前回ご紹介した「陶器瓦」に続き、今回は戸建て住宅に使われる屋根材「スレート瓦」の劣化症状と必要なメンテナンスについてご紹介します。
スレート瓦は、比較的安価で耐久性にも優れているため、多くの戸建て住宅に使われてきました。しかし、経年劣化により様々な症状が現れるため、定期的なメンテナンスが必要です。
スレート瓦の劣化症状
スレート瓦の劣化症状は、「ひび割れ、欠け、コケや藻の発生、剥がれや色あせ」があります。
ひび割れ・欠け
スレート瓦は、薄い板状の屋根材です。屋根に何か飛んできたり、衝撃が加わると、ひび割れたり、欠けたりします。そのまま放置すると、屋根材の裏側に雨水が侵入し、雨漏りの原因になります。
スレート瓦のひび割れや、欠けを直すには、悪くなったスレートを差し替えたり、ひび割れ部分を補修など方法があります。メンテナンスを早めに行うと、雨漏りを防ぎ、家を長持ちさせることができます。
コケ・藻の発生
スレート瓦の表面は、塗装されていますが、経年劣化によって、水を含み、コケや藻が発生します。コケや藻を放置すると、常に水を含んだ状態になり、劣化を早め、見た目も悪くなります。
コケや藻がスレート瓦に発生した場合は、塗装会社が行う高圧洗浄で洗い流すことがオススメです。
塗膜の剥がれ・色あせ
スレート瓦の表面の塗装が劣化すると、色あせし、塗膜が剥がれてきます。そのままにしておくと、見た目が悪くなるばかりか、スレート瓦に水が含んだ状態になり、コケや藻を発生させる原因になります。
スレート屋根を長持ちさせるには、スレート瓦の表面を保護する屋根塗装がおすすめです。屋根の塗り替えは、見た目も良くなるため、外壁塗装と一緒に工事される方が沢山います。
棟板金の劣化に注意
スレート瓦を使った屋根の一番高い場所には、金属製の棟板金(むねばんきん)と呼ばれる建材が使われます。屋根の頂上部分にあるため、雨風の影響を最も受けます。
棟板金が劣化すると、表面にサビが発生します。錆を放置すると、棟板金に穴が開いてしまいます。また、棟板金は、釘などで固定していますが、経年劣化によって釘が外れてしまい、台風や災害時に飛ばされてしまうこともあります。
棟板金が錆びていれば、サビを落とし、塗装します。釘が抜け落ちていた場合は、打ち直します。変形していた場合は、新しい棟板金に交換が必要です。
屋根の状態を把握するには、屋根に登るか、高所カメラと呼ばれるものを使って撮影、ドローンを飛ばすなど、確認方法があります。屋根は高所で、一般の方が屋根に登るのはとても危険です。屋根専門の瓦屋さんや、屋根塗装をしている塗装店さんに点検を依頼しましょう。
優良工事店ネットワークでは、住まいの点検を無料で行っています。お気軽にお電話ください。