窓サッシ、玄関ドアのカバー工法とは?

リビングの窓

今の枠の上から新しい枠を取り付ける工法のことです。窓サッシや玄関ドアのカバー工法についてご説明いたします。

窓サッシのカバー工法

LIXILカバー工法窓リフレム?
LIXILカバー工法窓リフレム?

・窓サッシを取り替える方法のひとつです。今まで使っていたサッシ枠は、そのまま残し、新しいサッシをその上に被せるように取り付けます。壁を壊さず施工できるため、騒音も少なく、作業も安全に行えます。
このカバー工法は、そもそも鉄筋コンクリート構造や鉄骨造などで、サッシを交換する際に躯体*に手を加える事で、大掛かりになるのを避けるため、考え出されたものです。学校や病院などの建物では、このカバー工法で改修されています。
建物がマンションなど、鉄筋コンクリート造(RC造)のようにサッシを引き抜くのが困難な造りの場合に適しています。木造在来*、2×4(ツーバイフォー)*などの住宅でもカバー工法が採用されています。

【語句説明】
躯体*… 床や壁、梁など建物を支える骨組みのこと
在来木造*… 日本の古い工法で、代表的な一戸建ての工法
2×4*… 壁点・床・天井・屋根パネルを構成し、それぞれを組み合わせて箱状の空間を造り建物を建てる工法

窓サッシのカバー工法のメリット・デメリット

■メリット
・作業に伴う騒音やホコリの発生が少ない。
・ほぼネジで止めるだけの施工なので、溶接などの火器を使わず安全です。
・施工が短時間でできます。
・気密、水密、防音性能の高い製品が豊富です。
~気密性の向上は、隙間風を軽減できます。
~水密性があるため、下からの雨の吹き込みが無くなります。
~真空ガラスなどと組み合わせることで、断熱・遮熱効果が上がりより性能が良くなります。
・外観が綺麗になり、部屋の雰囲気が変わります。
■デメリット
・窓の大きさが今までより小さくなります。
~既存のサッシの内側に取り付けるので、高さ・幅の寸法が3~5?ほど短くなります。
・結露に注意。
~既存の枠に新しい金属枠を取り付けるので、このカバーした枠部分の結露に注意。
・多少の段差が生じます。

玄関ドアのカバー工法について

LIXILリシェント?玄関ドア
LIXILリシェント?玄関ドア

玄関ドアが古くなると、様々な問題が発生します。
リフォームすることでその問題を解決できます。
「木製の玄関ドアが色あせてしまった」
~アルミ製のドアに替えることで、ペンキの塗り直しをせずに済みます。
「玄関のイメージを変えたい」
~豊富なデザインから選ぶことができます。
「防犯性の高いドアに替えたい」
~様々な仕様の鍵が揃っています。
「玄関特有の冬場の寒さを解消したい」
~断熱タイプの玄関ドアがあります。
〇玄関ドアに網戸を付けたい
~通風機能が付いた玄関ドアに替えることで、ドアを閉めたままでも風が通ります。

玄関のお悩みは様々です。
これまでの玄関リフォームでは、つぎのように大がかりな工事が必要でした。
1)… 既存の玄関サッシと周囲の外壁・内装を解体、撤去する。
2)… 玄関サッシの下地をつくり、新しい玄関の枠と扉を取り付ける。
3)… 壊した外壁や内装を元にもどすために、左官工事、塗装工事、タイル工事、クロス工事などが必要になる。
このような工程から、費用も高く施工期間も3~4日かかっていました。
それに比べカバー工法による玄関リフォームの場合は、壁や内装を壊さずに今までの玄関ドア枠を残して、その枠の中に新しい枠を取り付けるので、大掛かりな工事が不要になります。工期も1日で済み、費用も低く抑えることができます。
基本的な工事の流れとしては、古いドアを取り外し、古い枠の上に新しいサッシ枠とドアを取り付けます。外部の枠のみカバーする工法と内側の枠もカバーする工法があります。

玄関ドアのカバー工法のメリット・デメリットについて

■メリット
・工期が短い。
~ほぼ1日で工事が終わるので、戸締りの心配がいりません。セキュリティの面から見ても安心です。
・玄関周囲の外壁・内装を壊さず施工ができます。
~一つの業者ですべてが完了し、廃材などもあまり出ません。
・これまでの玄関リフォームより低予算でできます。
~大掛かりな工事がないので、少人数での施工ができます。
■デメリット
・入り口が狭くなります。
~新しく取り付けるドア枠の分だけ、間口が狭くなります。
・ドアだけで考えると価格は高くなります。
・下枠に5ミリほどの段差ができることもあります。

施工方法やお住まいの状況によって工事費用や期間、仕上がりも変わります。
ご自宅の状況に合わせた玄関リフォームをお考え下さい。

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