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階段下をトイレにできる?高さと広さの注意点

【この記事は約3分で読めます】
執筆:二級建築士 安藤勉
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階段下に使っていない空間があると、トイレを増設できないかと考える方もいるでしょう。

階段下をトイレにできれば、限られた家のスペースを有効活用できます。

ただし、便器が置けるだけでは、使いやすいトイレにはなりません。

天井の高さや出入口の位置、排水管を通せるかどうかによって、設置できるか、快適に使えるかが変わります。

この記事では、階段下をトイレにできる家と難しい家の違い、リフォーム前に確認したいポイントを解説します。

階段下をトイレにすることはできる?

戸建て住宅では、階段下の収納や物置を改修して、トイレにできる場合があります。

実際に、階段下の限られた空間を利用し、便器や内装を工夫してトイレを設けたリフォーム事例もあります。

ただし、すべての階段下がトイレに適しているわけではありません。

主に確認したいのは、次の4点です。

  • 便器を置くための広さがあるか
  • 座ったときや立ち上がるときに必要な高さがあるか
  • 出入口を確保できるか
  • 給排水管や換気設備を設置できるか

これらの条件を満たせるか、現地調査で確認してもらうことが大切です。

階段下トイレで重要なのは高さと広さ

1. 便器を置くだけの広さでは足りない

トイレは、便器に座る・立ち上がる、出入りする動作ができるスペースが必要になります。

便器が設置できても、前方が狭くて立ち上がりにくかったり、扉が開けにくかったりすると、使い勝手が悪くなります。

最小寸法の目安は、幅75cm×奥行120cm(約0.4坪)です。 

また、手洗い器や収納を設ける場合は、その分のスペースも必要になります。

2. 天井が低い部分に注意する

階段下は、階段の傾斜に沿って天井が低くなります。

そのため、入口から便器までの位置によって、頭上の高さが変わります。

便器を置けても、座ったときに頭が天井や階段裏に近すぎたり、立ち上がるときに頭をぶつけそうになったりすることがあります。

大切なのは、床面積だけでなく、立つ場所・座る場所の高さを確認することです。

便器の向きを変えたり、天井が高い側に便器を配置したりすることで、使いやすくできる場合もあります。

ただし、階段の形状によっては希望どおりに配置できないため、図面や現地の寸法を確認して計画しましょう。

3. 出入口の位置と扉の開き方を考える

狭いトイレの場合、内開きの扉が便器や人に当たるため、基本的には扉は外開きのパターンが多いです。

廊下側に扉を開けたときに邪魔にならないか?確認が必要です。

引き戸や外開きの扉が使えるかも含め、出入りしやすい配置を考えましょう。

階段下をトイレにできる家・難しい家の違い

トイレにしやすい家

次のような条件がそろっていると、計画しやすくなります。

  • 便器を置く位置に必要な高さを確保できる
  • 出入口を設けられる壁面がある
  • 給水管や排水管を接続しやすい
  • 換気設備を設置できる
  • 便器の前や横に必要な空間を確保できる

トイレにするのが難しい家

一方、次のような場合は注意が必要です。

  • 便器を置く位置の天井が低すぎる
  • 出入口を設けると通路が使いにくくなる
  • 排水管を接続するための経路が確保できない
  • 構造上、壁や階段を加工できない
  • 換気設備を設置する方法が限られる

こうした条件によっては、工事費用が大きくなったり、希望する位置への設置が難しくなったりします。

収納があるからといって、そのままトイレに転用できるとは限りません。

排水管と換気設備も確認が必要です

階段下トイレを計画するときは、高さや広さだけでなく、設備面の確認も欠かせません。

排水管を接続できるか

トイレを新設するには、給水だけでなく、汚水を適切に排出するための配管が必要です。

既存のトイレや排水管との位置関係によっては、配管を延長したり、床下などに経路を確保したりする工事が必要になります。

配管の勾配や接続方法によって工事の難しさが変わるため、現地で確認してもらいましょう。

換気できるか

トイレには、においや湿気を外へ排出するための換気も必要です。

窓がない場合でも、適切な換気設備を設けられるか確認することが大切です。建築基準法でも、便所の採光・換気について定められています。

階段下は窓を設けにくい場所もあるため、換気扇の設置場所や排気経路を含めて計画しましょう。

狭い階段下トイレを使いやすくする工夫

階段下の空間が限られていても、設備や配置を工夫することで、使い勝手を改善できる場合があります。

コンパクトな便器を検討する

便器にはさまざまなサイズがあります。

空間が限られる場合は、コンパクトなタイプを検討すると、前方のスペースを確保しやすくなることがあります。

ただし、便器が小さければ必ず使いやすくなるわけではありません。座りやすさや立ち上がりやすさも考えて選びましょう。

収納や手洗い器を必要な分だけにする

手洗い器や収納棚を設けると便利ですが、狭い空間では通行や動作の妨げになることがあります。

トイレットペーパーや掃除用品を別の場所に収納できるなら、トイレ内に大きな収納を設けない方法もあります。

設備を増やすことより、必要な動作を無理なく行えることを優先しましょう。

✓ 会社選びで大切なこと

実際にリフォームを進めるときは、どの会社に依頼するかも大切です。

会社選びでまず確認したい4つのポイントをまとめています。

階段下トイレの工事前に確認したいこと

リフォーム会社に相談するときは、次の点を確認しておくと安心です。

  • 便器を置く位置の高さと広さ
  • 座る・立つ・出入りする動作に問題がないか
  • 扉の開閉方法と入口の位置
  • 給排水管の接続方法と工事範囲
  • 換気設備の設置方法
  • 階段や壁を加工する必要があるか
  • 工事費用に含まれる設備・内装・配管工事の範囲

特に、階段下の空間を収納からトイレに変更する場合は、水道や排水、空調の配管工事が必要になります。

階段下に、トイレが設置できない場合は、代替案として収納や押入れに設置できないか?リフォーム会社に相談しましょう。

→押入れをトイレにできる?必要な広さと配管の条件【3分で読む】

まとめ

階段下にトイレを設置できるかどうかは、便器を置ける広さだけでは判断できません。

天井の高さ、出入口の位置、排水管の経路、換気設備など、複数の条件を確認する必要があります。

また、設置できる場合でも、頭をぶつけずに立ち上がれるか、無理なく出入りできるかなど、日常の使いやすさまで考えることが大切です。

工事前には、現地の寸法や構造を確認してもらい、希望する配置が可能か相談しましょう。

階段下をトイレにすることだけにこだわらず、別の場所への増設や既存トイレの改善も含めて比較すると、自宅に合った方法を選びやすくなります。

リフォームでは、できる工事を提案するだけでなく、難しい点や別の選択肢も説明してくれる会社を選びましょう。

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