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執筆:二級建築士 安藤勉
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「昔は足りていたのに、最近コンセントが足りない」と感じることはありませんか?
スマートフォンやタブレット、コードレス掃除機、電気ケトルなど、以前より家電を使う場所が増えています。
さらに、子どもの独立や夫婦2人暮らしへの変化によって、家電の「使う場所」も変わります。
リフォームをするなら、今あるコンセントの数だけでなく、これからの家電の使い方まで考えて配置を見直してみましょう。
50代からコンセントが足りなくなるのはなぜ?
コンセント不足は、家電が増えたことだけが原因ではありません。
家具の配置が変わったり、充電する家電が増えたりすることでも不便を感じます。
例えば、コードレス掃除機は収納場所で充電できると便利です。
スマートフォンを寝室で充電するなら、ベッドの近くに電源が欲しくなります。
つまり、「コンセントを何個増やすか」より「どこで家電を使うか」を考えることが重要です。
コンセントを増やしたい場所①キッチン
キッチンは家電が集中する場所です。
冷蔵庫や電子レンジのほか、炊飯器、トースター、電気ケトル、コーヒーメーカーなどもあります。
夫婦2人になっても、調理家電がすべて減るとは限りません。
むしろ、少量調理できる家電や電気調理器を使うようになることもあります。
キッチンリフォームでは、家電をどこに置くのか決めてからコンセントの位置を考えましょう。
消費電力の大きな家電では、一般のコンセントとは別に専用回路が必要になる場合もあります。
コンセントを増やしたい場所②寝室
寝室では、ベッドの近くにコンセントがあると便利です。
スマートフォンの充電だけでなく、照明や電気毛布などを使うこともあります。
ベッドから離れた場所にあると、充電コードが床を這う原因にもなります。
ベッドを置いた状態で、左右どちらからでも使いやすい位置を考えておきましょう。
将来ベッドを買い替える可能性もあるため、家具に隠れにくい場所を選ぶこともポイントです。
コンセントを増やしたい場所③リビング
リビングでは、テレビ周辺だけに電源が必要とは限りません。
スマートフォン、タブレット、空気清浄機、扇風機、掃除機などにも使います。
ソファや椅子を置くなら、座ったまま充電できる場所も候補になります。
家具の配置を変える可能性があるなら、一か所に集中させすぎないことも考えておきたいところです。
コンセントを増やしたい場所④洗面所
洗面所では、ドライヤー、電動歯ブラシ、電気シェーバー、美容家電などを使うことがあります。
洗面台の周辺だけでなく、収納の中に充電用のコンセントがあると便利な場合もあります。
ただし、水がかかる可能性がある場所では、安全性を考えた配置が必要です。
設備や位置については、リフォーム会社に相談しましょう。
コンセントを増やしたい場所⑤掃除機の収納
見落としやすいのが、コードレス掃除機の収納場所です。
収納したまま充電できれば、毎回コンセントを探す必要がありません。
玄関収納や廊下収納などに掃除機をしまうなら、収納場所そのものに電源を設ける方法もあります。
「掃除機をどこにしまうか」を決めてから、コンセントの位置を考えると失敗しにくくなります。
コンセントを増やすだけでなく「移動」も選択肢
コンセントが足りないと思っていても、実は家具に隠れて使えなくなっているケースがあります。
その場合は、新しく増設するのではなく、使いやすい場所へ移設する方法もあります。
家具を置いた状態でコンセントが隠れないか、コードが通路を横切らないかを確認してみましょう。
「増やす」「移動する」「差込口を増やす」のどれが合うかを考えることが大切です。
延長コードが多い場所は見直し候補
現在、延長コードや電源タップを使っている場所は、コンセントの配置を見直す候補です。
ただし、延長コードを使っているからといって、必ず増設が必要とは限りません。
家電の配置を変えるだけで解決することもあります。
また、電源タップには使用できる電力の上限があります。容量を超えた使い方や、コードを束ねたままの使用は避けましょう。
コンセント増設の費用はどれくらい?
コンセントの増設費用は、配線方法や壁の状態によって変わります。
既存の配線から分岐できる場合は比較的安く済むことがありますが、配線距離が長い場合や壁の中を通す工事では費用が上がることがあります。
2026年の掲載例では、1か所あたり5,000円~16,000円程度という相場もありますが、工事条件による差が大きいため、あくまで目安として考えましょう。
エアコンやIHなど消費電力の大きな機器では、専用回路の新設が必要になる場合もあります。
50代・60代なら「10年後」も考える
50代からリフォームするなら、今の家電だけで判断しないこともポイントです。
子どもが独立すれば、使わなくなる家電もあるでしょう。
一方で、コードレス家電や充電式の機器が増える可能性もあります。
掃除機をしまう場所、スマートフォンを充電する場所、寝室やリビングで使う家電など、これからの暮らしを想像してみましょう。
「今必要か」だけでなく、「10年後もここで電源を使うか」と考えると、コンセントの配置を決めやすくなります。
コンセントを増やす場所の判断表
| 場所 | 見直したいポイント |
|---|---|
| キッチン | 調理家電をどこに置くか |
| 寝室 | ベッドから充電しやすいか |
| リビング | ソファから使いやすいか |
| 洗面所 | 充電・美容家電を使うか |
| 収納 | コードレス家電を充電するか |
| 玄関 | 掃除機などを使うか |
| 廊下 | 掃除や季節家電で使うか |
まとめ
コンセントは「足りないから増やす」だけではありません。
家電をどこで使うのか、どこに収納するのかによって、必要な位置は変わります。
50代・60代からのリフォームでは、今使っている家電だけでなく、これからの暮らしも含めて考えてみましょう。
延長コードが多い場所や、充電する家電が集まっている場所は特に見直したいポイントです。
家具と家電の配置を決めてからコンセントの位置を考えると、「増やしたのに使いにくい」という失敗を防ぎやすくなります。
FAQ
コンセントはリフォームで増やせますか?
増設できるケースは多いですが、壁の中の配線や構造によって工事方法は変わります。現地の状況を確認してもらいましょう。
コンセントは何個くらい増やせばいいですか?
一律に個数を決めるより、家電を使う場所から考えるのがおすすめです。現在、延長コードを使っている場所も確認してみましょう。
コンセント増設はどこに頼めばいいですか?
配線を伴うコンセント増設は、電気工事士の資格が必要な工事です。リフォーム会社や電気工事店など、必要な資格を持つ業者に相談しましょう。
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