玄関は毎日必ず使う場であり、お客様を最初にお迎えする大切な場として家の顔とも言われています。定期的にメンテナンスや掃除をしてもある程度年数が経つとドアの表面が劣化してきます。ここでは、玄関リフォームの費用や相場、工事日数、費用別の施工事例、業者選びのポイントをご紹介します。
玄関リフォームは、玄関ドアの交換、開き戸を引き戸へ、玄関土間の改装、玄関ホールをまるごとリフォームなど様々です。玄関リフォーム費用の相場と工事日数の目安を一覧にしています。ここで紹介する金額や工事日数はあくまで一般的な目安です。実際にリフォームする費用や工事日数は、お住まいの状況によって異なります。
玄関ドアの交換リフォーム | 費用相場:20~48万円 工事日数:1日~ |
---|---|
玄関引戸の取替リフォーム | 費用相場:28~55万円 工事日数:1~5日 |
玄関土間タイルの張替リフォーム | 費用相場:30~50万円 工事日数:4~7日 |
玄関の下駄箱収納の交換リフォーム | 費用相場:12~25万円 工事日数:1~2日 |
ここからは、玄関リフォームのポイントを解説します。
費用相場:20~48万円
工事日数:1日~
玄関ドアは毎日使う扉です。玄関ドアは、片側だけ開く片開きドアと親子ドアと呼ばれる観音開きの2枚のタイプがあります。最新の玄関ドアは、防犯、断熱性能が高く、風を通したり光を取り入れたりするタイプもあります。
玄関ドアのリフォームは、まわりの壁を壊さずその日のうちに最新のドアへリフォームできるカバー工法が人気です。まわりの壁やドア枠が劣化していた場合は一度解体し、ドア枠の下地を作り、新しいドアを設置するので数日掛かります。キッチンにある勝手口もカバー工法でリフォームできます。
費用相場:28~55万円
工事日数:1~5日
玄関引戸は、伝統的な和風住宅から洋風の住宅まで採用されています。玄関引戸は2枚以上の戸で構成されたものや、1枚の扉を引く片引戸タイプもあります。
玄関引戸のリフォームは玄関ドア同様、一日でリフォーム工事が終わるカバー工法が人気です。玄関引戸のまわりの壁や床のレールが劣化してた場合は、一旦解体し、引き戸枠の下地を作り、新しい引戸の設置が必要です。
費用相場:30~50万円
工事日数:4~7日
玄関は、毎日使う場所のため、床は汚れや摩擦に強い硬くて丈夫なタイルや自然石、モルタルで仕上げられています。土間タイルがひび割れたり、表面が削れてしまった場合は張り替えをオススメします。タイルは種類が豊富で淡い色から濃い色まで様々です。土間をリフォームするだけで玄関の印象が大きく変わります。実際に貼るタイルサンプルを確認し、玄関全体の雰囲気もイメージしながら色決めしましょう。
費用相場:12~25万円
工事日数:1~2日
玄関に設置する下駄箱収納は、コンパクトな据え置き型から天井まである大容量の収納、玄関の一部を部屋にしたシューズクロークなど様々です。下駄箱は靴以外にも傘や掃除用具の他、趣味の道具を入れます。玄関の土間には何も置かない状態が理想です。玄関収納が不足してきたら大容量の下駄箱へリフォームしましょう。あまり使わないものが玄関にあれば処分するとスッキリします。
下駄箱収納の交換は、既存の下駄箱を解体撤去し、新しい下駄箱を組み立て取り付けます。下駄箱を取り付ける壁が古くなっていれば一緒に貼り替えましょう。
家の顔と呼ばれる玄関は、いつもキレイにしておきたい場所です。玄関リフォームで失敗しないポイントをまとめました。
お客様を最初にお迎えする玄関はキレイにしておきたいものです。現在の不満点、改善したいことを洗い出し、まとめましょう。パートナーや家族にも聞いておくと参考になります。
不満点や改善したいことを一覧にすると本当にしたいリフォームが見える化できます。一覧の中からリフォームの優先順位を決めますが「リフォーム費用がどれだけ必要か?」わからない場合は、建築のプロに見積りを依頼しましょう。玄関のリフォーム経験が豊富な担当者であれば、的確なアドバイスや提案を頂けるはずです。
見積りや、メーカーのカタログだけではリフォーム後のイメージを掴むことは難しいので、近くに玄関ドアを扱っているメーカーのショールームがあれば実物を確認しましょう。床材、壁材なども実物と同じ素材で作られたサンプル材で確認しながら、全体のバランスを考えましょう。
玄関リフォームの事例を予算別に紹介します。工事日数や施工前と施工後の写真付きです。
ご自宅の玄関リフォームの前に参考にしてください。
10万円以下で可能な玄関リフォームは、ドアクローザーや丁番、引戸の戸車などの部品交換の他、手摺やベンチの設置など様々です。
工事日数:一日
一般的にドアクローザーの寿命は10年~15年と言われています。長年使っていると調整してもドアがバタンと閉まったり、ドアクローザーから油漏れが発生する不具合がでてきます。修理で対応できない場合はドアクローザー本体の交換が必要です。
10万円から50万円で可能な玄関リフォームは、玄関ドアや引戸の交換、下駄箱収納の取替などです。
工事日数:一日
親子ドアは、メインの扉とコンパクトなドアがセットになった別名袖付きドアとも呼ばれています。最新の親子ドアは、断熱性、防犯性に優れたものや、スマートフォンやリモコン、カードキーでカギの開け閉めができるタイプもあります。ドアを閉めたまま空気の入れ換えができる採風タイプも人気です。
工事日数:2~3日
玄関ホールは毎日使う場所であり、玄関ドアを開け閉め、雨の日に湿気や水滴によって床が色あせ、劣化しやすくなります。床を踏むとギシギシ鳴ったり、黒ずんできたら早めにリフォームしましょう。床の状態が良ければ既存の床の上からフローリングを重ね張りできますが、下地が悪くなっていた場合は既存の床材を解体し、新しいフローリングの張り替えが必要です。
工事日数:1~2日
古い木製の引戸は、大きなガラスを使っていることが多く、鍵も簡易な仕様のため、防犯性が心配です。防犯性が不安であれば、最新の玄関引戸へリフォームしましょう。引戸のデザイン、素材も様々ありますので、ご自宅に合うものを選びましょう。
工事日数:1日
玄関ドアの周りにFIX窓や欄間付のタイプもあります。ご自宅のドアまわりの寸法にあわせてオーダーで制作します。玄関ドアは、家全体の雰囲気に関わりますので、素材やデザイン、色などは慎重に選びましょう。
50万円以上の玄関リフォームは、玄関開き戸を引戸へリフォーム、玄関全体のリフォームなど大がかりな改装工事です。
工事日数:1週間~10日
玄関ドアを引き戸に交換するには、扉が横にスライドできるスペースがあるか確認が必要です。
開き戸は、ドアを開閉するスペースが必要ですが、引戸は扉が左右にスライドするため、スムーズに出入りできます。小さなお子様や高齢者のいる家庭にとってはメリットが大きいでしょう。
工事日数:2週間
玄関は家の顔であるため、玄関をまるごとリフォームすると、家の印象が大きく変わります。
玄関ドアや床、壁、天井の色やデザインはもちろん、収納したいものを考えながらプランをまとめましょう。
ここでは、玄関ドアの交換や、床タイルの張り替え、下駄箱取替など、玄関リフォームに関わる費用を抑える方法をまとめています。
玄関ドアは、機能やグレードによって価格が大きく変わります。最新の玄関ドアは、スマホで施解錠できるタイプや、顔認証キーで施解錠できるもの、素材や衣装にこだわったものまで様々です。高機能なオプションや凝ったデザインのタイプはドア本体の価格が高いので、費用を抑えたい場合は、シンプルなドアを選びましょう。
一般的に玄関ドアをリフォームするには、既存のドアを外し、玄関ドア枠の周りの壁も解体しなければなりません。ドア枠が良好な状態であれば、カバー工法でリフォーム可能です。カバー工法は、玄関ドアのまわりの壁を壊さず、その日のうちに最新のドアへ交換できますので解体費用や処分費を抑えてリフォーム可能です。
玄関ドアの交換、床タイルのリフォーム、下駄箱の交換や内装工事を別々の時期にリフォームすると、割高になってしまいます。
まとめてリフォームすると、トータルコストが安くなり、リフォーム費用を抑えることができます。何社か相見積もりをして、比較検討することもおすすめです。
玄関ドアだけリフォームする場合、ハウスメーカーやリフォーム営業会社に依頼するよりも、窓サッシの専門店に直接工事を依頼するとリフォーム費用を抑えることができます。
玄関リフォームの依頼先は、家を建てたハウスメーカーや工務店、地元のリフォーム会社、最近では家電量販店やホームセンターなど様々です。玄関のリフォームで失敗しないためには業者選びが重要になります。ここでは、玄関のリフォームの業者選びのポイントをまとめています。
玄関のリフォーム実績が豊富な業者であれば、プロとして的確なアドバイスや提案をしてくれます。見積り依頼の際は、過去の施工実績をホームページや担当者に聞いて確認しましょう。
信頼できる担当者は誠実で説明もわかりやすいのが特徴です。数ある商品の中からお客様の立場で使い勝手を考えながら提案してくれます。見積書、契約内容、工事の流れや、保証についてもわかりやすく説明してくれます。
リフォーム後、しばらく快適に使えていても、年数が経過すると不具合が出てくることがあります。メンテナンスの方法がわからなくなったときに、相談できるリフォーム会社がオススメです。地元の工務店やリフォーム会社であれば小回りがきいて安心です。
冊子請求・工事店紹介、その他リフォームのご相談