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執筆:二級建築士 安藤勉
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リフォームの見積書を見ると、「一式」と書かれていることがあります。たとえば、「浴室工事一式」「内装工事一式」「補修工事一式」というような書き方です。
一式と書いてあると、何が含まれているのか分かりにくく、不安になる方もいると思います。
ただし、「一式」と書いてあること自体がすべて悪いわけではありません。大切なのは、その中に何が含まれているかを説明してもらえるかです。
この記事では、リフォーム見積りの「一式」で契約前に確認したいポイントを説明します。
「一式」と書いてあること自体は悪くありません
見積書に「一式」と書かれることは、リフォームでは珍しくありません。
工事によっては、細かく分けにくいものもあります。たとえば、小さな補修工事や、現場の状況に合わせて進める工事では、一式と表記されることがあります。
そのため、一式と書いてあるだけで、すぐに悪い会社と判断する必要はありません。ただし、中身が分からないまま契約するのは避けた方が安心です。
注意したいのは一式の中身が分からないこと
注意したいのは、一式の中に何が含まれているか分からないまま契約することです。
たとえば、どこまで工事するのか、どんな材料を使うのか、処分費は含まれているのか、追加費用が出る可能性はあるのか、保証の対象になるのか。こうした点が分からないと、あとから業者との間で食い違いになることがあります。
「一式」という書き方自体が問題なのではありません。その中に何が含まれているかを、きちんと説明してもらえるかが大切です。
確認① 何が含まれているか
まず確認したいのは、一式の中に何が含まれているかです。リフォーム会社に質問するときは、以下のように聞いてみましょう。
- この一式には何が含まれますか?
- 工事の範囲はどこまでですか?
- 材料費と工事費は両方とも含まれていますか?
- 処分費や養生費は入っていますか?
説明を聞くことで、見積りの内容がグッと分かりやすくなります。見積書は金額だけを見るものではありません。「何にいくらかかっているのか」を確認するための重要な書類です。
確認② 何が含まれていないか
次に大切なのは、含まれていない費用を確認することです。見積りに書かれていない費用が、あとから必要になる場合があります。
たとえば、追加の補修費、処分費、駐車場代、仮設工事費、設備変更の費用、工事範囲外の作業などが挙げられます。契約前に、次のように聞いておきましょう。
- この見積りに含まれない費用はありますか?
- あとから別に必要になる費用はありますか?
- 追加になりやすい工事はありますか?
含まれない費用を事前に確認しておくことで、あとからの不安やトラブルを減らすことができます。
確認③ 追加費用が出る可能性があるか
リフォームでは、工事を始めてから初めて内部の状況が分かることがあります。たとえば、壁の中や床下の見えない部分の傷みなどです。
見えない部分に傷みがあった場合、追加費用が必要になることもあります。そのため、追加費用が出る可能性を契約前に必ず確認しておきましょう。質問するときは、こう聞いてみてください。
- 追加費用が出る場合はありますか?
- 出る場合は事前に説明してもらえますか?
- こちらの同意なく勝手に工事を進めませんか?
追加費用は、業者が一方的に決めるものではありません。しっかりと説明を聞き、納得してから進めることが大切です。
確認④ 単価や数量を説明してもらえるか
一式の見積りでも、必要に応じて単価や数量を説明してもらえるか確認しましょう。単価とは「ひとつあたり」または「1㎡あたり」の金額です。数量とは、どれくらい工事するかを表す数字です。
すべてを細かく計算する必要はありませんが、聞いたときに分かりやすく説明してもらえるかは重要です。質問するときは、こう聞いてみましょう。
- 数量はどのくらいですか?
- 単価の目安はありますか?
- なぜこの金額になるのですか?
真摯に分かりやすく説明してくれる会社であれば、契約前の安心につながります。見積りの正しい見方については、以下の記事でも詳しく解説しています。
私たちが見積書で確認していること
優良工事店ネットワークでは、見積書の内容を厳しくチェックしています。たとえば、
- 一式が多すぎないか
- 一式の中身を説明できるか
- 単価や数量が分かりやすいか
- 工事内容がお客様に伝わる書き方か
- あとから追加になりそうな部分がないか
こうした点を確認しています。
見積書には、その会社の誠実さが表われます。お客様に分かりやすく説明しようとしているか、必要な工事をきちんと書いているか、そこまで見極めることが大切です。
建設業許可・自社施工・見積り・保証の【4つの基準】をあわせて見ると、会社を判断しやすくなります。
会社選びで大切なことを順番に知りたい方は、こちらをご覧ください。
まとめ|一式は中身を確認してから判断する
リフォーム見積りの「一式」は、書いてあること自体が悪いわけではありません。ただし、一式の中身が分からないまま契約するのは注意が必要です。必ず確認したいのは、次の4つです。
- 何が含まれているか
- 何が含まれていないか
- 追加費用が出る可能性があるか
- 単価や数量を説明してもらえるか
大切なのは「一式」という言葉そのものではなく、その中身を分かりやすく説明してもらえるかどうかです。分からない点は放置せず、契約前にしっかり確認しましょう。
見積りで不安な方へ
見積書に一式が多いと、専門知識がないご自身だけでは判断しにくいことがあります。
「この一式には何が含まれているのかな」
「あとから追加費用が出ないかな」
「この見積りで契約して本当に大丈夫かな」
そう感じたときは、第三者の立場でご相談をお受けしています。
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