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勝手口をなくして壁にできる?撤去方法と注意点

【この記事は約3分で読めます】
執筆:二級建築士 安藤勉
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「勝手口をほとんど使わないので、なくしたい」
「冬になると勝手口から冷気が入ってきて寒い」
「勝手口を壁にして、キッチンの収納を増やしたい」

使わなくなった勝手口を、壁に変更したいと考える方もいるでしょう。

勝手口は、ドアと枠を撤去し、開口部をふさぐことで壁に変更できます。

ただし、外壁の雨漏り対策や断熱工事が必要です。また、勝手口をなくすことで、採光や換気、屋外への出入りに影響する場合もあります。

この記事では、勝手口を壁にする方法や工事内容、撤去前に確認したい注意点を解説します。

勝手口をなくして壁にする方法

勝手口を完全になくす場合は、ドアを撤去して開口部に新しく壁をつるには、次のような工事を行います。

1. 勝手口のドアと枠を撤去する

まず、既存の勝手口ドアと枠を取り外します。

その際、周囲の外壁や室内の仕上げ材も、一部撤去する必要があります。

2. 開口部に下地をつくり、断熱材を入れる

ドアを撤去した部分に、壁を支える下地を設けます。

その後、必要な断熱材を敷き込み、室内側を石こうボードなどで仕上げます。

断熱材を入れずに壁をつくると、冬場にその部分だけ冷えて、結露が発生する恐れがあるためです。

3. 外壁を復旧して雨漏りを防ぐ

勝手口を撤去した部分には、新しい外壁材で施工します。

その際、周囲の外壁と防水シートなどを適切につなぎ、雨水が内部に入り込まないようにする必要があります。

勝手口を壁にする工事では、見た目だけでなく、外壁内部の防水処理が重要です。

勝手口を壁にするときの4つの注意点

1. キッチンが暗くならないか確認する

勝手口には、ガラスが入ったドアが使われていることがあります。

このような勝手口を壁にすると、これまで入っていた自然光が入らなくなります。

これまで使っていた照明器具では暗すぎて料理しにくくなる可能性もあります。

また、ダイニングキッチンという間取りの場合は、建築基準法で定められた採光面積が十分か?チェックが必要です。

採光面積が不足する場合は、勝手口を腰窓にする方法もあります。

2. 換気がしにくくならないか確認する

勝手口を開けて換気していた場合、撤去すると空気の通り道が減ります。

例えば、料理中の熱気や湿気を逃がすために勝手口を利用していた住宅では、使い勝手が変わる可能性があります。

レンジフードなどの換気設備だけで十分か、必要な給気を確保できるかも確認しておきましょう。

3. 屋外への出入りや避難に影響しないか確認する

勝手口をなくすと、庭や駐車場、ゴミ置き場などへ直接出られなくなります。

また、火災などの非常時に、勝手口を避難経路として考えていた場合は注意が必要です。

普段使っていなくても、なくすことで困る場面がないか考えておきましょう。

4. 外壁の見た目が変わる

勝手口を撤去した部分には、新しい外壁材を施工します。

ただし、既存の外壁が廃番になってたり、取り寄せても経年劣化によって色が違って見えることがあります。

そのため、補修した部分だけが目立つ場合があります。

見た目をそろえたい場合は、周囲の外壁を広めに張り替えたり、外壁塗装を行うタイミングがおすすめです。

勝手口を壁にすると、キッチンの収納を増やせる?

勝手口を壁にすることで、これまでドアの開閉に使っていたスペースを活用できます。

  • 食器棚や収納棚を設置する
  • キッチンカウンターを延ばす
  • 冷蔵庫や家電収納の配置を変更する

ただし、新しくつくった壁に吊り戸棚などを設置する場合は、重さを支えられる下地が必要です。

また、勝手口の近くにコンセントやスイッチがある場合は、移設が必要になることがあります。

収納を増やしたい場合は、勝手口を撤去する前に、設置する家具や設備の寸法を決めておきましょう。

勝手口を壁にする費用は何で変わる?

工事費用は、ドアの撤去だけでなく、外壁や室内側の補修範囲によって変わります。

工事内容費用が変わる主な理由
勝手口の撤去ドアや枠の大きさ、撤去方法
壁の下地・断熱工事壁の構造、断熱材の仕様
外壁の復旧外壁材の種類、補修範囲
室内側の仕上げ壁紙、キッチンパネルなど
電気工事コンセントやスイッチの移設
収納の設置棚や収納家具の大きさ、下地補強

例えば、勝手口を壁にしてクロスを張るだけの場合と、キッチンパネルを施工して収納棚を設置する場合では、工事内容が異なります。

また、外壁材を部分的に補修する場合と、周囲まで張り替える場合でも費用が変わります。

見積もりでは、ドアの撤去から防水・断熱・内外装の復旧まで含まれているか確認しましょう。

勝手口を完全になくさない方法もある

勝手口をなくしたい理由によっては、ドアを撤去せずに不便さを解消できる場合があります。

寒さが気になるなら断熱ドアに交換する

勝手口からの冷気が気になる場合は、断熱性能の高い勝手口ドアへの交換も選択肢です。

ドアを残せるため、採光や屋外への出入りを確保しながら寒さを軽減できる可能性があります。

防犯が心配なら鍵やドアを見直す

勝手口の防犯性が気になる場合は、鍵の交換や補助錠の設置、防犯性能の高いドアへの交換を検討できます。

ただし、ドアや枠の状態によって採用できる方法は異なります。

採光を残したいなら窓に変更する

勝手口からの出入りは不要でも、明るさは残したい場合があります。

その場合は、勝手口を撤去して、腰窓などに変更する方法もあります。

ただし、窓の下部を壁にするため、外壁や防水、断熱の工事が必要です。

勝手口をなくす前に確認したいこと

工事前には、次の点を整理しましょう。

  1. 勝手口をなくす目的は何か
  2. なくしても庭やゴミ置き場への出入りに困らないか
  3. キッチンの採光・換気に問題がないか
  4. 外壁をどのように補修するか
  5. 断熱材や防水処理を適切に施工できるか
  6. 収納や家具を設置する予定があるか
  7. コンセントなどの移設が必要か

リフォーム会社には、次の3つを確認しましょう。

「勝手口を壁にしても、キッチンの明るさや換気に問題はありませんか?」
「外壁はどのように防水処理し、仕上げますか?」
「新しくつくる壁に収納棚を取り付けられますか?」

これまでよりも不便になってしまっては、後悔します。

リフォームして使いやすい間取りになるか?快適に生活できる空間になるか?確認しておきましょう。

✓ 会社選びで大切なこと

実際にリフォームを進めるときは、どの会社に依頼するかも大切です。

会社選びでまず確認したい4つのポイントをまとめています。

勝手口をなくして壁にするリフォームのよくある質問

Q1. 勝手口を完全にふさいで壁にすることはできますか?

はい。勝手口のドアと枠を撤去し、開口部に下地や断熱材、外壁材を施工することで、壁に変更できます。

ただし、外壁の防水処理や採光・換気への影響を確認する必要があります。

Q2. 勝手口を壁にすると冬の寒さは改善しますか?

勝手口を撤去して、適切に断熱した壁に作り変えれば寒さを改善することができます。

ただし、壁だけを扱うリフォームのため、床下の断熱リフォームが不足していれば、底冷えは改善されません。

床下に断熱材が敷き込まれていない場合は、一緒に工事をすると快適になります。

Q3. 勝手口をなくして、その場所に食器棚を置けますか?

勝手口を壁に変更すると、食器棚を置けるスペースを確保できます。

ただし、家具の奥行きや通路幅、コンセントの位置などを確認する必要があります。

壁に固定する収納の場合は、適切な下地補強も必要です。

まとめ|勝手口を壁にするなら、防水と断熱を確認する

勝手口は、ドアと枠を撤去して開口部をふさぐことで、壁に変更できます。

ただし、外壁の防水や断熱を適切に施工することが重要です。

また、勝手口をなくすと、キッチンの明るさや換気、屋外への出入りが変わる場合があります。

まずは勝手口をなくしたい理由を整理し、壁にする方法と、断熱ドアや窓に変更する方法を比較しましょう。

リフォーム会社には、ドアの撤去だけでなく、外壁の防水処理や室内側の仕上げまで確認してもらうことが大切です。

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