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今は困っていないけど、この先困りそうな場所は?50代で見直したい住まいの5か所

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執筆:二級建築士 安藤勉
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「今の家に特に不満はない」
「まだリフォームする必要は感じていない」

そう思っていても、年齢を重ねると、今まで気にならなかった場所が不便になることがあります。

例えば、今は問題なく上り下りしている階段も、将来は負担になるかもしれません。

浴室の段差や冬の寒さも、年齢を重ねると気になるようになることがあります。

リフォームというと、壊れたり不具合が起きたりしてから行うものと考えがちです。

しかし、「困ってから直す」のではなく、「困る前に見直す」こともリフォームの大切な考え方です。

今回は、50代のうちに一度確認しておきたい住まいの5か所を紹介します。

① 浴室・脱衣所

まず確認したいのが浴室と脱衣所です。

今は普通に入浴できていても、年齢を重ねると、

  • 浴室と脱衣所の温度差
  • 浴室の段差
  • 浴槽への出入り
  • 滑りやすい床

などが負担になることがあります。

特に冬場は、暖かい部屋から寒い脱衣所や浴室へ移動するため、急激な温度変化にも注意が必要です。

リフォームを考えるなら、浴室だけでなく脱衣所も含めて考えることがポイントです。

浴室暖房や断熱性の高い浴室、滑りにくい床、手すりなど、将来の使いやすさを考えておきましょう。

ただし、今すぐ全面リフォームが必要とは限りません。

まずは「将来、どこが負担になりそうか」を確認するだけでも十分です。

② トイレ

トイレも、今は問題がなくても将来使いにくくなる可能性があります。

特に確認したいのが、

  • 便器から立ち上がりやすいか
  • トイレまで安全に移動できるか
  • 夜間の照明は十分か
  • 出入り口に段差がないか
  • 扉を開け閉めしやすいか

といった点です。

トイレは毎日使う場所だからこそ、少しの不便が将来大きな負担になることがあります。

例えば、廊下とトイレの間に段差がある場合、今は気にならなくても、将来的にはつまずく原因になるかもしれません。

手すりを取り付ける場合も、壁の下地が必要になることがあります。

将来設置する可能性があるなら、リフォームの際に下地を準備しておく方法もあります。

③ 階段

今は何の問題もなく階段を使っていても、50代のうちに一度確認しておきたい場所です。

チェックしたいのは、

  • 階段の段差が大きくないか
  • 手すりがあるか
  • 足元が暗くないか
  • 滑りやすくなっていないか
  • 階段の上り下りが負担になっていないか

などです。

特に、階段は転倒すると大きなけがにつながる可能性があります。

手すりがない場合は、今のうちに設置を検討してもよいでしょう。

照明を明るくしたり、足元を見やすくしたりするだけでも使いやすさは変わります。

また、将来1階だけで生活できるように、1階に寝室をつくれるかを考えておくのも一つの方法です。

すぐに間取りを変更する必要はありません。

「将来、階段を使うことが難しくなったらどうするか」を考えておくだけでも、住まいの選択肢が増えます。

④ 玄関・アプローチ

意外と見落としやすいのが玄関まわりです。

室内だけでなく、玄関までのアプローチも確認しましょう。

例えば、

  • 玄関までに段差が多い
  • 階段に手すりがない
  • 雨の日に滑りやすい
  • 夜になると暗い
  • 玄関の上がり框が高い

といった場所です。

今は簡単にまたげる段差でも、将来的には負担になる可能性があります。

玄関の上がり框を低くしたり、手すりを設置したりするほか、照明を追加する方法もあります。

外構まで含めて確認しておくと、より安心です。

⑤ キッチン

キッチンも、50代のうちに一度見直しておきたい場所です。

今は問題なく使えていても、長時間立って作業することや、収納の出し入れが負担になることがあります。

チェックしたいのは、

  • キッチンの高さは合っているか
  • よく使う物を取り出しやすいか
  • 吊り戸棚が高すぎないか
  • 冷蔵庫から調理台までの動線はよいか
  • 床が滑りやすくないか

などです。

キッチンをリフォームするなら、見た目だけでなく**「10年後、20年後も使いやすいか」**という視点を持つことが大切です。

例えば、収納量を増やすだけではなく、手の届きやすい場所に普段使う物を収納できるようにする方法もあります。

「今困っていないから大丈夫」とは限らない

今回紹介した5か所は、今すぐ工事が必要という意味ではありません。

大切なのは、

「今は普通に使えているけれど、将来も同じように使えるだろうか?」

と一度考えてみることです。

例えば、階段を問題なく使えている50代のうちに手すりを設置しておけば、将来の負担を減らせる可能性があります。

浴室についても、壊れてから慌ててリフォームするのではなく、断熱や段差などを事前に確認しておけば、計画的に工事を考えられます。

すべてを一度にリフォームする必要はない

将来が心配だからといって、家全体を一度にリフォームする必要はありません。

むしろ、今すぐ必要な工事と、将来必要になりそうな工事を分けて考えることが大切です。

例えば、

「階段の手すりは今設置する」
「浴室は次の設備交換のタイミングで見直す」
「1階に寝室をつくれるかだけ確認しておく」

というように、優先順位をつける方法があります。

家の状態や予算に合わせて、少しずつ準備していけばよいのです。

50代は「これからの暮らし」を考える時期

50代になると、子どもの独立などによって家族構成が変わることがあります。

今まで必要だった部屋が余ったり、逆に収納が足りなくなったりすることもあります。

そのため、リフォームを考えるときは、

「今の家をどう直すか」だけでなく、「これからどんな暮らしをしたいか」

を考えてみましょう。

例えば、使わなくなった和室を寝室に変更したり、収納を増やしたり、LDKを広くしたりする方法もあります。

今後の暮らし方が見えてくれば、必要なリフォームも変わってきます。

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実際にリフォームを進めるときは、どの会社に依頼するかも大切です。

会社選びでまず確認したい4つのポイントをまとめています。

まとめ

今は不便を感じていなくても、年齢を重ねることで使いにくくなる場所があります。

50代のうちに確認しておきたいのは、

  1. 浴室・脱衣所
  2. トイレ
  3. 階段
  4. 玄関・アプローチ
  5. キッチン

の5か所です。

ただし、すべてを今すぐリフォームする必要はありません。

大切なのは、「壊れてから直す」だけではなく、「将来困りそうな場所を早めに見つけておく」ことです。

今の家で困っていることだけでなく、

「10年後もこの階段を使えるだろうか?」
「将来、この浴室は安全に使えるだろうか?」
「1階だけで生活できる間取りになっているだろうか?」

と考えてみましょう。

50代は、まだ元気に家を使える時期だからこそ、これから先の暮らしを考えて住まいを見直すのに適した時期です。

今すぐ工事をするのではなく、まずは家の状態を確認し、必要になりそうなリフォームを少しずつ考えておく。

それも、住まいを長く快適に使うための大切なリフォーム計画です。

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