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1部屋を2部屋に分けられる?間仕切りリフォームの条件と注意点

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執筆:二級建築士 安藤勉
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「今は1部屋で使っているけれど、2部屋に分けたい」

子どもの成長や家族構成の変化などをきっかけに、そう考える方は少なくありません。

既存の部屋に、間仕切り壁を作れば終わりではありません。

2つの部屋、それぞれを快適に使うには、出入口や窓、エアコン、照明やコンセントなども確認する必要があります。

この記事では、1部屋を2部屋に分けるときに、どこを確認すればよいのかを分かりやすく解説します。

1部屋を2部屋に分けるのは簡単?

部屋の真ん中に、間仕切りを付けてしまえば部屋を2つに分けることは可能です。

将来2部屋に分けることを想定して、出入口や窓を2つ付けた部屋にしていれば、リフォーム費用も抑えることができます。

しかしながら、現在の部屋の形や窓の他、ドアの位置によっては、壁を作ることが難しい場合もあります。

例えば、出入口が1つしか作れない、間仕切壁を作ると、窓が無い部屋ができてしまうケースです。

「壁を作れるか」だけではなく、「2つの部屋としてきちんと使えるか」まで考えることが大切です。

2部屋として使うために確認したい4つの条件

1部屋を2部屋にする場合は、次の4つを確認すると判断しやすくなります。

それぞれに出入口があるか

2部屋に分けるなら、それぞれの部屋に出入りできることが基本です。

ドアが1つしかない場合は、新しいドアを設置する工事が必要です。ドアを開閉するスペース、廊下との位置関係の確認も必要です。

それぞれの部屋に窓や採光があるか

窓の位置関係も重要です。

分けた部屋を居室として使う場合は、床面積の1/7以上の窓がそれぞれ必要になります。

窓がなければ外壁の一部を解体して窓を作る、または現在の窓の位置を見ながら間仕切り位置を検討します。

それぞれに冷暖房を確保できるか

現在は1台のエアコンで部屋全体を冷暖房していても、壁を作ると片方の部屋しか空調できなくなります。

新しくエアコンを設置する場合は、室内機だけでなく室外機の置き場所や配管ルートも確認が必要です。

特に、外壁側に面していない部屋では、設置方法をチェックしましょう。

照明やコンセントを分けられるか

1部屋だったときは、照明やコンセントの数が足りていても、2部屋にすると不足することがあります。

例えば、

  • 照明が部屋に1個しかない
  • コンセントが一方の部屋に集中している
  • テレビやパソコンを置く場所にコンセントがない

といった問題です。

間仕切り壁を作る工事と一緒に、照明やコンセントの追加が必要になります。

リフォーム会社には現地で何を確認してもらう?

ここからは、施主自身が考える条件とは別に、リフォーム会社が現地で確認するポイントです。

間仕切りリフォームでは、見た目だけでは分からない部分があります。

現在の部屋の寸法

まず確認するのが、部屋の幅や奥行きです。

単純に中央で分けても、それぞれが十分な広さになるとは限りません。

ベッドや机、収納家具などを置いたときに、使いやすい広さが残るかも考える必要があります。

特に子ども部屋の場合は、机やベッドを置いた後の動線まで確認しておくと安心です。

天井・床・壁の状態

間仕切り壁は、床や天井との取り合いも確認します。

壁を新しく作ることで、床や天井、既存の壁紙との境目ができます。

そのため、間仕切り壁そのものだけでなく、壁紙などの仕上げをどこまで行うのかも確認が必要です。

電気配線や設備の位置

既存の照明やコンセントの位置によっては、配線の変更が必要になることがあります。

また、エアコンを追加する場合は、配管や分電盤から専用の電源の確保が必要です。

「ここに壁を作ればよい」と位置だけを決めるのではなく、設備も含めて確認してもらいましょう。

現在の図面と実際の家が一致しているか

中古住宅や築年数の経った家では、図面が残っていても現在の状態と完全に一致しているとは限りません。

過去にリフォームをしている場合は、図面に記載されていない変更が行われている可能性もあります。

そのため、現地調査では図面だけでなく、実際の建物の状態を見ることが重要です。

間仕切りは固定壁だけではない

1部屋を2部屋にする方法は、固定壁だけではありません。

「将来また1部屋に戻したい」という場合は、最初から別の方法を検討する価値があります。

間仕切り壁で完全に分ける

最も一般的なのが、壁を新しく作る方法です。

2つの部屋をしっかり分けたい場合に向いています。

プライバシーを確保しやすい一方、一度作ると簡単に元へ戻すことはできません。

将来1部屋に戻す可能性があるなら、その点も考えておきましょう。

引き戸で分ける

引き戸を使えば、必要なときは2部屋、開ければ1部屋という使い方ができます。

家族が集まるときは広く使い、個室が必要なときは閉じる、といった使い分けも可能です。

ライフスタイルが変わる可能性がある家庭では、こうした可変性も選択肢になります。

可動式の間仕切りを使う

建具や可動式の間仕切りを使って空間を分ける方法もあります。

固定壁よりも「後から使い方を変えやすい」というメリットがあります。

ただし、固定壁と比べて音や視線を完全に遮ることが難しい場合があります。

「2部屋にしたい」という目的だけでなく、「どのくらい独立した部屋にしたいのか」を考えて選ぶことが大切です。

見積りでは壁以外の工事も確認する

間仕切り壁の追加だけなら比較的シンプルですが、ドアやコンセント、照明などを追加すると工事内容が増えます。

費用や工期は、間仕切りの方法や部屋の状態、追加する工事によって変わります。

例えば、

  • 間仕切り壁を作る
  • ドアを追加する
  • コンセントを増やす
  • 照明を追加する
  • エアコンを追加する
  • 壁紙を仕上げる

など、必要な工事を分けて見積りに記載してもらうと比較しやすくなります。

間仕切りリフォームの見積りでは、単純な総額だけでなく、何の工事にいくらかかっているのかを確認することが大切です。

「できます」と言われたら何を聞く?

リフォーム業者に相談すると「間仕切り壁なら簡単に作れますよ」と言われると思います。

業者の言葉を鵜呑みにせず、次のことを確認してみましょう。

「どの位置に間仕切りを作る予定ですか?」
「2部屋それぞれに出入口は確保できますか?」
「窓や採光は問題ありませんか?」
「エアコンはそれぞれの部屋で使えますか?」
「コンセントや照明は追加したほうがよいですか?」
「壁を作った後、床や天井にどのような補修が必要ですか?」
「将来、1部屋に戻すことはできますか?」

特に大切なのは、「できるか、できないか」だけでなく、「どのような方法ならできるのか」を聞くことです。

固定壁なのか、引き戸なのか、設備の追加が必要なのかによって、完成後の使い勝手は変わります。

図面やパースを見ながら説明してもらうと、完成後のイメージもつかみやすくなります。

✓ 会社選びで大切なこと

実際にリフォームを進めるときは、どの会社に依頼するかも大切です。

会社選びでまず確認したい4つのポイントをまとめています。

会社選びで大切なことを順番に知りたい方は、こちらをご覧ください。

1部屋を2部屋にするなら目的から考える

1部屋を2部屋に分けるリフォームは、単純な工事ではありません。

大切なのは、2部屋にした後の生活まで考えて間仕切りの位置や方法を決めることです。

特に「子どもが独立したら、また1部屋に戻したい」という場合は、最初から将来の使い方まで伝えておくことが重要です。

リフォーム会社を選ぶときは、単に「できます」と答えてくれる会社ではなく、

「なぜその方法ができるのか」
「他にどんな方法があるのか」
「追加工事は何が必要なのか」

まで、丁寧に説明してくれる会社に依頼しましょう。

1部屋を2部屋にすること自体が目的ではなく、これからの暮らしに合った空間をつくることが本当の目的です。

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