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引き戸を開き戸に変えられる?

【この記事は約3分で読めます】
執筆:二級建築士 安藤勉
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引き戸は、住宅の条件が合えば開き戸に変更できます。

現在の引き戸を撤去して、開き戸用のドア枠と扉を取り付ける方法が一般的です。

既存の開口部をそのまま利用できる場合もありますが、必ずしも扉を交換するだけで済むとは限りません。

特に確認したいのが、開き戸を開くためのスペースです。

引き戸では問題にならなかった場所に、家具や壁があると、開き戸に変更したことで使いにくくなることがあります。

この記事では、引き戸を開き戸に変える方法と、工事前に確認したいポイントを解説します。

私たちは20年以上、全国のリフォーム会社の調査や、お客様からのご相談を受けてきました。その経験をもとに、この記事では、引き戸を開き戸に変える方法を分かりやすく解説します。

引き戸は開き戸に変えられる?

引き戸から開き戸への変更は、条件が合えば可能です。

一般的には、引き戸とレールなどを撤去し、既存の開口部に開き戸用のドア枠を設置します。

ただし、引き戸の種類や壁のつくりによって、必要な工事は変わります。

壁を大きく壊さず変更できる場合

現在の引き戸の開口部と、設置したい開き戸のサイズが合えば、壁を大きく壊さずに変更できる場合があります。

既存の開口部を利用して、ドア枠や扉を取り付ける方法です。

この場合、大掛かりな間取り変更をせずに済む可能性があります。

ただし、既存の枠をそのまま利用できるとは限りません。

開口部の大きさや壁の状態、床の仕上げなどを確認してから判断します。

壁の工事が必要になる場合

引き戸の開口部が大きすぎる場合や、開き戸を取り付ける位置が合わない場合は、壁の一部をつくり直すことがあります。

例えば、引き戸が2枚で開くタイプから、1枚の開き戸に変更するケースです。

開口部の幅を調整したり、不要になった部分を壁に戻したりする工事が必要になることがあります。

そのため、「引き戸から開き戸なら簡単」とは限りません。

開き戸に変えるとき確認したい5つのこと

1.扉を開くスペースがあるか

最も重要なのが、開き戸を開くためのスペースです。

引き戸は横に動くため、扉の前に家具があっても開閉できます。

一方、開き戸は扉が前後に動きます。

そのため、扉が動く範囲に家具や収納、壁などがないか確認する必要があります。

現在の家具配置のままでは、開き戸にできない場合もあります。

2.扉をどちら側に開くか

開き戸では、扉を内側に開くのか、外側に開くのかを決めます。

例えば、廊下側へ開くと、廊下を通る人の邪魔になる可能性があります。

部屋側へ開く場合は、家具などと干渉することがあります。

「開けばよい」ではなく、普段の動線を考えて開く方向を決めることが大切です。

3.開口部の大きさが合っているか

現在の引き戸の開口部と、設置する開き戸のサイズが合わない場合があります。

その場合は、開口部を小さくしたり、反対に広げたりする工事が必要になることがあります。

開口部を変更する場合は、壁の構造も確認する必要があります。

4.床やレールの跡をどうするか

引き戸には、床にレールが付いているタイプがあります。

開き戸に変更すると、使わなくなったレールを撤去することになります。

その跡をどう仕上げるかも確認しておきましょう。

床材によっては、部分的に補修した跡が目立つことがあります。

5.家具の配置が変わらないか

開き戸に変更すると、扉の開閉スペースが必要になります。

そのため、現在置いている家具を移動しなければならない場合があります。

特に、収納家具や洗面台などが扉の近くにある場合は注意が必要です。

引き戸から開き戸に変えるメリット

引き戸から開き戸に変えることで、使いやすくなるケースもあります。

例えば、引き戸を横に動かすための壁面を家具や収納に使いたい場合です。

引き戸では扉を動かす場所が必要ですが、開き戸なら壁面を収納などに利用できることがあります。

また、開き戸のほうが好みのデザインを選びやすいと感じる人もいます。

ただし、住宅によってメリットは異なります。

「開き戸のほうが使いやすい」と一概には言えません。

開き戸にすると不便になることもある

引き戸から開き戸に変更する前に、デメリットも考えておきましょう。

開き戸は、扉を開くためのスペースが必要です。

そのため、廊下や部屋が狭い住宅では、通行の邪魔になることがあります。

また、扉を開けたときに家具とぶつかる可能性もあります。

特に将来的に家具を増やしたり、室内の使い方を変えたりする予定がある場合は注意が必要です。

「今は開けられる」だけでなく、これからの生活でも使いやすいかを考えましょう。

引き戸を開き戸に変えたい理由を整理する

開き戸への変更を考えたときは、まず「なぜ変えたいのか」を整理してみましょう。

例えば、

・引き戸の横の壁を収納に使いたい
・引き戸のデザインを変えたい
・引き戸の開閉がしにくい
・引き戸のレールをなくしたい
・部屋の使い方を変えたい

など、理由によって適した方法が変わります。

「開き戸にすること」が目的ではなく、「今の不便を解消すること」が目的だからです。

場合によっては、引き戸を交換したり、レールを見直したりするだけで解決できることもあります。

開き戸への変更は現地確認が大切

引き戸から開き戸への変更は、現在のドアだけを見て判断することはできません。

開口部の幅や高さ、壁の状態、床の仕上げ、扉を開く方向などを確認する必要があります。

特に壁を変更する場合は、柱や筋交いなどの構造も確認が必要です。

また、洗面所やトイレなどでは、扉の開く方向が使いやすさに大きく影響します。

図面だけで決めず、実際に扉を開閉する動きを確認してもらいましょう。

✓ 会社選びで大切なこと

実際にリフォームを進めるときは、どの会社に依頼するかも大切です。

会社選びでまず確認したい4つのポイントをまとめています。

まとめ

引き戸は、条件が合えば開き戸に変更できます。

既存の開口部を利用して、壁を大きく壊さずに変更できる場合もあります。

一方で、開口部の大きさが合わない場合や、壁を調整する必要がある場合は、追加の工事が必要になります。

特に注意したいのは、開き戸を開くためのスペースです。

引き戸から開き戸に変えると、家具の配置や廊下の通りやすさが変わることがあります。

まずは「開き戸にできるか」だけでなく、「どちらに開くと暮らしやすいか」まで考えましょう。

現在の引き戸に不満がある場合は、開き戸への変更だけを前提にせず、今の不便を解決できる別の方法も含めて検討することが大切です。

リフォーム会社に相談するときは、扉だけでなく、家具や人の動線まで確認して提案してもらいましょう。

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