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布団を干すために2階へ上がるのが大変?50代・60代から考える寝具と物干しの見直し方

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執筆:二級建築士 安藤勉
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天気のいい日は布団を干す。

これまで当たり前に続けてきた家事でも、50代・60代になると「布団を持って2階へ上がるのが大変」と感じることがあります。

布団は大きくて持ちにくいうえ、階段では両手がふさがるばかりか足元が見えないため危険です。

「2階のベランダで干す」という手段を、寝具・干す場所・家の動線を見直すことで、負担を減らすことができます。

布団を干すためだけに2階へ上がっていませんか?

2階に寝室があり、ベランダも2階。この間取りなら、布団を干す場所としては自然です。

布団干しには意外と多くの動作があります。

寝室から布団を出す
 ↓
ベランダまで運ぶ
 ↓
干す
 ↓
取り込む
 ↓
寝室へ戻す

布団を干すたびに、この動作を繰り返すことになります。

一階に寝室がある場合は、布団を持った状態で階段を登り、干した後にもう一度階段を下らなければなりません。

今は問題なくても、年齢とともに「布団を運ぶこと」自体が負担になります。

消費者庁も、高齢者の家庭内事故では階段での転倒・転落に注意し、手すりなどの対策を紹介しています。

だからこそ、50代・60代では「今できるか」だけでなく、「この先も無理なく続けられるか」で考えてみましょう。

布団は毎回、外に干さなくてもいい?

布団を干すといえば、ベランダに広げる方法を思い浮かべる人が多いでしょう。

しかし、布団の手入れは外干しだけではありません。

たとえば、

・布団乾燥機を使う
・室内で立てて風を通す
・カバーやシーツをこまめに洗う
・扱いやすい寝具に替える

などの方法があります。

実際に60代の寝具管理でも、布団を外に干す負担を減らすため、布団乾燥機や軽い寝具に切り替えた事例があります。

「布団は外に干すもの」と決めつけず、自分にとって続けやすい方法を選ぶことも一つの方法です。

50代・60代は「寝具の重さ」も見直す

布団干しが大変なら、干す場所だけでなく寝具そのものを見直してみましょう。

特に確認したいのが、敷布団や掛け布団の重さです。

布団を持ち上げる、運ぶ、広げる、取り込む。

これらを一人で行うのが負担になっているなら、軽くて扱いやすい寝具に替えることで、日常の作業を減らせる場合があります。

「まだ使えるから」と重い寝具を使い続けるより、これからの暮らしやすさを基準に選ぶのも一つの考え方です。

1階に布団を干す場所をつくる方法もある

2階のベランダまで行くのが大変なら、1階に物干し場所をつくる方法があります。

たとえば、

・掃き出し窓の前
・ウッドデッキ
・テラス
・サンルーム
・屋根付きの物干しスペース

などです。

1階に布団を干せる場所があれば、2階のベランダまで上がる必要がなくなります。

実際に、1階へ布団や洗濯物を干す場所を設け、階段の上り下りを減らすリフォームもあります。

ただし、ここには注意点があります。

寝室が2階でバルコニーが無い場合、布団を1階まで運ぶ必要は残ります。

そのため、「物干し場所だけ1階にすればいい」と考えるのではなく、寝室から干す場所までの動線全体を見ることが大切です。

将来1階で寝るなら、干す動線も考える

「年を取ったら1階で暮らしたい」と考えているなら、布団干しも一緒に見直せます。

たとえば、

1階に寝室をつくる
 ↓
寝室の近くに収納をつくる
 ↓
掃き出し窓の外に物干し場をつくる

という形です。

こうすると、寝る場所と布団を干す場所が近くなります。

洗濯物についても、1階で「洗う・干す・しまう」をまとめやすくなります。

ただし、現在の記事では洗濯動線そのものを詳しく扱う必要はありません。

「布団をどう運ぶか」という視点から、寝室と物干し場の位置を考えることが今回のポイントです。

2階のベランダは本当に必要?

布団を干すためにつくった2階のベランダが、実はあまり使われていないというケースもあります。

ある事例では、布団を干すために2階ベランダを設けたものの、実際の使用頻度は月2~3回程度だったと紹介されています。

「ベランダがあるから布団を干す」のではなく、「これからも本当に使うのか」という視点で考えてみましょう。

外干しの回数が減っているなら、布団乾燥機や室内干しなどに切り替えることで、2階ベランダに頼らない暮らしもできます。

布団干しを見直すなら、この順番で考える

50代・60代で布団干しを見直すなら、いきなりリフォームする必要はありません。

まずは次の順番で確認してみましょう。

① 布団を持って階段を上るのが負担になっていないか

今の負担をそのままにせず、これから何年続けるかを考えます。

② 寝具を軽くできないか

布団そのものを扱いやすくすれば、干す作業も変わります。

③ 外干し以外の方法は使えないか

布団乾燥機などを取り入れることで、ベランダへ運ぶ回数を減らせます。

④ 1階に干す場所をつくれるか

テラスやウッドデッキなど、現在使っていないスペースも候補になります。

⑤ 将来の寝室はどこにするか

1階へ寝室を移す予定があるなら、物干し場や収納も一緒に考えると無駄な工事を減らせます。

「今できる」より「10年後もできる」で考える

住まいは、今の体力だけを基準にすると、数年後にまた使いにくくなることがあります。

布団干しも同じです。

今は2階まで布団を運べても、10年後も同じようにできるとは限りません。

だからといって、すぐに大規模なリフォームをする必要もありません。

寝具を軽くするだけで済むかもしれませんし、布団乾燥機を取り入れるだけで済むかもしれません。

1階に物干し場所をつくる方法もあります。

将来、1階で暮らすなら、寝室・収納・物干し場をまとめて考える方法もあります。

20年以上、リフォーム会社選びや住まいの相談を受けてきた優良工事店ネットワークでも、「今はできるけれど、将来は負担になりそう」という相談は少なくありません。

大きな工事をする前に、まずは毎日の動作を一つずつ見直してみましょう。

リフォームを検討するときは、工事内容だけでなく、依頼する会社の選び方も確認しておくと安心です。

✓ 会社選びで大切なこと

実際にリフォームを進めるときは、どの会社に依頼するかも大切です。

会社選びでまず確認したい4つのポイントをまとめています。

まとめ

布団を干すために2階へ上がるのが大変になってきたら、無理を続ける必要はありません。

見直し方は一つではありません。

・扱いやすい寝具に替える
・布団乾燥機を使う
・外干しの回数を減らす
・1階に物干し場所をつくる
・将来の寝室を1階に移す

大切なのは、「どこで干すか」だけではなく、「寝室からどう運ぶか」まで考えることです。

50代・60代からの住まいは、「今できるか」ではなく「10年後も無理なくできるか」で考えると、リフォームの優先順位が見えてきます。

布団を干すための階段移動が気になり始めたら、寝具と物干し場所をセットで見直してみてはいかがでしょうか。

よくある質問

布団を干すために2階へ上がるのが大変なら、どうすればいい?

布団乾燥機を使う、軽い寝具に替える、1階に物干し場所をつくるなどの方法があります。将来、1階を生活の中心にするなら、寝室と物干し場を1階にまとめる方法もあります。

布団を1階で干すことはできますか?

できます。掃き出し窓の前やテラス、ウッドデッキなどが候補になります。ただし寝室が2階の場合は、布団を1階まで運ぶ必要があるため、干す場所だけでなく寝室からの動線も確認しましょう。

50代で布団干しのリフォームを考えるのは早い?

早すぎるとは限りません。大規模な工事をする必要はなく、寝具や布団乾燥機の見直しだけでも負担を減らせます。将来の寝室や物干し場所まで考えておくと、必要なリフォームを絞りやすくなります。

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