前回は、ペットのための水廻りリフォーム「キッチン編」をお話しました。
今回は「リフォーム工事中のペットのトラブル対策」についてお話します。
工事中のペットのトラブル対策
リフォーム工事が始まると、解体時に騒音や臭いの他、細かな粉塵や、普段見知らぬ人が頻繁に出入りします。ペットは、環境の変化にとても敏感です。ペットがストレスによって病気や、脱走しないように前もって対策が必要です。
騒音や臭い対策
室内のリフォームの場合、大工さんがキッチンやお風呂を解体するときに大きな音と振動が起こります。人間でもビックリするような音が発生することがあります。人間よりも動物は音や振動に敏感です。ペットがリラックスする「フェロモンスプレー」や「アロマディフューザー」を使うとリラックス効果が期待できます。お気に入りのおもちゃや寝具を置くことで、ペットに安心感を与えましょう。
リフォームの中で、一番臭いが発生する工事は、外壁塗装や屋根塗り替え工事です。外壁の他、庇や雨戸や軒天井といった、様々な場所に、最適な塗料を選んで塗り替えます。できるだけ、油性塗料よりも臭いが少ない水性塗料を選ぶのがオススメです。
外で塗装作業が始まったときは、においが室内に入ってこないように窓を閉めましょう。普段よく聴いている音楽を流したり、遮音カーテンを付けて外からの音を軽減させる方法もあります。
ペットの脱走やケガ防止対策
リフォーム中に、ドアを開けっぱなしにしておくと、大きな音や振動に驚いてペットが脱走する可能性があります。ペットが普段過ごしているお気に入りの場所をリフォームする場合は、ゲージやリードフック、キャリーバッグでなるべく動きを制限し、ペットの避難場所を作ってあげましょう。「大丈夫だよ」と声かけも大切です。
また、工事のスケジュールを把握し、騒音が出る期間や時間帯を事前にリフォーム会社に確認をおすすめします。
工事中は危険な具材が落ちていてペットがケガをしたり、ドアが開けっ放しになっていたせいで脱走しないように、普段すごしている場所が工事の影響をうけるのであれば、ゲージやリードフック、キャリーバックで動きを制限するか、避難場所をつくりそちらで生活できるように前もって準備しておくと安心です。
普段と変わらない食生活と規則正しい生活でペットのストレスを軽減
ペットは、環境の変化にとても敏感です。リフォームが始まっても、ペットが安心して過ごせるように、普段と変わらない食事やトイレの時間を守って過ごしましょう。温度の変化に敏感なペットは、エアコンが効いた部屋に避難させておきましょう。特に高齢なペットは注意が必要です。
安心して過ごせる空間をつくり、ペットがストレスや体調不良を感じにくくするために、スキンシップを増やすこともオススメです。どうしても住みながらのリフォームが困難な場合は、ペットホテルや、知人の家に一時的に預けるなど、対策しましょう。
まとめ
今回は、住みながらのリフォーム時に、ペットがトラブルに遭遇しないための対策方法を解説しました。ペットはもちろん、人にとってもリフォーム時の騒音や、人の出入りはストレスを感じてしまいます。ペットのメンタルや健康への配慮で、安全に、そして安心して過ごせる空間づくりをし、工事期間を乗り切りましょう。リフォーム後の快適な空間で、ペットと家族がより良い生活を送ることができます。