上り下りが負担になった場合でも、1階だけで生活しやすくなります。

また、入浴後に濡れた状態で階段を移動する必要がなくなることもメリットです。

浴室を1階へ移すデメリット

一方で、1階への移動には注意点があります。まず、1階に浴室を設置するスペースが必要です。

現在の間取りによっては、洗面所や脱衣所と合わせて大きな間取り変更が必要になることもあります。

また、

  • 給排水管の工事
  • 給湯配管の変更
  • 換気設備
  • 電気配線
  • 既存浴室の撤去

などが必要になる場合があります。

そのため、「浴室を1階に移すだけ」と考えず、住宅全体の工事範囲を確認することが重要です。

1階のどこに浴室をつくるかも重要

浴室を1階へ移す場合、場所選びも大切です。

例えば、寝室から浴室までの距離が長ければ、せっかく1階に移しても移動が大変になることがあります。

また、洗面所や洗濯機との位置関係も確認しましょう。

できれば、

寝室・トイレ・洗面所・浴室

を近い位置にまとめると、将来の生活動線をシンプルにできます。

洗濯の動線も一緒に考える

浴室を1階へ移すなら、洗濯機の場所も一緒に考えたいポイントです。

例えば、

  • 浴室・洗面所は1階
  • 洗濯機は2階
  • 物干し場も2階

という間取りでは、毎日の洗濯で階段を使うことになります。

浴室だけを1階へ移しても、家事動線が長くなってしまう可能性があります。

そのため、浴室リフォームをきっかけに、「洗う・干す・しまう」までの動線も見直してみましょう。

2階の浴室を残す方法もある

浴室を1階へ移すことだけが正解ではありません。

2階浴室を残したまま、将来の負担を減らす方法もあります。

例えば、

  • 階段に手すりを設置する
  • 階段や廊下を明るくする
  • 浴室までの動線を整理する
  • 2階にトイレを設ける
  • 2階の洗面所を使いやすくする

などです。

現在の生活では2階浴室が便利なら、こうした方法で使いやすさを維持することも選択肢です。

浴室を1階へ移せるとは限らない

「1階に空いている部屋があるから、そこを浴室にすればいい」とは限りません。

浴室には給排水や換気などの設備が必要です。

また、床下の高さや構造によっては、希望する場所への設置が難しい場合があります。

特に、既存の住宅では柱や梁、基礎などの位置も確認する必要があります。

そのため、具体的な計画を立てる前に、専門業者に現地を確認してもらいましょう。

こんな場合は1階への移動を検討したい

浴室を1階へ移すか迷ったら、次のような点を確認してみましょう。

  • 将来は1階だけで生活したい
  • 寝室を1階へ移す予定がある
  • 階段の上り下りを減らしたい
  • 1階に浴室を設置できるスペースがある
  • 洗面所や洗濯機も1階へまとめたい
  • 今後、大規模な間取り変更を予定している

こうした条件が当てはまるなら、浴室の1階移動を検討する価値があります。

リフォーム前に家族で将来の暮らしを考える

浴室の移動は、簡単な設備交換とは違って、大きな工事になる場合があります。

そのため、工事を決める前に、

「10年後も2階で生活する?」
「寝室はどこにする?」
「洗濯はどこでする?」
「階段を使わない生活をしたい?」

といったことを家族で話し合ってみましょう。

浴室だけを先に決めるのではなく、これからどんな暮らしをしたいのかを決めてから、浴室の場所を考えることが大切です。

会社選びで大切なこと

実際にリフォームを進めるときは、どの会社に依頼するかも大切です。

会社選びでまず確認したい4つのポイントをまとめています。

まとめ

2階のお風呂は、現在の生活では便利でも、将来は階段の上り下りが負担になる可能性があります。

特に、

「将来は1階だけで暮らしたい」

と考えているなら、浴室を1階へ移すことを検討してみてもよいでしょう。

1階へ移すことで、階段を使わずに入浴でき、寝室やトイレ、洗面所などと生活動線をまとめやすくなります。

一方で、1階に十分なスペースが必要になるほか、給排水や換気などの工事が必要になる場合があります。

また、現在2階を生活の中心としている家なら、無理に浴室を1階へ移す必要はありません。

大切なのは、

「2階のお風呂が良いか、1階のお風呂が良いか」ではなく、「これからの暮らし方に合っているか」

という視点です。

50代・60代からリフォームを考えるなら、今の不便だけでなく、10年後、20年後の生活も想像してみましょう。

浴室の位置を変える大きなリフォームをする場合は、寝室やトイレ、洗面所、洗濯機などの位置も含めて、家全体の動線を確認することをおすすめします。

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