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執筆:二級建築士 安藤 勉
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外壁塗装では、工事写真を提出してもらうことをおすすめします。
なぜなら、完成後には見えなくなる工程が多く、工事が適切に行われたか確認するために重要だからです。
私どもは20年以上にわたり、全国のリフォーム会社の調査や、お客様からのご相談を受けてきました。
その中でも、
「本当に適切な工事が行われたのか分からない」
「不具合が出たが原因が分からない」
といった相談は少なくありません。
今回は、工事写真がなぜ重要なのかについて解説します。
工事写真はなぜ必要なの?
外壁塗装の工事写真は、単なる記念写真ではありません。工事が適切に行われたかを確認するための記録です。
完成後の外壁を見るだけでは、
下塗りを行ったのか。
下地補修をしたのか。
どの塗料を使用したのか。
といったことは分かりません。
だからこそ、工事中の写真が重要になります。
完成後には見えなくなる工程がある
外壁塗装では、完成すると見えなくなる工程がたくさんあります。
例えば、
- 高圧洗浄
- 下地補修
- 下塗り
- 中塗り
- 上塗り
などです。
完成後はきれいに見えても、途中の工程が適切だったかは分かりません。工事写真は、そうした見えない部分を確認するための手がかりになります。
確認したい工事写真の例
工事写真を見る時は、完成写真だけでなく、工事途中の写真も確認しましょう。
例えば、
- 高圧洗浄の写真
- ひび割れ補修の写真
- 下塗りの写真
- 中塗りの写真
- 上塗りの写真
- 使用した塗料缶の写真
などです。
塗料缶の写真があれば、契約した塗料が使われているかも確認しやすくなります。
実際にあった相談事例
私どもには、「塗装して数年で塗膜が剥がれてきた」というご相談が寄せられることがあります。
このような場合、工事に問題があったのか、建物側に原因があったのかを調査することになります。
しかし、工事中の写真や記録が残っていないと、原因の特定が難しいことも少なくありません。
一方で、工事写真が残っていれば、
どのような下地処理を行ったのか。
どの塗料を使用したのか。
どのような工程で工事を進めたのか。
を確認できる場合があります。
写真は、工事店を疑うためのものではありません。万が一トラブルが起きた時に、原因を調査するための大切な記録でもあるのです。
写真があっても安心とは限らない
ただし、写真があるだけで安心とは限りません。大切なのは、写真の枚数ではなく内容です。
例えば、
- どこの写真か分からない
- 同じ場所しか写っていない
- 工事後の写真しかない
このような場合は、
工事内容の確認には役立ちません。
私どもが信頼できる会社だと感じるのは、現地調査の段階から写真を活用している会社です。例えば、現地調査で屋根や外壁の状態を撮影し、見積り提出時に報告書として説明してくれる会社があります。
さらに、工事中も工程ごとに写真を撮影し、工事完了後にお客様へ提出します。屋根や外壁は高い場所が多く、お客様自身では確認しにくい部分も少なくありません。
だからこそ、写真は工事の記録であると同時に、どのような工事を行ったのかを説明するための資料にもなります。
工事に自信がある会社ほど、写真による説明を当たり前に行っています。
反対に、写真の提出を嫌がったり、工事内容を説明できなかったりする場合は、慎重に判断した方がよいでしょう。
工事写真は、信頼できる会社を見極めるポイントの一つでもあります。
ここまでの内容は、塗装会社選びで確認したいことの一部です。
建設業許可・自社施工・見積り・保証の【4つの基準】をあわせて見ると、会社を判断しやすくなります。
リフォーム会社にも、塗装会社にも共通する会社選びの基本を、順番に知りたい方はこちらをご覧ください。
まとめ|安心できる工事は写真で確認できる
外壁塗装では、完成後に見えなくなる工程が少なくありません。だからこそ、工事写真は品質を確認するための大切な記録になります。
- 工事途中の写真があるか
- 使用した塗料が分かるか
- 写真を見ながら説明してくれるか
こうした点を確認することで、
工事内容を把握しやすくなります。
また、信頼できる会社は、現地調査の段階から写真を活用し、工事前・工事中・工事後の状況を分かりやすく説明してくれます。
外壁塗装は、完成後の見た目だけでは品質を判断できません。だからこそ、写真を残し、工事内容を説明してくれる会社かどうかが重要です。
安心できる工事は、写真でも確認できることが多いのです。
なお、外壁塗装では、工事写真だけで手抜き工事を防げるわけではありません。見積りや保証、工事体制などもあわせて確認することが大切です。
→外壁塗装会社選びの鉄則を見る(2分)
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