日本家屋の象徴と言える和室ですが、畳の部屋から洋室へリフォームをされる方が増えています。理由は様々ですが、現代のライフスタイルに、和室である必要を感じないことや、「畳の掃除やメンテナンスが大変」というお声をよくいただきます。
また、和室に使われる木材や、畳には、湿気を吸収しやすい一面を持っています。そのため、和室に入ると湿気がこもっていると感じることも原因のひとつでしょう。湿度が高い状態が続いてしまうと、ダニやカビが発生する原因にもなります。
日本は、湿気の多い国なので、通気の良い家が主流でした。(悪く言えば、隙間だらけなのですが・・・)それが、2003年7月に建築基準法が改正され、新築では24時間換気システムの設置が義務付けられました。省エネ住宅が増えて気密性が高まったことで、室内の化学物質の濃度が上がり、シックハウス症候群が多発したことが要因です。和室よりもダニやカビが発生しにくいと言われる洋室が採用されるようになりました。
しかし、和室にはメリットが沢山あります。畳の香りとぬくもりで癒し効果が期待できますし、畳に座ったりゴロゴロできるため、リラックスできる空間が生まれます。和室の床の間に掛軸を飾ると観賞用のインテリアとして、生け花を飾ると季節を感じることもできます。また、座卓と座布団を置けば客間に、布団を敷けば寝室に、食事をしたりと汎用性の高さも和室の魅力です。
畳には、調湿の他、優れた消臭、脱臭効果もあります。さらにこれまで主流だったイ草畳だけではなく、撥水効果のある畳や、紙を使った色変わりしにくい畳、デザイン性に優れたフチなし畳、半畳サイズのオシャレな畳など、現代の住まいに合った商品も沢山出てきています。
ストレス社会の現代だからこそ「癒しの空間」である和室を活かすリフォームを検討されてみてはいかがでしょうか?和室のリフォームのポイントと費用相場を一覧にした記事はこちらです。