【この記事は約3分で読めます】
執筆:二級建築士 安藤勉
→詳しいプロフィールはこちら
築年数の古い家をリフォームするときは、会社選びがとても大切です。
古い家は、床下、壁の中、配管、天井裏の雨漏りなど見た目だけでは分からない傷みが隠れていることがあります。
工事を始めてから、こうした傷みが見つかることもあります。
一方で、古い家には、今の家には少ない魅力もあります。
- 太い梁
- 味わいのある柱
- 昔の扉やガラス戸
- 落ち着いた和室
- 広い土間
古民家や古い家のリフォームでは、悪いところを直すだけでなく、良いところをどう活かすかも大切です。
この記事では、古い家のリフォームで会社を選ぶときに確認したいポイントを説明します。
古い家のリフォームは見えない部分に注意
古い家のリフォームでは、見えている部分だけで判断しないことが大切です。
壁紙の張り替え、床をきれいに、水まわりを新しくする。
こうした工事でも、中を開けてみると、下地が傷んでいることがあります。たとえば、
- 床下の腐食
- 壁の中の傷み
- 雨漏りの跡
- 水道配管や電気配線の劣化
- シロアリ被害
- 増改築の跡
などです。古い家に慣れている会社は、こうした可能性を考えながらリフォームを進めます。
古民家では「古さを活かす」視点も大切です
古民家や築年数の古い家では、すべてを新しくすればよいとは限りません。
古い梁や柱、建具などは、家の雰囲気をつくる大切な要素です。
ただ傷んでいるからといって、何でも新しく交換してしまうと、その家らしさが失われることがあります。
一方で、傷みが進んでいる部分や、安全性に関わる部分は、きちんと直す必要があります。大切なのは、
- 残す部分
- 直す部分
- 新しくする部分
を見極めることです。古民家に強い工事店は、古さを活かしながら、暮らしやすさも考えて提案してくれます。
確認①古い家や古民家のリフォーム実績があるか
まず確認したいのは、古い家や古民家リフォームの実績です。リフォーム会社には、それぞれ得意分野があります。
マンションが得意な会社もあれば、水まわりが得意、リノベーションが得意な会社もあります。
古い家のリフォームでは「自分の家に近い実績があるか?」を確認しましょう。たとえば、
- 古民家リフォーム
- 築40年以上の家を減築・増築
- スケルトンリフォーム
- 耐震や断熱工事
- 古い梁や柱を活かした工事
このような実績があると、判断しやすくなります。
確認②残す部分と直す部分を見極められるか
古い家のリフォームでは、残す部分と直す部分の見極めが大切です。
たとえば、古い柱や梁は、家の雰囲気を残す大切な部分になることがあります。
一方で、床下の腐食や雨漏り跡などは、きちんと補修しなければなりません。
見た目だけで判断するのではなく、安全性、暮らしやすさ、家の雰囲気をあわせて考える必要があります。
質問するときは、こう聞いてみましょう。
- 残せる部分はありますか?
- 交換した方がよい部分はどこですか?
- 古い梁や柱を活かせますか?
- 安全面で注意すべきところはありますか?
古さを活かす提案ができるかは、古民家リフォームで大切なポイントです。
確認③床下や壁の中の傷みを説明できるか
古い家では、床下や壁の中に傷みが隠れていることがあります。
工事前には見えない部分もあるため、すべてを完全に判断することは難しい場合があります。
ただし、古い家に慣れている会社は、傷みが出やすい場所を説明してくれます。
質問するときは、こう聞いてみましょう。
- 床下や壁の中に傷みがある可能性はありますか?
- 工事中に傷みが見つかった場合はどうなりますか?
- 写真などで説明してもらえますか?
- 補修が必要な場合は、事前に相談がありますか?
見えない部分の説明があるかは、会社選びの大切なポイントです。
確認④追加費用が出る可能性を事前に話してくれるか
古い家のリフォームでは、追加費用が出る可能性があります。たとえば、
- 床をはがしたら下地が傷んでいた。
- 壁を開けたら柱や下地に傷みがあった。
- 配管の交換が必要だった。
このような場合、予定していなかった補修費が必要になることがあります。
大切なのは、追加費用が出ること自体ではありません。どんな場合に出るのかを、契約前に説明してくれるかです。
質問するときは、こう聞いてみましょう。
- 追加費用が出る可能性はありますか?
- 出るとしたら、どんな場合ですか?
- 金額が変わる前に説明してもらえますか?
- こちらの同意なく工事を進めませんか?
追加費用は、一方的に決めるものではありません。納得してから進めることが大切です。
確認⑤配管・電気・雨漏り跡まで確認してくれるか
古い家では、設備や構造の状態も確認が必要です。特に注意したいのは、
- 古い配管
- 電気配線
- 雨漏り跡
- 白アリの被害
- 床や壁のゆがみ
- 屋根や外壁の傷み
などです。見た目だけきれいにしても、原因が残っていると、あとから不具合につながることがあります。
古い家に慣れている会社は、表面の仕上げだけでなく、傷みの原因や再発の可能性も見ます。
契約前に、どこまで確認してくれるかを聞いておきましょう。
確認⑥必要な補修を見積りに入れているか
古い家のリフォームでは、見積りの中身も大切です。安く見える見積りでも、必要な補修が入っていない場合があります。たとえば、
- 下地補修
- 配管交換
- 電気工事
- 雨漏り補修
- 処分費
- 養生費
- 追加になりやすい工事
こうした内容が、見積りに含まれているか確認しましょう。
「一式」と書かれている場合は、中身を説明してもらうことが大切です。見積りの見方は、こちらでも説明しています。
確認⑦古い家の現場管理に慣れているか
古い家のリフォームでは、工事中の判断が大切になることがあります。
解体してから、傷みが見つかる。予定していた工事方法では、うまく納まらない。残す予定だった部分に、補修が必要になる。
こうしたときに「誰が現場を見て、誰が説明してくれるのか?」ここを確認しておきましょう。
質問するときは、こう聞いてみてください。
- 現場を管理するのは誰ですか?
- 工事中に傷みが見つかった場合、誰が説明しますか?
- 残す部分に問題があった場合、相談してもらえますか?
- 工事後の相談先はどこですか?
現場での判断と説明がしっかりしている会社なら、安心してお任せできます。
安さだけで判断しないことも大切
古い家のリフォームでは、安さだけで判断しないことが大切です。
もちろん、費用を抑えることは大事ですが、見えない傷みへの対応や、必要な補修を見込んでおく必要があります。最初は安い見積りでも、あとから補修費が増えることがあります。
反対に、少し高い見積りでも、古い部分を活かす手間や補修工事が含まれている場合もあります。
大切なのは金額だけでなく、長く快適に住める工事見積りになっているか?です。
私たちが古い家のリフォームで確認していること
優良工事店ネットワークでは、古い家のリフォーム経験や知識も確認しています。
見ているのは、きれいに仕上げる力だけではありません。
たとえば、
- 古い家や古民家の実績があるか
- 残す部分と直す部分を見極められるか
- 傷みが出やすい場所を説明できるか
- 追加費用の可能性を事前に話せるか
- 必要な補修を見積りに入れているか
- 工事中に傷みが見つかったとき対応できるか
- 工事後まで責任を持てるか
こうした点を確認しています。
古民家に強い工事店もあれば、水まわりリフォームだけが得意な会社もあります。会社選びでは、自分に合ったリフォーム経験があるかを見極めることが大切です。
まとめ|古い家に慣れた会社を確認する
古い家のリフォームでは、見えない部分の傷みに注意が必要です。同時に、古い家ならではの良さを活かす視点も大切です。
確認したいのは、次の7つです。
- 古い家や古民家のリフォーム実績があるか
- 残す部分と直す部分を見極められるか
- 床下や壁の中の傷みを説明できるか
- 追加費用が出る可能性を事前に話してくれるか
- 配管・電気・雨漏り跡まで確認してくれるか
- 必要な補修を見積りに入れているか
- 古い家の現場管理に慣れているか
建設業許可・自社施工・見積り・保証の【4つの基準】をあわせて見ると、会社を判断しやすくなります。
会社選びで大切なことを順番に知りたい方は、こちらをご覧ください。
会社選びで迷う方へ
古い家のリフォームは、自分だけでは判断しにくいことがあります。
「この家はどこまで直せばいいのかな」
「古民家に慣れた工事店がいいのかな」
「古い梁や柱を活かせるのかな」
「あとから追加費用が出ないかな」
そう感じたときは、第三者の立場でご相談をお受けしています。
電話でも、WEBでも、お名前なしでもご相談いただけます。
※営業の電話はありません。
リフォームで失敗しないための知識は「青本・赤本」にまとめています。
※NHKでも紹介された冊子です
※累計100万部発行
関連する注意点は、リフォームお役立ちトピックスでも確認できます。