タイル張りのお風呂をユニットバスになるまでの流れは、既存のお風呂を解体し、設備工事の後、ユニットバスを組み立てます。ここでは、在来工法でつくられたタイルの風呂からユニットバスへリフォームする工程、順番を詳しく解説します。
お風呂を解体前の準備として、はじめに養生(ようじょう)作業をします。養生とは、リフォームしない部分に傷や汚れが付かないようにカバーすることです。在来浴室を解体するとタイルの破片や、細かなホコリが飛び散るため、玄関から浴室までの通路となる廊下や洗面脱衣室を専用のビニールやクッション材で覆います。
解体作業をスムーズに行うため、水道を止め、照明器具や換気扇などを撤去します。続いてシステムバスを設置するスペースを確保するため、既存のタイル壁や天井、浴槽と床タイルなどを解体します。浴室入口ドア、枠の他、浴室入口の壁も一部解体します。
ある程度浴室を解体すると床や壁、天井中に埋まっていた水道や排水の配管、天井裏には電気配線が見えてきます。新しいユニットバスに合わせて水道やお湯、排水管を移動します。ユニットバスの照明やスイッチ配線の準備、換気扇のダクト配管なども移動の準備をします。
ユニットバス本体は、重量が500kgを超える重たいものです。さらに浴槽にお湯を溜めると総重量が700kgを超えてしまいます。ユニットバスを設置する床が重さに耐えられるしっかりした基礎を作らなければなりません。重たいユニットバスが傾かないように、浴室の床にコンクリートを流す土間コンクリート打設工事を行います。
土間コンクリートが乾燥したら、ユニットバスの組立工事を行います。ユニットバスメーカーの専門業者が組立作業を行います。リフォーム用のユニットバスは、現場で作業しやすいように、防水パンと呼ばれる床や、壁、天井パネル、ドアがバラバラに分かれています。床、壁、天井と順番に組み立て、浴槽を設置し、水栓金具や換気扇などをユニットバスの本体へ取り付けます。
パネルの隙間を埋めるパッキンやコーキングで仕上げ、給水、給湯、排水配管、電気配線を繋げます。
ユニットバスのドアの廻りにドア枠を取り付け、浴室と洗面脱衣室の間仕切り壁を作ります。最後に、洗面脱衣室の床材を貼り、間仕切り壁クロスなどで仕上げ完成です。
ユニットバスのシャワーやカラン、お風呂のリモコンでお湯はりし、照明や換気扇が正常に作動するか?試運転を行い、問題がないか?チェックをして完了です。
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