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執筆:二級建築士 安藤勉
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最近、
「冬になると家の寒さがつらくなった」
と感じることはありませんか。
以前は平気だったのに、
- 朝起きるのがつらい
- 廊下に出るのがおっくう
- トイレが寒い
- お風呂に入る前の脱衣所が寒い
と感じる方も少なくありません。
そこで断熱リフォームを考える方もいますが、暖かい家づくりは断熱工事だけで決まるわけではありません。
実は、
- 家のどこが寒いのか
- どこで長く過ごしているのか
- 暖房をどう使っているのか
によって、必要な対策は変わります。
今回は、50代・60代から考えたい「暖かく暮らせる家」について解説します。
年齢とともに寒さは負担になりやすい
家そのものは変わっていなくても、寒さの感じ方は年齢とともに変わることがあります。
例えば、
- 朝の着替えが大変になる
- 夜中のトイレが面倒になる
- お風呂に入るのがおっくうになる
といった変化です。
今は我慢できていても、これから先の暮らしを考えると、寒さを我慢する家よりも、無理なく暖かく過ごせる家の方が安心です。
そのため50代・60代のリフォームでは、寒さ対策も重要なテーマになります。
寒い家の原因は断熱不足だけではない
「家が寒い」と感じると、
断熱性能が低いからだと思いがちです。
もちろん断熱性能は大切ですが、それだけが原因とは限りません。
例えば、
- 窓から冷気が入っている
- 暖房の使い方が合っていない
- 普段使わない部屋まで暖めようとしている
- 長く過ごす部屋が寒い場所にある
ということもあります。
そのため、まずは寒さの原因を整理することが大切です。
まずは家のどこが寒いのかを確認する
寒さ対策を考える前に、
「どこで寒さを感じるのか」
を確認してみましょう。
例えば、
- リビングは暖かい
- 脱衣所だけ寒い
- 廊下が冷える
- 寝室が寒い
というケースがあります。
この場合、家全体をリフォームしなくても改善できる可能性があります。
まずは不満のある場所を特定することが、効率的なリフォームにつながります。
内窓だけでも寒さが改善する場合がある
寒さ対策として人気があるのが内窓の設置です。
既存の窓の内側にもう一つ窓を設けることで、外気の影響を受けにくくなります。
内窓には、
- 冷気を抑えやすい
- 結露を軽減しやすい
- 比較的短期間で工事できる
といった特徴があります。
大掛かりな断熱リフォームは難しいという方でも、取り入れやすい方法の一つです。
特に窓際の寒さが気になる場合は検討してみる価値があります。
暖房方法を見直すだけで快適になることも
寒さ対策というとリフォームを考えがちですが、暖房方法を見直すだけで改善する場合もあります。
例えば、
- エアコンの風が届いていない
- 足元だけ寒い
- 脱衣所に暖房がない
というケースです。
その場合は、
- サーキュレーターを併用する
- 脱衣所暖房を設置する
- ラグやカーペットを活用する
などの方法もあります。
まずは現在の暖房環境を見直してみましょう。
暖房より暮らす場所を見直した方がよいこともある
意外かもしれませんが、
「どこで暮らすか」
によっても寒さの感じ方は変わります。
例えば、
- 日当たりの良い部屋を中心に使う
- 生活を1階へまとめる
- よく使う部屋を近くに配置する
といった工夫です。
家全体を暖めようとすると光熱費もかかります。
一方で、生活する場所を見直せば、少ない暖房でも快適に過ごせることがあります。
こんな場所の寒さは優先して改善したい
50代・60代から特に改善したいのは、温度差が大きい場所です。
例えば、
- 脱衣所
- 浴室
- トイレ
- 寝室
- 廊下
などです。
寒い場所と暖かい場所の行き来が多いと、冬の暮らしは快適とは言えません。
毎日必ず使う場所から改善を考えた方が効果を感じやすくなります。
「家全体を暖かくする」だけが正解ではない
寒い家を改善する方法は一つではありません。
もちろん家全体の断熱性能を向上させる方法もあります。
しかし、
- 内窓だけ設置する
- よく使う部屋だけ断熱する
- 脱衣所の寒さを改善する
といった方法でも、暮らしやすさは大きく変わることがあります。
予算や今後の暮らし方に合わせて、無理のない方法を選ぶことが大切です。
50代からはこれからの暮らし方も一緒に考える
寒さ対策を考えるときは、
「あと何年住むのか」
という視点も重要です。
例えば、
- 今後20年以上住む予定
- 老後も自宅で暮らしたい
- 将来は1階中心で生活したい
など、各家庭で状況は異なります。
そのため、断熱工事だけを見るのではなく、将来の暮らし方も含めて計画を立てることが大切です。
まとめ
冬の家が寒いと感じるようになったら、まずは寒さの原因を確認してみましょう。
家が寒い理由は、断熱性能だけとは限りません。
- 窓からの冷気
- 暖房方法
- 生活する部屋
- 家の動線
などが影響している場合もあります。
そのため、
- 内窓の設置
- 断熱リフォーム
- 暖房設備の見直し
- 暮らす場所の見直し
などを組み合わせながら考えることが大切です。
暖かい家とは、単に断熱性能が高い家ではありません。
毎日の生活の中で無理なく暖かく過ごせる家です。
50代・60代からの住まいづくりでは、「家を暖かくすること」と「暖かく暮らせること」の両方を意識してみましょう。
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