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執筆:二級建築士 安藤勉
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昔は家に固定電話があり、電話を置くためのスペースも必要でした。
リビングの壁際や廊下に電話台があり、その周辺に電話帳やメモを置いていた家庭も多いでしょう。
しかし、スマートフォンが普及した今では、固定電話をほとんど使わない家庭もあります。
電話台だけが残り、物置のようになっているなら、そろそろ使い方を変える時期かもしれません。
リフォームをするなら、昔の間取りをそのまま残すのではなく、現在の生活に合った使い方を考えてみましょう。
固定電話を使わないなら電話台はどうする?
電話台を使わなくなったからといって、必ず撤去する必要はありません。
現在の生活に必要な場所へ変える方法があります。
例えば、次のような使い方です。
| 活用方法 | こんな家庭におすすめ |
|---|---|
| 収納 | 小物や書類をまとめたい |
| 充電コーナー | スマホやタブレットを置きたい |
| Wi-Fi置き場 | ルーターや配線を整理したい |
| 飾り棚 | 写真や花を飾りたい |
| 家事スペース | 書類整理などに使いたい |
| 掃除用品置き場 | 掃除機などを収納したい |
| 撤去 | 物を置かず空間を広げたい |
「何かを置く場所」にするだけでなく、何も置かないという選択肢もあります。
電話台を収納に変える
電話台の下に空間があるなら、収納として活用できます。
扉や引き出しを付ければ、文房具や書類、日用品などの置き場所になります。
ただし、収納を増やす前に「何を入れるのか」を決めておきましょう。
入れる物が決まっていないと、使わない物をため込む場所になってしまいます。
スマホの充電場所にする
固定電話は使わなくなっても、スマートフォンやタブレットなど、充電が必要な機器は増えています。
そこで、電話台を充電コーナーに変える方法があります。
家族がそれぞれ別の場所で充電しているなら、電源を一か所にまとめることでコード類も整理しやすくなります。
近くにコンセントがあるなら、その位置を活かせる場合もあります。
コンセントが足りない場合は、増設や移設が可能かリフォーム会社に相談してみましょう。
Wi-Fiルーターの置き場所にする
昔の電話台周辺には、電話線やコンセントが集まっていることがあります。
そのため、Wi-Fiルーターや通信機器の置き場所として使いやすい場合があります。
ただし、ルーターを収納の中に入れる場合は、熱がこもらないよう注意が必要です。
配線を隠すことだけを優先せず、通信状態も確認しておきましょう。
玄関近くなら「鍵・バッグ置き場」に
電話台が玄関の近くにあるなら、外出時に使う物の置き場所に変える方法もあります。
鍵、バッグ、帽子などをまとめておけば、出かけるときに探す手間を減らせます。
将来的には、靴を履くときの腰掛けとして使えるよう、ベンチに変更する方法もあります。
ただし、玄関や廊下は通路幅が重要です。
収納や家具を増やすことで歩きにくくなるなら、無理に活用しない方がよいでしょう。
電話台そのものを撤去する
電話台が大きく、使い道もないなら、撤去する方法もあります。
壁付けのカウンターや造り付け収納を取り外せば、その分だけ空間を広くできることがあります。
リビングなら家具を置きやすくなり、廊下なら通りやすくなる可能性があります。
ただし、撤去すると壁紙や床に跡が残ることがあります。
電話線やコンセントが残る場合もあるため、壁や床の補修まで含めて工事内容を確認しましょう。
電話線やモジュラージャックは撤去する?
固定電話を使わなくなっても、電話線やモジュラージャックを必ず撤去する必要はありません。
将来、固定電話を使う可能性があるなら残しておく方法もあります。
一方、今後も使う予定がなく、壁面の見た目が気になるなら、リフォームの際に配線や差込口を整理することもできます。
「使わないから全部撤去」ではなく、将来使う可能性まで考えて判断しましょう。
「何も置かない」方がいい場合もある
電話台をなくした後、空いた場所に新しい収納を作る必要はありません。
例えば廊下なら、物を置かないことで通りやすくなります。
リビングでも、家具を減らした方が掃除しやすくなることがあります。
特にこれから家の中での移動に負担を感じるようになることを考えると、空間を残すことにも意味があります。
空いた場所を「何に使うか」だけでなく、「空けておくと何が便利になるか」も見てみましょう。
昔の間取りを全部変える必要はない
50代・60代になると、家族構成や生活スタイルが変わります。
子どもが独立すると、使わなくなる部屋や収納が出てくることもあります。
固定電話のスペースも、その一つです。
だからといって、大規模な間取り変更をする必要はありません。
電話台を撤去する、収納に変える、充電場所にするなど、一部分だけを見直す方法もあります。
小さな変更でも、今の生活に合わない場所を減らせます。
10年後に必要な場所か考える
リフォームするなら、「今使うか」だけで決めないこともポイントです。
10年後には、家電や通信機器の使い方がさらに変わっているかもしれません。
収納が必要になる可能性もあれば、物を減らして広い空間を確保したい場合もあります。
「昔から電話台があるから残す」のではなく、「これから何のために使う場所なのか」という視点で決めましょう。
電話台の見直し方
| 現在の状態 | 選択肢 |
| 電話台が物置になっている | 収納へ変更 |
| スマホの充電場所がない | 充電コーナーにする |
| ルーターが床にある | 通信機器置き場にする |
| 玄関近くにある | 鍵・バッグ置き場にする |
| 廊下が狭い | 電話台を撤去する |
| 使い道がない | 何も置かず空間を残す |
まとめ
固定電話を使わなくなると、電話台や電話コーナーも役割を失います。
そのまま物置にするのではなく、収納や充電場所、Wi-Fiルーターの置き場所などに変えることができます。
もちろん、使い道がなければ撤去して、空間を広げる方法もあります。
大切なのは、空いた場所を無理に埋めないことです。
今の暮らしに必要な場所なのか、10年後にも使うのかを考えて、残す・変える・なくすを選びましょう。
昔の間取りをそのまま使い続けるのではなく、現在の生活に合わせて少しずつ変えていくことも、これからの住まいづくりの一つです。
FAQ
固定電話を使わなくなったら電話台は撤去した方がいいですか?
必ずしも撤去する必要はありません。収納やスマートフォンの充電場所などに活用できます。廊下などで邪魔になっているなら、撤去して空間を広げる方法もあります。
電話台を撤去すると電話線もなくせますか?
撤去できる場合がありますが、配線の状態によって工事方法は異なります。今後使う可能性があるなら、配線だけ残しておく方法もあります。
昔の家の使わないスペースはリフォームできますか?
できます。電話台だけでなく、使わなくなった収納や家具置き場なども、現在の生活に合わせて変更できる場合があります。
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