リフォームの訪問販売ってどんな人が来るの?

作業員

今回は、悪質なリフォーム訪問販売の実態とその手法についてお伝えしたいと思います。優良工事店ネットワークでは、登録の工事店さんから様々な情報が集まってきます。また、毎日お電話いただくご相談のなかにもリフォーム訪問販売に関することも多くあります。リフォーム販売業者とのトラブルに巻き込まれる人を少しでも減らしたいという想いで書いておりますので最後までお読みいただき、知らない人にも、教えてあげてください。
※リフォーム訪問販売業者の中には良い業者さんもいらっしゃいますので誤解がございませんよう、よろしくお願いいたします。

一体どんな手法でお客様の信頼を得て工事を受注するのか?気になる手法をお伝えいたします。「悪徳訪問販売なんかには引っかからないよ」と思っている方が一番騙されやすいので注意が必要です。まさか!と思うようなことを巧妙に仕掛けてきますので、その手口を知る事から始めましょう。

「リフォーム 訪問販売」などのキーワードで検索してご覧になっている方は、訪問販売の方に色々と言われて迷っているのではないでしょうか?契約前にこのページをご覧いただいている方は大正解です。契約してしまった方も8日以内であればクーリングオフ制度を利用して解約する事が可能です。リフォーム工事は高額になりますので、よくお読みになってご検討の材料にしてください。

【目次】
営業マンの格好は、もちろんビジネススーツだよね?
売り込まれると買わない心理
リフォーム訪問販売で使われるアンテナトーク
まとめ

営業マンの格好は、もちろんビジネススーツだよね?

リフォームの訪問販売をしている営業マンってどんな格好の人でしょうか?TVや漫画でよくあるシチュエーションは、高級布団販売やミシン販売の営業マンです。ビジネススーツを着込み訪問し、巧みな言葉で詰めよります。そして、契約が取れるまで長時間居座る…リフォームの営業マンにもそのようなイメージを持っていませんか?

現在、そんなリフォーム訪問業者の営業マンはほとんどいません。

リフォーム訪問販売の営業マンは、あまりビジネススーツを着ていません。なんと作業服を着て訪問営業をしています。そして、自らのことを営業と名乗りません。いつも工事を一生懸命にしている職人さんのふりをしています。営業マンはいつも外回りをしているので適度に日焼けしていますし、どこからどう見ても職人さんです。さらに、車もトラックやバンに梯子を積みこんだ作業車なので、誰も営業マンとは思わないでしょう。

では、なぜ職人さんのふりをして作業服や作業車で訪問するのでしょうか?

営業マンの格好(スーツにネクタイ)で訪問してしまうとお客様にまったく話を聞いてもらえず、追い返されてしまうからです。それはもう、虫けらのように追い払われます。そもそも、玄関から出てきてもらうことすら叶いません。なので、いかにも職人!といった格好で訪問します。職人っぽい恰好であればあるほどお客様は警戒心を解いてしまいます。

私に売り込みの文句は通じませんよ?やれるものならやってみなさい!

この様に、人は誰しも「自分は売り込まれても断ることができる!!自信ありますよ。」と思っています。実はこんな風に考えている方が一番危ないのです。自分に自信がある方はどこかに隙があります。その隙を巧みについてくる手法がこの世には沢山あります。営業マンが職人の格好をしていても、リフォーム工事を売り込まれれば当然お断りすると思います。しかし、断れないような話の流れにもっていくよう、営業マンは日頃から訓練されています。

売り込まれると買わない心理

人は売り込まれると警戒心をあらわにして身構えます。不思議と欲しい物でも買いたくなくなってしまいます。逆に、自分に有益な事を親身になってしてくれる人を信用して物を購入します。まずはお客様の信頼を勝ち得なければ物は売れません。信頼を得るための話をリフォーム訪問業者では「アンテナトーク」や「フロントトーク」などと言います。この様な消費者心理は広く知られていますし、どの企業も積極的に営業に取り入れています。問題なのは、消費者心理に付け込んで悪用する業者がいることです。

リフォーム訪問販売で使われるアンテナトーク

職人さんと同じ恰好をして作業車に乗って現れる営業マン。どんなことを最初に言うのでしょうか?色々なレパートリーがありますが、今回は代表的なものをご説明いたします。
※ 悪質な営業マンの目的は、屋根や床下など、お客様が見えない箇所の点検を行うことです。そのためには、実際に近隣の工事をしないにもかかわらず平気で嘘をつき、お客様を騙します。

近隣挨拶編、アンテナトーク例

悪質営業マン:ピンポーン(チャイムを鳴らす音)
奥様:はい、どちら様ですか?(インターホンで話します)
悪質営業マン:〇月○日からご近所の工事をさせていただくことになりました○○建設の○○です。ごあいさつにお伺いいたしました。工事中は何かとご迷惑をお掛けしますが、どうぞよろしくお願いいたします。(全部嘘です)
奥様:そうなんですか、それはご苦労様です。
悪質営業マン:工事車両を道路に停めさせていただきたいのですが、かまいませんでしょうか?工事は1時間ほどで終わるのですが…
奥様:邪魔にならない所ならいいですよ。駐車禁止とられても知りませんよ。
悪質営業マン:ありがとうございます。駐車できる所がなくて困っていたので、凄く助かります!お打合せをさせていただきたいので、ちょっと道路まで出てきていただいてもよろしいですか?
奥様:はいはい。いいですよ。
悪質営業マン:このあたりに停めさせていただきたいのですが、大丈夫ですか?
奥様:構いませんよー。
悪質営業マン:本当に助かりました。どのお宅でも断られていたので、本当に助かりました。では工事中はご迷惑をお掛けしますがよろしくお願いいたします。
奥様:はい。わかりましたー。

奥様が玄関から家に入ろうとしたその瞬間…

悪質営業マン:あっそうそう!○○さん(表札を見て名前を知っています)
奥様:はい、なんでしょう?
悪質営業マン:屋根のアンテナが歪んでいるので、先ほどから気になっているんですけど、気づいてらっしゃいます?
奥様:えっそうなの?
悪質営業マン:ほらあそこです。(アンテナを指さしながら)針金がずいぶんゆるんでいるから危ないですよ。
奥様:古くなっているからそろそろ直さないといけないわね…
悪質営業マン:もしよかったら、私が直しておきましょうか?
奥様:えっ?でもいくらか掛かるんでしょ?
悪質営業マン:いえいえ、工事車両をとめさせていだきますので、お代はけっこうですよ。それに、10分かそこらで終わる作業ですし、大丈夫です。
奥様:そんな、悪いわよ。
悪質営業マン:じゃあ、お茶の一杯でもごちそういただければそれでけっこうですよ。
奥様:それじゃあお願いしようかしら。

この様に、親切な職人を装い、お客様の信頼を得ます。屋根に上った後は、ここが悪いので早く直した方がいいですよ。などと高額な工事を受注していきます。親切な職人さんも中にはいらっしゃるかもしれませんが、本当に少ないので注意しましょう。

まとめ

いかがだったでしょうか?悪質な訪問営業会社の手口を少しご紹介いたしましたが、このほかにも色々な手口があります。少しでも不信に感じたらリフォームの依頼はじっくり検討してから行いましょう。一番やったらいけないのはすぐに契約をして依頼すること。家づくりは知識を蓄えてから行っても遅くありません。まずはリフォームの青本と外壁塗装の赤本をお読みになってください。

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