リフォームが始まると、職人さんが汗だくになって仕事をしています。一生懸命働く姿を見ていると「お茶やお菓子などの差し入れでもしたほうがいいのかな?」と迷ってしまいますよね。
現場監督や営業の方に
「差し入れはした方がよいのでしょうか?」
と聞いても
「そのお気持ちだけで充分です。あまり気をつかわれないでください。」
という答えが返ってくるでしょう。
今の時代、差し入れを要求されることはまずありません。お茶を出さなくても見積もり通りに工事をしてもらえます。
しかし、職人さんをねぎらう気持ちを表せば、気持ちよく仕事をしていただけるのも事実です。
ねぎらう気持ちを表すには、職人さんと笑顔でコミュニケーションを取る方が大事だと思いますが、「どうしてもお茶やお菓子の差し入れしたい。」という方にお茶出しの注意点をお伝えしたいと思います。
いつお茶を差し入れすればいいの?
一般的に、職人さんは10時と15時に小休憩を取ります。その時間に「お茶を差し入れすれば良いのか」というとそうではありません。仕事のきりが悪い場合は、時間通りに休憩を取らず、工程がおして時間が足りない時は、休憩を取らないこともあります。
スマートにお茶を差し入れる方法は、
「ここにお茶とお菓子を置いておきますので、ご都合がよいときに召し上がってください。」
と伝えましょう。
間違っても「お茶とお菓子をお持ちしましたので、休憩されてください。」
といって、作業を中断させる「休憩の強要」は避けましょう。職人さんはお客様のご好意を尊重し、休憩に入ると思いますが、仕事のリズムや段取りを乱してしまいますので、このような差し入れの仕方はなるべく避けましょう。
また、長々と職人さんと話して引き止めることも避けましょう。聞きたいことなどがありましたら、簡潔にすませましょう。工事が進まなくなってしまします。
不在の際の差し入れはどうする?
最近は、共働きで昼間に家を不在にするご家庭が多く、職人さんに直接お茶出しをすることが困難です。リフォーム中に家を空ける場合は、事前にポットを用意して、職人さん自身でお茶を入れてもらうセルフサービスや、現場管理者に、お茶代をお渡しするケースもあります。
お茶のコップはどうしよう?
お茶出しするときは、使い捨てのコップを用意することが多くなりました。ガラス製や陶器製のコップは割れたり、汚れてしまうと大変です。職人さんも汚さないように、割らないように気をつかってしまいます。また、ペットボトルのお茶や缶コーヒーをご用意されるお客様も増えています。
お茶と一緒にお菓子を出すものですか?
飲み物にそえるお菓子は、個包装されていないと、手が汚れていて食べられない場合もありますので、チョコやせんべいなど色々と用意すると喜ばれます。
まとめ
職人さんも人間です。お客様の気持ちには
「おっと、ここが悪いから見積もり外だけど、ついでに直しておくか。」
と気持ちで応えてくれる職人さんも多くいらっしゃいます。
しかし、サービス工事をしてほしいからと言って過剰な差し入れや、過干渉をしてしまうと仕事の邪魔になってしまい、職人さんに嫌がられてしまいます。差し入れのときは、程よいコミュニケーションを心がけましょう。職人さんが作業しやすい環境になれば、おのずとリフォームの仕上がりも良くなります。
職人さんは、お茶や食事を自分で用意していますので、差し入れがないと仕事にならないということはありません。差し入れよりも大事なのは、笑顔でコミュニケーションを取れる人間関係です。感謝の気持ちが伝われば、職人さんはきっと気持ちよく仕事をしてくれるはずです。