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執筆:二級建築士 安藤勉
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家族が多かった頃は、たくさんの靴を入れられる大きな下駄箱が必要だったかもしれません。
子どもが独立して夫婦2人になると、靴の数が減り、大きな玄関収納に空きが目立つことがあります。
「収納は大きいほうが安心」と、そのまま使い続けるのも一つの方法です。
一方で、使っていない収納を小さくすれば、玄関を広くしたり、ベンチや手すりを設けたりできます。
50代・60代からは、収納量だけでなく「これから玄関に何を置くのか」を基準に見直してみましょう。
靴が減ったのに大きな収納は必要?
子どもが独立すると、学校用品や部活動用品と一緒に、靴も減っていきます。
以前は必要だった収納量が、現在の暮らしには合わなくなることがあります。
ただし、靴が少ないからといって、すぐに下駄箱を撤去する必要はありません。
季節の靴、長靴、冠婚葬祭用の靴、スリッパなども収納します。
傘や掃除用品、防災用品などを玄関に置いている家庭もあります。
まず、現在の玄関収納に何を入れているか整理してみましょう。
大きな玄関収納を残すメリット
靴以外の物も収納できる
玄関収納は、靴だけを入れる場所ではありません。
傘や長靴、帽子、掃除用品、防災用品など、玄関にあると便利な物もあります。
収納に余裕があれば、後から物が増えたときにも対応できます。
「今は空いている」という理由だけで、すべて撤去する必要はありません。
将来の収納にも使える
趣味や生活スタイルが変われば、玄関に置く物が増える可能性もあります。
来客用のスリッパや子ども・孫の靴など、以前とは違う使い方をすることもあります。
収納を残しておくことで、新しい収納家具を置かずに済む場合もあります。
玄関収納を小さくするメリット
玄関を広くできる
大きな下駄箱を小さくすれば、その分だけ玄関の床や通路を広げられます。
靴を脱ぎ履きする場所に余裕ができれば、出入りもしやすくなります。
玄関を狭く感じるようになったなら、収納の大きさを見直す価値があります。
ベンチや手すりを設置できる
収納を小さくした場所に、ベンチを設ける方法があります。
座って靴を履けるため、立ったまま靴を履くのが大変になったときにも役立ちます。
壁に手すりを取り付けるスペースを確保することもできます。
掃除しやすくなる
玄関収納が大きいと、収納の周囲や床に砂やホコリがたまりやすくなります。
収納を小さくして床を広げれば、掃除機やモップを動かしやすくなります。
下駄箱は全部撤去しなくてもいい
玄関収納のリフォームでは、全部撤去する必要はありません。
例えば、収納の一部だけを取り外し、残った部分を活用する方法があります。
下部をなくしてベンチにしたり、一部をオープン棚に変更したりすることもできます。
「大きすぎる」と感じても、必要な部分までなくす必要はありません。
現在の収納を活かしながら、使っていない部分だけ変更する方法もあります。
シューズクロークも見直してみる
大型のシューズクロークがある家庭でも、靴が減った後は使い方が変わることがあります。
靴だけを収納しているなら、余ったスペースを別の用途に使えるかもしれません。
例えば、掃除用品や外出用品の収納にしたり、コート掛けを設けたりする方法があります。
ただし、シューズクロークを小さくすると、将来の収納量が不足する可能性もあります。
靴以外に何を収納しているかも含めて判断しましょう。
玄関収納に何を残すか決める
収納をリフォームするなら、先に入れる物を整理します。
例えば、
- 普段履く靴
- 季節の靴
- 長靴
- 傘
- スリッパ
- 掃除用品
- 帽子や外出用品
- 防災用品
などです。
収納する物が決まれば、必要な棚の数や高さも見えてきます。
「空いているから減らす」ではなく、「必要な物を収納できる大きさにする」と考えると、過不足を抑えやすくなります。
収納を減らした場所はどう使う?
大きな下駄箱を撤去するなら、空いたスペースの使い方も決めておきましょう。
| 活用方法 | 向いているケース |
|---|---|
| ベンチ | 座って靴を履きたい |
| 手すり | 立ち座りを支えたい |
| コート掛け | 外出着を玄関に置きたい |
| 小さな収納 | 掃除用品などを残したい |
| 通路スペース | 玄関を広くしたい |
せっかく収納を減らしても、後から家具を置いて狭くしてしまえば意味がありません。
リフォーム前に、空いた場所をどう使うかまで決めておくとよいでしょう。
玄関収納を作り替えるときの注意点
収納を新しくする場合は、容量だけでなく扉の開閉や高さも確認します。
高い位置にしか収納できないと、将来取り出しにくくなる可能性があります。
また、扉を開けたときに玄関の出入りを邪魔しないかも確認が必要です。
玄関は、靴を履く人と出入りする人が同時に動く場所です。
収納だけでなく、玄関全体の動きまで考えて配置しましょう。
50代・60代からは「10年後の玄関」で考える
今は立ったまま靴を履けても、10年後には座って履きたいと思うかもしれません。
そのとき、大きな下駄箱を少し小さくしてベンチを置いておけば、使い方を変えやすくなります。
一方、収納を減らしすぎると、後から物が増えたときに困ります。
「今の靴の数」だけで決めず、これから玄関で使う物や動き方まで見据えて選びましょう。
玄関収納を残す?減らす?判断ポイント
| 確認すること | 判断の目安 |
| 靴の数 | 現在と将来の必要量を確認 |
| 靴以外の物 | 傘・長靴・掃除用品なども含める |
| 玄関の広さ | 狭く感じるなら収納縮小を検討 |
| 脱ぎ履き | ベンチや手すりが必要か考える |
| 収納の高さ | 将来も取り出しやすいか |
| 将来の来客 | 子どもや孫の靴も想定 |
| 空いた場所 | 何に使うかを決めておく |
まとめ
子どもが独立して靴が減ったからといって、大きな玄関収納を撤去する必要はありません。
傘や長靴、掃除用品、防災用品など、靴以外にも玄関に置く物はあります。
一方、収納をほとんど使っていないなら、一部を減らして玄関を広くする方法もあります。
空いた場所をベンチや手すりに使えば、これからの暮らしに合わせた玄関へ変えられます。
50代・60代からの玄関収納は、「どれだけ収納できるか」だけでなく、「これから何を置き、どう使うか」から決めることがポイントです。
FAQ
玄関収納は大きいほうがいいですか?
必ずしも大きいほうがよいとは限りません。靴だけでなく、傘や長靴、掃除用品などをどれだけ収納するかで必要な大きさは変わります。
靴が減ったら下駄箱を小さくしてもいいですか?
現在ほとんど使っていないなら、収納を小さくして玄関を広げる方法があります。ただし、靴以外に収納している物も確認してから決めましょう。
下駄箱や玄関収納は一部だけリフォームできますか?
できます。収納の一部を撤去したり、棚や扉を変更したりする方法があります。すべて取り替えるのではなく、使っていない部分だけ見直すことも可能です。
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