昨今の物価高・エネルギー価格高騰の影響で、物価上昇に賃金伸びが追いつかず、実質賃金マイナスと報じられています。私も含めて相当数の方が電気代やガソリン代の請求書を見てその報道内容を実感し、困惑されているのではないでしょうか。
政府の失策が修正されない限り当分この状況は変わらないでしょう。そう考えるとランニングコストである光熱費対策をしない選択肢はありません。個人的にも喫緊の課題として今回は「ご家庭の省エネ」という切り口で2回に分けてご説明いたします。光熱費が上がる季節は一般的に夏と冬です。1回目は「夏の省エネポイント」です。
光熱費を下げる夏の省エネポイント
省エネの基本は、我慢するのではなく「どのようにエネルギーを効率的に利用するか?」です。一般家庭の場合、夏は、冷房(エアコン)が家庭における電気使用割合の40%弱と突出しており、続いて照明(15%)、冷蔵庫(12%)となります。まずは、省エネ性能の高いエアコンへの買い替えと同時に、断熱窓への取替えリフォームが効果的です。
次に省エネを意識したライフスタイルを心掛けることです。エアコンであれば無理のない範囲で設定温度を上げる(26℃→28℃の場合、省エネ効果5.4%)、フィルター清掃(同1.9%)や、すだれ等での日差し対策が有効です。また、家族そろって冷房のある部屋で過ごすことで、エアコンを複数台稼働させないことも大切です。
意外と見逃しがちな事例として、エアコンの室外機の設置方法です。エアコンの室外機に直射日光が当たらないように日よけを付けると、室外機が暑くなるのを防げくことができます。しかし、室外機の日差し避けも周りをふさいでしまうような誤った取付けでは、逆に電力消費を増加させるため注意が必要です。(資源エネルギー庁より一部引用)
次回は、冬場にできる省エネポイントを紹介します。記事はコチラ