外壁塗装の見積もり算出方法は、大きくわけて坪単価と平米単価(㎡単価)の2種類あります。ここでは、坪単価と平米単価についてそれぞれ比較し、どっちがおすすめなのか?まとめています。
目次
坪単価は、建物の坪数(床面積)に単価をかけて外壁塗装の見積もり金額を算出する方法です。坪単価は、新築やリノベーション工事の見積もりにも使われることがあります。
坪単価で計算するには、まずは建物の延べ床面積(坪数)が必要です。2階建ての戸建て住宅であれば、1階と2階の床面積を合わせた広さが延べ床面積になります。
㎡数から坪数に変換するには、畳2枚分(3.3㎡)の広さが1坪ですので、延べ床面積が99㎡の住宅の場合、99㎡÷3.3=30坪となます。30坪に係数や独自の単価を乗じたものが外壁塗装の費用になる仕組みです。
坪単価は、坪数だけで塗装価格を算出できるため、消費者にわかりやすいのが特徴です。新聞の折込チラシや、リフォーム会社、外壁塗装業者のホームページにも外壁塗装の費用相場や価格表の目安として、坪単価で表記されていることもあります。
坪単価で計算した外壁塗装の費用は、80万円~120万円といった価格幅で表記されていることがほとんどです。このような価格幅でなければ表記できない理由が2つあります。
地面から2階の屋根先までの高さは、一般的に6m~7mです。屋根の一番高いところで7m~9mが平均値です。家を建てたハウスメーカー、工務店の設計仕様や顧客の希望よって家の高さが変わってきます。また、切妻や寄棟と呼ばれる屋根の形状、屋根の傾き(勾配)によって、外壁の面積が前後します。
同じ仕様で建てられた住宅でない限り、窓の数や窓面積が一緒の住宅はありません。窓枠や窓ガラスは塗装しないため、窓が少ない、窓が小さい家と、窓が多い、窓が大きい家では、塗装金額が大きく変わります。
このように、坪単価で外壁塗装の見積もりを計算では、幅のある表記しかできなくなるのです。リフォーム会社や塗装店の中には、坪単価で見積もりを算出して外壁塗装工事を請け負う業者もいます。見積もりが簡単で分かりやすい反面、見積もりに足場代や下地補修工事、付帯分と呼ばれる外壁廻りの雨樋や軒天、破風などが含まれているか?契約前に確認しましょう。
平米単価は、実際に塗装する外壁面積に、施工単価をかけて見積もり金額を算出する方法です。平米単価は㎡単価とも表記され、平方メートル単価の略したものです。
日本ペイントや関西ペイント、エスケー化研などほとんどの塗料メーカーが建築用塗料、外装仕上げ塗材ごとに設計価格表と呼ばれる平米単価表を出しています。平米単価表には材工価格(円/㎡)として表記されています。
平米単価で計算するには、実際に外壁を塗装する面積を求めなければなりません。外壁の面積を求める方法は図面から計算する方法と、実測する方法があります。
図面から外壁面積を算出するには、各階平面図と、建物を東西南北4方向から見た立面図が必要です。立面図からそれぞれの外壁面から窓やドアなど塗装しない部分を差し引いた面積を求めれば実際に外壁を塗装する面積が算出できます。
外壁面積を実測するには、建物の東西南北4面の幅と高さをメジャーで計測しつつ、窓やドアなど塗装しない部分の面積も測ります。附帯部分と呼ばれる、雨樋や破風板、軒天井、水切りの他、幕板なども計測します。計測結果をもとに、実際に塗装する面積を算出します。
実際に塗装する面積を算出するために、図面から計算したり、実測で算出したりしますが、塗装面積が間違っていないか?確認しなければなりません。見積もり作成した塗装店やリフォーム会社がどのような方法で面積を算出したか?教えてもらいましょう。塗装業者は面積を算出するための表などをもっているはずです。見積もりと一緒にコピーしてもらうと良いでしょう。何社か相見積もりをして比較検討するのもおすすめです。
坪単価で算出された見積もり金額は、推測値のため、概算金額、目安として考えましょう。正確に計測された塗装面積で算出される平米単価の方がおすすめです。
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