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執筆:二級建築士 安藤勉
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「補助金が出るなら工事しようかな」
「今なら補助金がもらえるからお得らしい」
と考える方もいるかもしれません。
確かに補助金制度を活用できれば、工事費の負担を軽減できることがあります。
しかし、補助金だけを理由に工事を決めてしまうと、後悔につながることもあります。
私たちは全国で20年以上、リフォーム会社の審査や、お客様からのご相談をお受けしてきました。その中でも、
「補助金に惹かれて工事したけれど思ったほど得ではなかった」
「本当に必要な工事ではなかった」
というご相談をお受けすることがあります。
今回は、補助金だけで工事を決めてはいけない理由と、後悔しないための考え方について説明します。
この記事の目次
補助金は工事費の一部しか補助されない
補助金という言葉を聞くと、「かなり安く工事できる」というイメージを持つ方もいます。
しかし実際には、多くの補助金制度は工事費の一部を補助する仕組みです。
例えば、200万円の工事で補助金が10万円だった場合、お客様の負担額は190万円です。
もちろん10万円の補助は大きなメリットですが、工事費全体から見ると一部分に過ぎません。
そのため、「補助金が出るから工事する」という考え方ではなく、「必要な工事に補助金が使えるなら活用する」という考え方が大切です。
本当に必要な工事か確認することが大切
補助金制度があると、「今やらないと損をする」と感じることがあります。
しかし、本来の順番は逆です。まず考えるべきなのは、
- 設備が老朽化しているか
- 生活の不便を解消できるか
- 安全性や省エネ性が向上するか
という点です。そのうえで、「補助金が利用できるなら活用する」という考え方が理想です。
補助金を中心に考えてしまうと、本来は必要性の低い工事まで行ってしまうことがあります。
補助金の有無より工事内容が重要
補助金を活用できても、工事内容に問題があれば満足できるリフォームにはなりません。
安さだけで設備を選んで後悔することがある
補助金対象商品にこだわるあまり、使い勝手や利便性をなどを十分に検討しないまま設備を決めてしまうことがあります。
結果として、「補助金はもらえたけれど使いづらい」という後悔につながることもあります。
必要な工事を省いてしまうことがある
補助金対象の部分だけ工事を行い、本来必要だった工事を後回しにしてしまうケースもあります。例えば、
- 古い配管の交換
- 雨漏り
- 断熱工事
などです。目先の補助金よりも、住宅全体の状態を考えることが大切です。
将来の費用も考える必要がある
工事費だけでなく、メンテナンス費用、光熱費など長い目で考える必要があります。
補助金の金額だけで判断すると、本当に得なのか見えなくなることがあります。
補助金制度は毎年変わる
補助金制度は永続的なものではありません。年度ごとに内容が変わることがあります。
来年も同じ制度があるとは限らない
補助金制度は国や自治体の予算によって決まります。今年実施されていても、来年以降も継続されるとは限りません。
予算がなくなると受付終了になることもある
人気の補助金制度では、予算上限に達すると受付終了になることがあります。
そのため、「絶対にもらえる」と考えるのは危険です。
補助金はあくまで活用できればラッキーという考え方が大切です。
後悔しないために確認したい質問
- 「補助金がなくても必要な工事ですか?」
- 「補助金対象外の選択肢はありますか?」
- 「補助金を差し引いた実質負担額はいくらですか?」
- 「今優先すべき工事は何ですか?」
- 「補助金を利用しない場合の見積りも出せますか?」
こうした質問に対して分かりやすく説明してくれるかどうかも、会社選びの判断材料になります。
補助金があるからお得ではなく、工事内容と金額のバランスを確認することが大切です。
見積りで確認したいポイントは、こちらで詳しく解説しています。
本当の原因は会社選び
補助金で後悔する人の多くは、補助金制度そのものに問題があるわけではありません。
問題になるのは、
- 補助金ばかり強調された
- 工事の必要性が十分説明されなかった
- 補助金額だけで判断してしまった
というケースです。信頼できる会社は、「補助金が出るから工事しましょう」とは言いません。
まず住宅の状態やお客様の希望を確認し、本当に必要な工事を提案したうえで、「この工事なら補助金が使える可能性があります」と説明してくれます。
補助金は判断材料のひとつですが、最優先にするものではありません。
だからこそ、価格だけでなく、説明の分かりやすさや担当者の姿勢も確認することが大切です。
中古住宅リフォームで予算オーバーを防ぐためには、会社選びも大切です。
リフォーム会社を選ぶときは、建設業許可・自社施工・見積り・保証の【4つの基準】の4つが特に重要だと考えています。
会社選びについて順番に知りたい方は、こちらをご覧ください。
判断材料のひとつ
補助金は工事費の負担を軽減できる便利な制度です。
しかし、「補助金が出るから工事する」という考え方はおすすめできません。大切なのは、
- 本当に必要な工事か
- 工事内容は適切か
- 予算に無理はないか
を確認することです。そのうえで補助金が利用できるなら、大きなメリットになります。
補助金で後悔しないためには、「補助金が目的」ではなく、「必要な工事に補助金を活用する」という考え方を持つことが大切です。
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