リフォーム内容を整理する
まず始めに、キッチンリフォームで、何を優先するのかを決めましょう。
優先順位によって、進め方が少し違ってきます。
例えば、ビルトインコンロやレンジフードなどのキッチン機器を交換する場合は、お使いの機器の品番を確認しましょう。品番が確認できれば、取替可能な機器を調べやすくなります。また、予算重視してキッチンのみ取替える場合、先にリフォーム会社に見積を依頼し、予算に合うキッチン商品の提案を受ける方がスムーズに進みます。
一方、「自分のスタイルに合うキッチン空間を」希望する場合、まずは情報を整理することから始めましょう。多くの場合、キッチン本体のリフォームにとどまらず、壁材や床の張替え、間取り変更をすることで使い勝手のよいキッチンを手に入れることができます。
この記事の目次
キッチンの情報を集めるには?
理想のキッチンの情報を集めるには、市販されているリフォーム雑誌で探したり、インターネットでキッチンメーカーのホームページを見たり、リフォーム会社等の施工事例写真を参考にしたります。
水まわりメーカーのカタログなども集めると参考になりイメージが広がります。他にも住宅雑誌や新聞の折込、投函されるチラシなども、チェックしてみるといいでしょう。
キッチンの商品情報の収集に活用したいのが、水まわりのメーカーショールーム。ショールームへ行くと「営業されて売り込まれそう・・・」と心配になるかもしれません。「今日は見学だけです」という風に伝えれば自分のペースで見ることができるので、安心して足を運んでみましょう。ショールームでは実物を触りながら体感できます。その上、カタログを手に入れることができます。大いに活用しましょう。
ショールームへ行くときは、キッチンの大まかなサイズ(横幅や奥行き、高さなど)をメモして持っていく、またはデジタルカメラやスマートフォンで撮影したキッチン写真と平面図などを持参しましょう。それらを参考にして、高さや幅などのサイズを体感しながら商品を見ていけば、具体的なイメージが持てるでしょう。
気になるキッチンはその場で見積依頼することも可能です。受付の方に気軽に聞いてみましょう。また、ショールームによっては、キッチンの設備を体感できるイベントなども随時開催されています。見学前にホームページなどをよくチェックしてからいきましょう。
キッチンをプランする上で注意したいことが、天井の高さです。天井の高さが低い場合、レンジフードや吊戸棚の高さによっては頭がぶつかる可能性もあります。特に古い住宅は天井が低いことが多いので、事前に高さを確認しておきましょう。
リフォーム会社を探して見積を依頼する
気になるキッチンの候補が決まったら、次はリフォーム会社探します。リフォーム会社は、インターネットや建築・住宅関係の雑誌から探す方が多いようです。数多くのリフォーム会社からどこに依頼したらよいか、良し悪しを見分けるのはなかなか難しいことです。見積は何社か依頼し、比較しましょう。
過去に手掛けたリフォームの事例、担当者の印象やリフォームの知識、マナーなど、さまざまな点からリフォーム会社をチェックしましょう。
見積書が上がってきたら、内容を確認しましょう。依頼した内容で間違いないかチェックしましょう。「解体したら下地が悪くなっていた!追加工事が〇〇円かかります」そんな不測の事態に備えて、見積確認をしっかりしておきましょう。後で後悔しないためにも、疑問点はできるだけ見積の段階で聞いておくと確実です。
依頼先を決めたら、最終的なプランを確認するためにショールームで注文する商品に間違いがないか確認しましょう。
契約時注意したいこと
契約時の注意したい点は、見積書、契約書、保証内容を確認することです。(希望の内容が反映されているかを確認しましょう)希望の色、品番などをよく確認します。万が一、間違っていたら早めに担当者に伝えましょう。契約書や保証内容もしっかり読んでわからないところは遠慮なく確認しましょう。
工事中について
工事の契約を結んだら、工事開始前に早めに近隣の方へ挨拶をしましょう。工事中は音が鳴ったり、施工会社の車等の出入りが多いので近隣の方にご迷惑をかけることもあるかもしれません。事前に工事期間をお伝えするために近隣挨拶は済ませておきましょう。また、水道(水やお湯)が使えない期間を事前に聞いておきましょう。
工事完了後について
キッチンの組立が終わったら、レンジフード、ビルトインコンロ、収納などの動作チェックをしましょう。また、キッチンの使い方はよく聞いておきましょう。何も知らないまま使用すると、何か不具合やトラプルがあったときにあわててしまいがちです。業者と確認のときに触ってみてよくわからない点があれば、その場で聞いてみて疑問点を解消しておくと安心です。また、長く使用するにあたって、キッチンの設備のお手入れ方法もよく聞いておきましょう。保証内容、期間等の確認が必要です。
毎日使うキッチンは快適に使いたいものです。ここでは、キッチンリフォームの失敗事例と解決方法を紹介します。優良工事店ネットワークでもキッチンリフォームの失敗をしてしまったお客様からご相談のお電話をいただくことがよくあります。失敗する前に計画を立てておくことが大切です。
対面キッチンにしたのは良いけど冷蔵庫が入らない!
壁付けのキッチンから対面キッチンにリフォームすることになったAさん。完成後、冷蔵庫を設置しようとしましたが、ダイニングからキッチンへの通路が狭くて上手く通りません。通路幅と冷蔵庫のサイズは数センチの差で、なんとか入りそうですが、どうしてもカウンターの出っ張っているため通りませんでした。
なんとか、設置しようと男性数人で冷蔵庫を持ち上げ、キッチンカウンターの上を通して冷蔵庫を設置することができました。
しかし、冷蔵庫が壊れたらどうするのだろうと心配になってしまいました。冷蔵庫のスペースは、現在の冷蔵庫のサイズに合わせているので、大型タイプやワイドタイプに買い替えられません。
せっかくきれいになったキッチンなのに・・・
冷蔵庫スペースはサイズだけでなく、開き勝手、設置するための搬入経路を確保しなければいけません。今後の家族構成も考え、サイズが大きくなることも考慮しましょう。
家電製品の寿命は、一般的に10年程度と言われています。キッチンの寿命は家電製品よりも長いため、家電製品は途中で買い替えることも考えてキッチンリフォームの計画を立てましょう。特に冷蔵庫まわりは余裕を持ったプランにする事がポイントです。
キッチンの室内環境で失敗?
Bさんのお宅のキッチンは窓が小さく、昼間でも暗い状態です。明るいキッチンにするために西向きの壁に大きな窓を設置することにしました。
明るくなったキッチンにBさんは大喜び。しかし、夏に近づくにつれ西日が強く差しこむキッチンの気温はドンドン上がります。キッチンに置いてある食材も腐りやすくなり、夏場は暑くて調理にも支障がでてきました。
せっかくリフォームしたのに環境が悪くなってしまっては台無しです。どんな季節でも快適にお料理が出来るように考慮することもとても大切なことです。北向きのキッチンの場合、冬が寒くて大変という方は、床暖房を設置するなど冬に暖かい工夫をしましょう。南、西向きのキッチンは、日差しを遮る工夫が必要です。また、窓を取付けるときは、ペアガラスで遮熱効果のあるものを選びましょう。
キッチンは食材を扱う場所です。日差しを遮るために、窓に日よけを付けたり、窓を取り付けることにより風通しを良くするなど一工夫を。毎日使うキッチンです。リフォームするときは、涼しく気持ちの良いキッチン空間を心がけましょう。