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執筆:二級建築士 安藤勉
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洗濯物を洗って、干して、取り込んで、たたむ。
洗濯機や乾燥機が進化しても、「たたむ・しまう」という作業は残っています。
特に毎日洗濯する家庭では、乾いた洗濯物をたたむことが負担になっているかもしれません。
そこで考えたいのが、「洗濯物をたたまない」という方法です。
全部をたたまなくても、衣類に合わせて収納方法を変えれば、作業を減らせます。
50代・60代からは、収納を増やすだけでなく、「この作業は本当に必要?」という視点で家事を見直してみましょう。
洗濯物は全部たたまなくてもいい
「洗濯物はたたんで収納するもの」と考えがちですが、すべての衣類をきれいにたたむ必要はありません。
例えば、シャツや上着などは、ハンガーに掛けたままクローゼットへ収納できます。
タオルやパジャマなど、シワが気になりにくいものなら、収納ボックスに入れるだけでも構いません。
一方で、ニットなど型崩れしやすい衣類は、たたんだ方がよい場合があります。衣類によって収納方法を分けるのがポイントです。
「全部たたまない」のではなく、「たたまなくても困らないものを減らす」と考えると取り入れやすくなります。
洗濯物をたたまない収納の方法
ハンガーのままクローゼットへ
最も分かりやすいのが、干したハンガーをそのまま収納する方法です。
「干す→取り込む→たたむ→しまう」から、「干す→掛ける」に変えられます。
たたんだ衣類を引き出しへ入れる作業も減ります。
ただし、ハンガー収納を増やすとクローゼットの横幅が必要になります。
現在の収納に余裕があるか確認してから取り入れましょう。
タオルやパジャマは入れるだけ
タオルやパジャマなどは、きれいに折り目をそろえなくても使えるものがあります。
こうした衣類は、収納ボックスや引き出しに入れるだけにする方法もあります。
ただし、何でも一つの箱に入れると、探す手間が増えてしまいます。
「タオル」「パジャマ」など、種類ごとに分けておくと取り出しやすくなります。
人別に収納する
夫婦2人暮らしなら、夫用・妻用など、人ごとに収納場所を分ける方法もあります。
乾いた洗濯物をそれぞれの場所に入れておけば、自分の衣類を自分で管理しやすくなります。
家事を一人に集中させない仕組みにすることも、50代・60代からの暮らしでは大切な視点です。
「たたまない収納」のメリットは家事の工程が減ること
洗濯物をたたまない最大のメリットは、作業そのものを一つ減らせることです。
・たたむ。
↓
・種類ごとに分ける。
↓
・引き出しに入れる。
↓
・家族の部屋まで運ぶ。
こうした工程の一部をなくせます。
特に毎日の洗濯では、1回の作業が短くても積み重なると負担になります。
「たたむ時間がない」のではなく、「たたむ必要がない収納に変える」という発想です。
たたまない収納には向かない衣類もある
すべての衣類をハンガー収納にすればよいわけではありません。
ニットなどは、掛け方によって型崩れすることがあります。
また、ハンガー収納はたたむ収納より多くのスペースを使います。
そのため、
・ハンガーに掛ける服
・たたんで収納する服
・入れるだけにする物
というように分けるのがおすすめです。
「たたまない=何でも適当に収納する」ではありません。
衣類に合った方法を選びながら、必要な作業だけ残します。
「たたまない」だけでなく「運ばない」ことも考える
ここが、50代・60代から特に見直したいポイントです。
例えば、
洗濯機
↓
物干し
↓
クローゼット
が近ければ、乾いた衣類をそのまま収納できます。
反対に、1階で洗濯して2階で干し、乾いたら1階でたたみ、また2階へ運ぶ。
この間取りでは、たたむ作業をなくしても移動が残ります。
洗濯物をたたまない暮らしを考えるなら、「たたむ時間」だけでなく「洗濯物を運ぶ距離」も短くしてみましょう。
洗濯動線をコンパクトにすると、洗う・干す・しまうまでの負担を減らせます。
50代・60代は「誰の部屋にしまうか」も見直す
子どもが独立した後も、以前と同じ場所に洗濯物を運んでいませんか?
例えば、以前は子ども部屋まで洗濯物を運んでいたが、今は夫婦2人暮らしになった。
それなら、普段使う衣類を夫婦の寝室や洗面所近くにまとめる方法もあります。
収納を増やすのではなく、「よく使う物を使う場所の近くへ移す」。
これだけでも、洗濯後の移動を減らせます。
洗濯物をたたまないためのリフォームとは?
たたむ作業を減らしたいからといって、大きなファミリークローゼットを新設する必要はありません。
例えば、
・洗濯機の近くに室内干しスペースをつくる
・物干し場とクローゼットを近づける
・ハンガーを掛けられる収納を増やす
・洗面所にタオル収納をつくる
・使わなくなった収納を衣類用に変更する
といった方法があります。
今ある収納を使い直すだけで解決できるケースもあります。
リフォームでは「収納を増やす」より、「洗濯物がどこを通って収納されるか」を見直す方が効果的なこともあります。
「家事を早くする」より「家事を一つ減らす」
洗濯物をたたまないのは、単なる手抜きではありません。
今まで当たり前だった作業を、本当に必要か見直す方法です。
・シャツはハンガーのまま。
・タオルは収納ボックスへ。
・夫婦それぞれの衣類は各自の収納へ。
このように仕組みを変えれば、「たたむ」という作業を減らせます。
家事をラクにする方法は、作業を早くすることだけではありません。
「その作業をしなくても済むようにする」ことも、これからの住まいには必要な考え方です。
まとめ|洗濯物を「たたむ家事」そのものを減らす
洗濯物は、すべてをきれいにたたまなくても収納できます。
ハンガーのまま掛ける服、たたまず収納するタオル、きちんとたたんだ方がよい衣類。
それぞれを分ければ、無理なく作業を減らせます。
50代・60代からは、家族が多かった頃と同じ洗濯のやり方を続ける必要はありません。
子どもの独立などで暮らしが変わったなら、洗濯物の収納場所も見直してみましょう。
「洗う→干す→たたむ→しまう」から、「洗う→干す→戻す」へ。
そのために必要なのは、大きな収納をつくることではなく、洗濯と収納の距離を近づけることかもしれません。
毎日続く家事だからこそ、「やらなくてもいい作業」を一つ減らしてみる。
それだけでも、これからの暮らしは変わります。
よくある質問
洗濯物をたたまないで収納しても大丈夫ですか?
衣類によります。
シャツや上着はハンガーのまま、タオルやパジャマは収納ボックスへ入れるなど、衣類に合った方法を選べば、たたむ作業を減らせます。
洗濯物をたたまない収納にはどんな方法がありますか?
ハンガーのままクローゼットへ掛ける方法や、タオル・パジャマなどを収納ボックスに入れる方法があります。
すべてを同じ方法にせず、衣類によって分けると続けやすくなります。
50代・60代から洗濯収納をリフォームするなら何を見直せばいいですか?
洗濯機、物干し場、収納の位置を確認しましょう。
乾いた洗濯物を遠くまで運ばずに済むよう、洗濯から収納までの動線を短くすると、毎日の負担を減らせます。
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