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窓をなくせる?使わない窓を壁にするリフォーム

【この記事は約3分で読めます】
執筆:二級建築士 安藤勉
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使っていない窓を「いっそ無くしたい」と考えることがあります。

・夏の日差しが強すぎる。
・冬の寒さを減らしたい。
・外からの視線を何とかしたい。
・防犯面が心配。

このような理由で、窓を撤去して壁にするリフォームは可能ですが、窓を取り外して板を貼れば終わり、という工事ではありません。

窓があった部分を壁として仕上げるには、外壁の補修や防水、断熱、室内側の仕上げまで必要になります。

さらに、その窓が部屋の採光や換気に必要な場合は、簡単になくせないこともあります。

使わない窓は壁にできる?

条件が合えば使わない窓を撤去して壁にすることができます。

窓サッシを撤去し、開口部に下地や断熱材などを入れて壁をつくります。

そのうえで、室内側は石こうボードや壁紙などで仕上げ、外側は既存の外壁に合わせて補修します。

ただし、建物によっては構造や法規上の確認が必要です。「使っていない窓だから、塞いでも問題ない」とは限りません。

まずは、その窓が家にとってどんな役割を持っているかを確認することが大切です。

窓をなくす前に確認したい4つのこと

1. その部屋に必要な採光が確保できるか

最も注意したいのが採光です。

住宅の居室には、原則として部屋の床面積の1/7以上の採光に有効な開口部が必要です。

そのため、リビングや寝室などの居室にある窓を塞ぐと、建築基準法上の採光の条件を満たせなくなる可能性があります。

「普段あまり使わない窓」でも、その窓が部屋の採光に必要な場合があります。

窓をなくす前に、必要な採光が確保できるか確認しましょう。

2. 換気に問題が出ないか

窓をなくすと、開けられる窓も一つ減ります。

特に、風通しを窓に頼っている部屋では、窓を塞ぐことで換気しにくくなる可能性があります。

ただし、住宅の換気は窓を開けることだけで行うものではありません。

24時間換気設備など、建物に設けられている換気設備も確認する必要があります。

「窓をなくしたら空気がこもる」と単純に考えるのではなく、現在の換気方法を確認して判断しましょう。

3. 外壁と防水をきちんと処理できるか

窓をなくす工事では、外側の処理が非常に重要です。

窓を撤去した部分に壁をつくったら、既存の外壁とつなぎ合わせる必要があります。

ここで防水処理が不十分だと、雨水が建物内部に入り込む原因になることがあります。

また、既存の外壁と同じ材料を用意できない場合、補修した部分だけ色や模様が違って見えることもあります。

特に築年数が経過している家では、現在と同じ外壁材が入手できない場合もあります。

見た目まで気になる場合は、補修範囲や仕上げ方法を工事前に確認しておきましょう。

4. 窓をなくした部分の断熱をどうするか

窓を壁にリフォームすると、断熱性能が向上します。

ただし、窓がなくなっただけで断熱性が自動的に高くなるわけではありません。

新しくつくる壁に断熱材を適切に入れることや、既存の壁との取り合いを適切に処理することが重要です。

「寒いから窓をなくしたい」という場合は、壁にした部分だけでなく、部屋全体の断熱状態も確認するとよいでしょう。

窓をなくす工事の手順

一般的には、次のような工程で窓を塞ぎます。

1.既存の窓サッシを撤去する
2.開口部に下地をつくり、外側には防水シートを貼る
3.断熱材を入れる
4.室内の仕上げ工事をする
5.外側を外壁材で補修する
6.防水処理を確認する

実際の工程は住宅の構造や外壁の種類によって変わります。

そのため、「窓をなくす費用はいくら」と窓の大きさだけで判断することはできません。

窓をなくすと意外と困ること

窓をなくすと、これまで窓から入っていた光がなくなります。

昼間でも照明が必要になったり、部屋の印象が暗くなってしまいます。

また、窓から外を確認できなくなるため、庭や道路の様子を確認したい部屋では不便になることもあります。

特に、将来売却する可能性がある家では、「自分には不要だから」という理由だけで窓を完全になくしてよいか考えておきましょう。

「なくす」前に窓を活かす方法もある

窓の寒さやまぶしさ、視線などが理由なら、窓を完全になくさなくても解決できる場合があります。

例えば、内窓を設置して断熱性を高める方法があります。

外からの視線が気になるなら、目隠しフィルムやカーテン、ブラインドなどで対応する方法もあります。

家具を置きたいだけなら、窓を塞がずに家具の配置を変更したほうがよい場合もあります。

「窓が不要」なのか、「今の窓の使い勝手が悪い」のかを分けて考えることが大切です。

窓をなくすのに向いているケース

窓をなくすリフォームは、例えば次のような場合に検討できます。

・ほかの窓から十分な採光が取れる
・ほとんど開閉していない窓がある
・家具や収納を置く壁が必要
・外からの視線が気になる
・窓からの冷気や暑さを減らしたい
・部屋の用途が変わり、窓の必要性が低くなった

反対に、その窓が部屋の主な採光や換気を担っている場合は、完全に塞ぐ前に慎重な検討が必要です。

✓ 会社選びで大切なこと

実際にリフォームを進めるときは、どの会社に依頼するかも大切です。

会社選びでまず確認したい4つのポイントをまとめています。

まとめ

使っていない窓を撤去して、壁にするリフォームは可能です。

ただし、窓をなくすだけでなく、開口部を壁としてつくり直し、外壁、防水、断熱、室内の仕上げまで考える必要があります。

また、窓をなくすことで採光や換気に影響する場合もあります。

まずは「その窓が本当に不要なのか」を確認しましょう。

寒さや視線、家具の配置が理由なら、内窓や目隠しなど、窓を残したまま解決できる方法もあります。

リフォーム会社に工事を依頼するときは、「塞いだ場合に採光・換気・断熱・防水に問題がないか」まで確認することが大切です。

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